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私のヨガヒストリー

略歴

*出演・作品*
2010 瀬戸内国際芸術祭出演
2013 NO BORDER PROJECT(タイ、中国)ゲスト参加。
2014 ジェジュ国際実験芸術祭出演(韓国)
2014 『contact×Contact』出演 with vangelis legakis
2015 水と土の芸術祭『Green factory』
2018 森の音ピクニック『いのちのしま』
2019 『Sound journey 音の旅』音楽:Aki-ra Sunrise

*修了*
2004年 日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。
2005年 ヨガ&アーユルヴェーダコース終了(インド)
2006年 ネヴァタ州立大学公認ピラティスインストラクター資格取得
2007年 レイキヒーリングレベル1,2終了(インド)
2014年 シータヒーリング基礎コース終了(インド)
2014年 コミュニティダンスファシリテーター資格取得
2015年 アーユルヴェーダ&ヨーガ二ドラセラピスト資格取得
2017年 チャクラワークヨガインストラクター資格取得

24歳/インドに行くことに決めたわけ


私がヨガに出会ったのは、自分の限界を感じていた時でした。東京で1人暮らしをしながら、月々のダンスのレッスン費を稼いで、貯金をして、海外留学のためにお金を貯めていたのだけれど、睡眠時間をどんなに削って働いても、海外に行っている間の日本の家賃とか、渡航費(当時20万円くらい)とか滞在費を考えると、たくさんのお金が必要で。母親にも「20歳を過ぎたら、実家に頼ってはいけない。女にとって実家は帰ってくる場所ではない。やりたいことをやるのなら、自分の責任でできることだけをしなさい。」と言われていたので、実家に帰るわけにもいかず、とてもとても日本の家賃を払いながら、ヨーロッパに行けるところまでお金が貯められませんでした。そんな中、実家暮らしの友達はどんどん留学していって。「努力をして結果は出しているのに、お金のせいで夢を叶えられない。こんなのは悔しすぎる。」そんな嘆きが大きくなった時、「もっと渡航費が安くて、滞在費もかからないところで勉強しよう!!」と、派遣先のパソコンでインターネットを使って見つけ出したのが私の参加したインドのヨガの先生のブログ。
当時、10年以上インドに暮らしながら師匠についてお勉強している日本人女性のブログだったのです。
そこでたまたま見つけたのが、1ヶ月のヨガコースの案内でした。まだヨガブームが来る前の時代、確か128000円くらいで1ヶ月のコース。ベジタリアンの食事をとりながら、ヨガや瞑想の修行をして、哲学を学んでいくというかなり本質的なコース。当時、私はワークショップマニアで、海外から来た先生の身体ワーク、ダンスワークのワークショップがあると片っ端から行って勉強していたので、月10万円はダンスや身体ワークにお金と時間を費やしていました。そのノリで決断。「周りのみんなが行っていないところに行けば、私のダンスは変わるかもしれない。ヨーロッパには行けなくても、自分のいけるところで進化してみせる!!」私はヨガのことは何にも知らないまま、インドに人生をかけました。当時、クレジットカードも持っていなかった私は(時代の流れを感じる・・・・)腹巻の中に現金10万円を入れて、ヨガのコース代と、飛行機代だけはネットで振り込んで、ハラハラしながらインド行きの飛行機に飛び乗ったのでした。

インドは強烈に私を迎えてくれた

飛行機の中、顔の濃いおじさんばかり。サリーを着たインド人女性ばかり。日本人もあまり乗っていない。若い日本人の女性なんていない。これが私にとっての1人海外渡航。なんだかみんなが話しかけてくる。
童顔なので10代だと思われていて、「なんでインドに行くの?」「なんで1人なの?」なぜかみんな私に興味があり過ぎる。「襲われるかもしれない。騙されるかもしれない。売られるのかもしれない。油断しちゃいけない。」人懐こいインド人のことをわかっていなかった私は、とにかく警戒して、腹巻を抑えるようにして現金10万円を守りながら眠る。いや、寝たふりをする。「みんな私に構わないでくれ。全然なんて言ってるかわからないんだ!」
目を醒めると添乗員のおじさんがやってきて無言でブドウをくれる。隣の人もお菓子をくれる。暇さえあれば、機内食で余った果物を持ってきてくれる。なんかみんなが私のことを気にかけてくれて、守ろうとしてくれる。ちょっとずつ、「顔は濃いけど、怖い人じゃないのかも??」と、安心感を覚える。インド人はトイレっとペーパーの使い方わかっていないこともあり、飛行機のトイレが超絶汚いというショックな体験をしつつも、なんとかフライトを終え、インドに到着して唖然。今思えば旅行会社の人たちなんだけれど、すごい怖い顔で名前の書いた紙を掲げて怒鳴っている。「怖い!!売られる!!攫われる!!」24歳女子な私は心底怯えて、無表情になる。空港のトイレに行くとトイレに住んでる妖精みたいな人がいる。(おそらくカーストの低い女性)入るたびに、トイレの妖精にお金を払わなきゃいけない。トイレには紙がない。どうやって使うのかわからない。トイレの妖精は英語も喋れない。「怖い!トイレが怖い!!もうトイレは行きたくない!!」

怯えまくって空港にいると、もう1人のコース参加者の女性と出会う。彼女はOLさんなので海外で使える携帯を契約してきていた。(まだスマホがない時代ですよ。)先生が用意してくれたタクシードライバーが来るはずなので2人で空港で待つ。待つこと2時間。「来ないですね。」先生に電話すると、ドライバーが何かの都合で遅れていると言われる。多分、ドライバーが嘘をついて嘘の到着時間を教えたのだろう。遅れて到着する予定時間を超えても全く来ず、結局8時間くらい待ったと思う。「8時間遅刻するってありなんだ?」「連絡つかない相手なのに、それでなんとかなると思ってるのかな?」「これは来ないってことかな?詐欺?」もう頭が回らないまま、ようやくきたドライバーさんの車に連れて行かれ(多分顔が日本人だから、向こうは名前も聞かず確信持って「来い!」と言って連れて行かれた。)乗ること10時間以上?道の途中で象がいて、渋滞していたり、トイレとは思えないようなトイレに立ち寄ったり、屋根だけがあるスタンドのようなところで、みたこともないような食べ物を食べたり、ドライバーが吐き出す噛みタバコに死ぬほど驚いたり!!とにかくほこりとチリと、うんちと揺れと、目が霞んでるのか、世界が霞んでるのか、訳のわからない世界を、訳のわからないままに引っ張り回されるような感じで移動する。朝靄の中、突然起こされ、リシケシと言われるヨガの聖地にようやく到着する。


カルチャーショック

やってきたのはリシケシ。北インドの聖地。マイクでお経が鳴り響く、数歩歩けばお寺、数歩歩けばお寺。なんでこんなにお寺が多いのかわからないけれど、お寺がいっぱいある。牛がたくさん歩いてる。道路は舗装されていない土のガタガタ道。牛のうんちもいっぱい落ちてる。プラスチックのゴミも信じられないほど落ちている。野犬がいっぱいウロウロしてる。物乞いもいっぱい。足のない人、腕のない人、目の見えない人、いっぱい物乞い活動をしてる。動物と人間が一緒に暮らしてる。階段の段差が一段一段違っていて登りにくい。いろんな作りが雑すぎる。日本人もいないから、みんな珍しがって私たちを見る。容赦なく見る。私からしたって、昼間っからたくさんのおじさんたちが道で座って、お茶を飲んだりゲームしたりしているのは珍しくて仕方がない。

なんで仕事してないんだろう。お父さんなのに会社行かなくていいのかな。ひょっとしてこれが社会の普通の姿なのかな?毎日会社に行って、過労死しそうなほどに働く日本人が非常識なのかな?なんでみんなこんなにウロウロ、ダラダラしてるんだろう?あ、おじさんが喧嘩してる!!え、こんなところで殴り合って!え、今度は仲直りして手を繋いで歩いてる!!蛇遣いがいる。コブラをツボに入れて道端で芸をさせてる。自分で作ったというかなり粗いシルバーのアクセサリーを売っている。話が面白いからついつい買っちゃう。すごく楽しそう。ホテルはお湯が出ない。出る出る詐欺をする。やるって言った仕事してくれない。アーユルヴェーダのご飯を配達してくれるドクターの使いの男の子は一人前ずつバイクで運んでくるから、全部届くのに2時間くらいかかって、めちゃくちゃ効率が悪い。想像を超えるありのままの人々。個性的すぎる人々。のんきすぎる人々。ヨガのコースが始まるまでに1日にあったのだけど、1日に100回くらい唖然とした。恐るべしインド。

とまぁ、ヨガを学と決めてから、ヨガのコースが始まるまでだけでこれだけのカルチャーショックがあり、自分が今まで生きてきた世界を疑うには十分な経験をしたのでした。
続きはまた今度。

火災で燃えてしまったヨガとアートのセンターを復活すべく、
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逆境続きではありますが、ガムバリマス。


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