偽造カードに要注意!在留カードの確認と管理のポイント
・在留カード制度のポイント
在留カードとは、外国人が空港などから新規の「上陸許可」、在留資格の「変更許可」、在留期間の「更新許可」を受けた者で中長期滞在者に対して交付されるものです。
よく在留資格とVISA(査証)を同一のものと混同されがちですが、制度として別物ですのですので、用語の理解と使い分けが必要です。簡単に説明すると、在留資格は日本へ上陸後の外国人が日本へ滞在し、申請に応じた活動するための出入国在留管理庁が発行する許可証となります。
それに対してVISA(査証)は、各国の在外大使館や領事館へ外国人が申請し発給を受けるもので、外国人が所持するパスポートの有効性の確認など日本へ渡航前の事前審査という位置づけにあります。つまり、外国人が日本へ上陸するためには海外でのVISA(査証)の発給と日本へ入国後に在留資格許可を得るための上陸審査から成る二重の関門があります。なお、2021年10月現在、68の国と地域で査証(VISA)免除措置が実施されていますが、在留カードが発行される中長期滞在者にはこの免除措置は適用されません。
次に、在留カード制度を知るうえで知っておきたい事項として、入管法上の「上陸」と「入国」の考え方の違いがあります。上陸とは、実際に日本の領土に足を踏み入れることを意味します。先にも述べたように、上陸にあたっては空港等での上陸審査を受ける必要があります。それに対して入国とは、日本の領土の他に飛行機や船を利用して領空や領海に入ることを意味します。例えば、韓国から直行便を利用してアメリカへ移動する際に、日本の領空を通過する場合は、一時的に日本に入国していることになります。
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