我が友、スミス

紹介本

我が友、スミス

https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/smithmyfriend/
過去に読んだことのある作品です。
現在読んでる本以外にも知って貰いたいので
今後はこういった過去に読んできたオススメの本も合間合間に紹介させていただきます。

選出理由

文学YouTuberベルさんの動画で紹介されていた芥川賞ノミネート作。
純文学は僕にはまだ難しく読めないと思った矢先
「火曜は足の日だ」
この一言で始まる純文学は気になりすぎました。
これをきっかけに芥川賞受賞作であるブラックボックス、推し、燃ゆ等読めるようになりました。

感想

「火曜は足の日だ」で始まるこの小説の
読みやすさは勿論のこと、無意識のうちに常識として身に付けていた装備を剥がされた感覚になりました。
「私はハイヒールと和解した」
こういう主人公のU野の一言が読み疲れた頭をリセットすると同時に純文学ということも忘れさせてくれる。
女らしさとは何なのか
裸になれば分かる、それだけじゃ駄目なのか
毎朝、素の自分と切り離すためにメイクをして時間を奪われ
それが嫌で違う生き物になりたかったのに結局同じ、、
ボディビルのために美しくなり
周りからの見る目が変わり
この世界でも今まで見てきた世の中と変わらず縮図みたいな状況
最後のシーンU野の背中は大きくかっこよかったです。

次回紹介本

黄色い家