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Web制作ドキュメンタリー『サイト制作秘話』第二弾

不定期でお届けしているWeb制作ドキュメンタリー『サイト制作秘話』。今回ご紹介するのは、京都府向日市にある水野眼科様の制作事例です。

病院を受診する前にWebで検索し、雰囲気や口コミを把握してから予約することが一般的になった現代。Web上で積極的に情報発信をすることが求められています。限られたWebサイトという枠組みで、雰囲気や特徴をどうやって発信していくのか? そのために必要なこととは? そんな「企業・お店の顔としてのWebサイトづくり」に重きを置いてお伝えします。


プロジェクト紹介

お客様について

水野眼科様からのご依頼のきっかけは、口コミの内容でした。実際に受診した方からの口コミは賛否両論。ネガティブなコメントの多くは「病院側からの情報提供が不十分だった」ことにありました。そこで、受診前に必要な情報をWebサイトを通して積極的に発信することで、患者さんに安心して受診してもらいたいという思いで、弊社にご依頼をいただきました。

完成したデザインはこちらです!
水野眼科のサイト

水野眼科のサイト

病院紹介や診療内容の情報量を大幅に増やし、症状から診療内容を探せるように。また、リニューアルを機にWeb予約システムを導入し、診察までのハードルを下げる仕組みを設計・構築しました。表現には、曲線や角丸、イカのキャラクターを使い、やわらかな雰囲気を演出。病院の硬い・真面目な印象から少し離れたポップな印象も加えました。

案件について

  • サイトカテゴリ:コーポレートサイト

  • サイト制作の目的:医院・症状の理解深化、Web問い合わせの確保

  • ターゲット:向日市・長岡京市・京都市西京区周辺で、眼科の受診を検討している人(すべての年代)

  • 制作期間:6か月

コンセプト決定・デザインへの展開

コンセプトについて

水野眼科は水野院長が一人で診察されている個人医院です。そのため、打ち合わせは休憩時間など限られた時間で行い、コンセプト設計やデザイン制作は社内メンバーを中心に進め、院長に提案する形を取りました。

コンセプト設計のキーワードは、水野先生がおっしゃった「地域に根付いた、密着した眼科」と「スタッフ含めてあたたかい気持ちでお迎えし、あたたかい気持ちで帰ってもらう」こと。さらに、水野先生のユニークなキャラクターをデザインにも反映し、「やさしくて、ちょっと面白い。通いたくなる眼科」というコンセプトに決定しました。

ワイヤーフレーム作成

キャラクター・ロゴの制作を並行して進めながら、ワイヤーフレーム(WF)の制作を始めました。WFはサイトの仕様や構成を決める設計図のようなもので、診察前に病院や病気についての理解を深めてもらうことが目標でした。そのため、症状に関するページの拡充やWeb予約の導線設計が、この段階で決まりました。

デザイン

まず、キャラクターとロゴの制作を開始しました。水野眼科の雰囲気を伝えるため、デザインを丁寧に進めました。最終的に採用されたのは、目が良い生き物であるイカをモチーフにしたイカくん。イカの独特なモチーフが水野先生にも好評で、サイトのデザインに反映されました。キャラクターが生まれるまでのストーリーは、水野眼科サイト内の「イカくんの部屋」に詳しく掲載しています。

キャラクターデザイン

ロゴもイカをモチーフにデフォルメし、象徴的なデザインに仕上げました。「あのイカの病院に行こうね」という親子の会話を想像しながら、シンプルで愛嬌のあるロゴを制作しました。

ロゴデザイン

キャラクターとロゴが決定し、サイト制作に進みました。全体のキーカラーを明るい水色に設定し、水滴をイメージした図形やドットの背景をアクセントに使いながら、「やさしくて、ちょっと面白い」雰囲気を表現しました。サイトのあちこちに新キャラクターのイカくんが登場し、親しみやすさを演出しています。

コーディング

デザインが決定した後は、コーディング作業に入りました。動きの部分でも「やさしくて、ちょっと面白い」を表現できるよう、細かな調整を重ねました。トップページの写真はやさしくスライドし、予約ボタンのイカくんはコミカルに跳ねます。コーディングはWebデザインに命を吹き込む作業で、動きがつくことでサイトの雰囲気が深まります。

プログラミング

お知らせのページは、スタッフが日々更新するため、簡単にテキストの入力や編集ができるシステムを構築しました。大事なお知らせが休診のお知らせで流れないように、デザインとシステムの両方で工夫しました。

撮影

全ページの制作が進み、撮影が必要なカットが決まればカメラマンとビジュアルの撮影を行います。サイトの雰囲気に合わせて、少し青みがかったやさしい空気感を目指し、水野先生のやさしい表情や院内の様子を撮影しました。

プランニング/ライティング

初診の方に安心して水野眼科を訪れてもらえるように「目のお悩み」「院内ツアー」コンテンツを追加し、再診の方や地域の皆さんに愛着を持ってもらえるよう、水野眼科のキャラクターを誕生させました。先生の地域医療への思いを取材し、プライベートな話も交えながら記事を執筆しました。

最後に

以上、水野眼科さんの案件ストーリーをお届けしました。個人病院のようにWeb上での情報が生活者との最初の接点になるお店や企業は数多くあります。こうした状況では、Webサイトで発信する情報や、Webサイトのデザインで表現する世界観が第一印象になります。「企業・お店の顔としてのサイトづくり」には、コンセプト設計から丁寧に進めていくことが何より重要です。弊社ではコンセプト設計からクリエイティブ制作まで社内で一貫して行う体制があり、ブレないものづくりが可能です。サイトづくりで迷っている方は、ぜひ一度お問い合わせください。

この記事が、Webサイト制作の不安・迷いを払拭するきっかけになれば幸いです。それでは、また!

第一弾記事はこちら


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