Webサイトデザインを成功させるための4つのポイント
人の第一印象を決める大きな要素は視覚情報、つまり見た目です。
同様に、Webサイトのデザインもユーザーに与える印象を大きく左右します。
商品やサービスの魅力を伝え、ターゲットに合った使いやすさを提供するためには、サイトの目的に合った最適なデザインを作成する必要があります。しかし、実際に制作が始まると、イメージ通りのデザインが上がってこなかったり、制作会社にこちらの意図をどう伝えたらよいかわからなかったりすることがよくあります。
今回は、Web制作会社からイメージ通りのデザインが上がってくるように、制作前に決めておくべき4つのポイントをご紹介します。
サイトの目的・求める成果を明確化する
デザインを考える前に最初に決めるべきことは「目的・求める成果」です。何のためにWebサイトを制作するのか、その目的を詳細に言語化し、Webサイト公開後に期待する効果を具体的かつ定量的に設定しましょう。
例えば、「問い合わせ数を増やしたい」という曖昧な目標ではなく、
「現状10件/月の新規顧客からの問い合わせを20件/月に増加させる」というように、具体的かつ数字で成果をはかることができる"定量的な目標"を設定することが必要です。
詳細な言語化と具体的・定量的な目標を設定することで、制作会社との間で認識の齟齬がなくなり、目的に合わせた見せ方やデザイン・アニメーション(動き)の提案が得られやすくなります。
ターゲットを明確化・具体化する
ターゲットとは、性別や年齢・職業といった属性だけでなく、利用シーンや利用時間・ニーズの顕在度など、Webサイトを通じてどのような行動を行う人物なのかを詳細に洗い出すことが効果的です。
例えば、「20代女性」というターゲットも、詳細な情報を付加することでデザイナーがより具体的なターゲット像をイメージできることに繋がり、ターゲットに則した効果的なデザイン提案が得られやすくなります。
【事例】ファッション系サイトに訪れる「20代女性」の情報付加
年齢:21歳~28歳
年収:300~400万円
通勤時間にSNS経由でサイトに訪問
短時間でサイトを離脱する傾向があり、顕在化した購買意欲は少ないが、気に入った商品があれば購入する
利用シーンをイメージできる画像を好む
文字情報よりも視覚的な情報を好む
ルールを事前に提示する
デザイナーが守るべきルールがあれば事前に提示しておきましょう。具体的には、以下のようなレギュレーションが必要です。
ロゴデータの利用ルール
コーポレートカラー(RGB数値)
Webアクセシビリティルール(JIS-X対応)
デザインテイスト
最も重点的に伝えるべきで、なおかつ最も伝えにくいのがデザインテイストです。具体的には、「カジュアル」「モダン」などの用語で伝えますが、普段馴染みのないキーワードではしっくりこない場合があります。そこで、「明るい」「かわいい」などの形容詞や、「歴史」「信頼感」「赤」「技術力」などのキーワードの羅列でも十分です。
ただし、単語に対する印象は人によって異なるため、「思ったようなイメージが伝わらなかった…」ということが起こり得ます。制作会社と共通のイメージを持つためには、具体的な参考サイトを挙げるのが一番の近道です。現行サイトや競合サイトを引き合いに出しても構いません。どの部分が良いか、逆に気に入らないポイントはどこか、具体的に挙げれば伝わりやすいです。
【事例】
サイト全体の色合いや配分
メニューやボタンの形
メインビジュアルの見せ方
スライダー画像の動き
サイト全体が与える印象
制作会社から上がってきたデザインに対して判断に迷った時は、ユーザーにどのような印象を与えたかったのか、そもそもの目的・求める成果が達成できるかという視点で判断することが重要です。
まとめ
ユーザーが目に触れる部分やアクションを行う部分はUI(ユーザーインターフェース)、ユーザーがWebサイトを利用することで得られる体験はUX(ユーザーエクスペリエンス)と呼ばれており、UI・UXデザインの重要性が増しています。
今回ご紹介したポイントをWebサイトのデザイン作成前に決めておけば、効率よくイメージ通りのデザインが出来上がり、プロジェクトの成功に繋がります。サイトの目的・求める成果の明確化、ターゲットの具体化などに関してご不明点やご不安なことがありましたら、ブリッジコーポレーションにお気軽にご相談ください。弊社スタッフがご担当者様に寄り添ってサポートいたします。
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