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ネット詩における先輩からのアドバイス

三浦果実という嘘っぽい人間ですが、真実みを探す旅路を続けました。2016年9月、やっと新大陸だ!ってなったんですね。レモンを齧っちゃったからだと思うんですけど?で、そこは文学極道ってサイトでした。え、って。なって。いや、って。いっちゃっていいんですか!って。初めて詩をね、三浦果実って名前と一緒にね、投稿したんすよ!初めて書いた詩。みなさん読んでくださいね。

ばかもの論

天才は羨ましいけれども
天才とよばれる僕ではない
きっと世界中の名作本を読んだとしても
僕は天才にはなれないだろう
でもバカになることも難しい
困難かもしれないけれども
選ぶとすればバカだ

新しい芸術 新しい世界
才能あふれる人が創造をすれば
それは普通だ
バカが創作をするとどうだ?
バカが新しい世界をつくるとどうだ?
それこそ天才的だ それこそ狂気だ
バカがつくる新しい世界
その価値の裏付けは
後から天才がやればいい

フツーの人が考えないこと
フツーの人がやれないこと
それをバカがやる
それを天才は考える
考えるということを普通にやる
バカは考えないで普通にやる
やる前もやった後も考えない
考えることは天才がやればいい

困難なことカッコ悪いことをやる
誰もやらないことをやる
俺は史上最強のバカになる
それでよしとする
それでよしとしよう
さようなら 天才
こんにちは バカ

どうですか?さよなら 天才  のとこエモくないですか。いい作品やんって自己満でした。言ってることに筋が通っていないとか、あと、これ、47歳の人が作者?え、三浦果実?えーと、作者さんは三浦果実?え?ネカマかよって。。
あと、天真爛漫でいいすっねーって。はあ。

それから7年が経過したんです。三浦果実はまたレモンを齧ったんですよね。B-BOYってね。はい、現代詩投稿サイトびーれびゅー代表三浦果実ってなね。そういうのがあるんすよ。
はい。
でね、そんなこんなで、ゼンメツってポエムスターが登場したんです。ついこないだですけど。ゼンメツ!って、。なんか、すごくないすか❓ゼンメツ!詩人!ってなね。で、ゼンメツさんに、ばかもの論読ませてみた。

三浦果実
『よーし 自分の過去のダメ作品を7年間で上手くなった(であろう)今、リライトしてカッコいい作品にしたるわ!って読み返したら、なんでこの作品が罵倒受けたわけ?今読んでもいいやんってなった笑笑笑 ゼンメツさん、これをめっちゃカッコいい作品に変えてみてくださいませんか。遠慮いらんす』

ゼンメツ
『みうらくんさんのその作品はぶっちゃけ賢治みがあって面白いんだけど、なんつーか読み物としては結論が早い。はじめに提示された結論を始めから終わりまで引っ張り続けてるだけだからなんか読む必要がない。サラリーマンはそれでいいんだよ。だけど詩とか物語って読者が結論に至るものだと思うんだよなあ。』

えー、賢治み😆
賢治みって!泣けた。
で、ゼンメツ先輩が身をもってね、示されたお手本が以下のリライトです。

ある朝、目が覚めた瞬間からもう、あまりにも天才が羨ましくって羨ましくって、それで俺は天才になることに決めた。俺はリルケを持っていない。俺より少しばかり先に天才になろうとしはじめた男から、リルケを持てば何かが解ると、そう言われた。だから俺はリルケを手に入れるために万札を握りしめてヴィレッジヴァンガードへ向かった。

ヴィレッジヴァンガードに行ったことがあるか? ヴィレッジヴァンガードは書店だ、しかし俺はここで本を買ったことがない。いま俺は俺を恥じている。店内を歩くとさまざまなアイテムがゴチャゴチャと身を寄せ合っていていて、ここにはこの世の全てのセンスが一堂に介しているかのようで、それがめちゃくちゃカッコよく見えた。しかし俺はそんな「何もかも」をかき分けて、一直線に書籍の売られているコーナーへ向かった。リルケ。リルケを探している。見つからない。リルケはどこだ。あるのか? まさかないのか??

俺は困惑した。俺がどれだけ探してもリルケという文字はそこに並んでおらず、つまりリルケとかいうヤツはここに選ばれてないんだ。急にそんなヤツを探していたことがバカバカしく思えてきた。そして俺はバカだった。俺は俺の力でいまここまで歩いてきて、俺の力で稼いだ万札を、俺のこの手で握りしめている。それがすべてだった。

俺はリルケを持たないまま、リルケを持っているやつらからバカにされ、それでも俺の力でやっていく。俺は何も持っていない。俺はバカだ。しかし俺の稼いだ万札はリルケを買っても釣りが出る。だから俺はこの「何もかも」を再度かき分けて店を出る前に、いままで一度もみたことのないような面構えの人形を一つ掴んでレジに向かった。それはリルケと同じくらいの値段がした。

俺はすでに天才なんてものに興味がなくなっていた。俺はバカのままだとしても、俺の力だけで創り出せるからだ。俺にはそれだけが解っていて、ただそれだけで良かった。いずれリルケを知らなかったやつらも、俺の名を呼ぶこととなるだろう。俺の名を呼んだことのなかったやつらが俺を解釈し、俺に値段をつけ、リルケのないこの店に俺を並べることとなるだろう。俺の名は――――

――――家に帰ってショッパーを開くと、バカみたいなガラクタがポツンと横たわっていて、俺の目の奥を、ただ真っ直ぐに見上げていた。

リルケ!キターよね。でもって三浦果実がまたレモン齧っちゅってね、もうね、7年間のね、もうね、今後100年間ね、もうね、だれも追いつけんっちゅね、そういう、そのね、ネット詩の!っていうかね、そのネット詩の!っていうね、歴史に残る作品を!


2023/08/23 以下ゼンメツ追記

ちょっともう!!
なんなんですかこれ!? この記事!!
バカなんですかみうらくんさん!
あ、いや、バカこそが正しいのか……ばかもの論なんだしな……
じゃなくて! いやいやいや、もうなんでここで切るんですか? この先の発言込みで重要なのでちゃんとそこもコピペしてくださいよ!!

以下ディスコードより引用

三浦果実
『上手い.......まず、ボリュームの違い
そうか
そうだったんすか,..
まじ勉強なった』

ゼンメツ
『えーーー本当にそう思ってんのかーー!?

ってくらい、みうらくんさんのレスも作品も、ある意味で世界や、読者や、自分自身をすべて皮肉ってるように見えるんだよな。てか自分のことバカっていうバカなんてそんないないじゃん!! とにかく、この「結論に至ったやつがその結果だけを提示する」というその図を俯瞰して、つまりあえて人からバカにされるために書いてるみたいな。そんな入れ子的ななんつーか。
とりあえず書き換えるのにその主張ときちんとバカにされるための構造は維持したいんだけど、でも俺は最終的に読者にバカにするかしないかの判断を委ねたいし、バカにされない可能性も育てたい。この書き方なら、マジでめちゃくちゃバカにして笑い飛ばすやつも、その反対で感情移入しちゃったり、全力肯定するやつだって出てくると思う。俺の作品て長ったらしいけど、でも答えを他人に委ねるためには、どうしたってムダなことや、くだらない過程すら、あえて見せていかなきゃなんないと思う。それがないと作品読んでも何も言う事ないじゃん。広がらない。二次創作性が低いからレスも直接的な感想一辺倒になっちゃって、つまり何人もの他者に読ませる価値が薄くなる。』

わかります??
これですよこれ。こういこと。どうでもいいけど三浦くんさんて心込めてる風の書いてても込めてない風の書いてても、どっちにしたって心こもってなさそう過ぎじゃありません? 文体っていうんですかねこういうのも。てかフツーにここ大事だったでしょ? え、みなさんもわかります? ついで言うとあれディスコで無茶振りされてから即興で書いたんですよ? 秒作ですよ秒作? そのへんはぜひ褒めておいたほうがいいです。そしてその流れからのあの頭おかしいセルフリライトについては、さらに追記で載せたほうが、僕は面白いと思うんです。だってイカれてますでしょあれ。もういいや。とりあえすじゃあこういうことで! ゼンメツからの追記終わります!

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