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糠床作りはgoogle先生とともに。



©️Photo taken by me.

美術館や写真散歩も自粛中、
それでも気持ちは前向きに生活したい
身近な生活の中で新しい楽しみも作りたいと思います。

生活の中でいちばん身近なのはやはり食べることでしょうか。

生活とは生きることで、
生きることは食べること。
食べることは生きること。
繋がっていますよね。

たとえば悩んでいても
落ち込んでいたとしてもお腹は減るもので。

ということでわたし、
「糠漬け」をはじめました。

買ってきた糠床はすでに屑野菜で下準備完了してあるものなので、
すぐにはじめられるもの。
約600円。
ジッパービニールに入っている製品なので
そのままビニールの中で糠床をあけて、
糠漬け開始ができる構造。容量もそれほど多くないので
お試しにちょうどいいサイズのものにしました。

知り合いは無印良品の糠床がやっと手に入った!
とか言っていましたが
あえて(ほんとに)無印な(たぶん)良品を買ってみました。
実はかなり以前に糠床をやったことがあったけれど
仕事に出かけるやらなんやらで
ちっとも面倒見なかったから(掻き回さなかったから)、
ダメにしてしまった経験あり。
今回わたしは冷蔵庫保管がしやすいという観点で
ビニールからziprockタッパーに移し替えて使うことにしました。

冷たくてフワワとした糠床、
それを掻き回す手の感触が蘇る。。ちょっとドキドキ。

よし。多少勉強しながら糠床継続を目指そう。

昔はネット検索できない時代だったし
とりあえず人伝に聞いた方法を元にやっていました。
今回はもうGoogleという名の糠漬け先生が
たっくさんいますから大丈夫。
Google糠漬け先生の話をちゃんと読み、
イメージトレーニングしながら糠漬け生活スタートです。

早速、少し調べてみると

糠漬け塩分はそれほど気にすることないとのこと。
ビタミンBが豊富。江戸の頃は
「江戸患い」と呼ばれた(カッケ)が流行ったそうで、
糠漬けを食べるようになったらそれがなくなったのだとか。へー。
発酵食品なので体内に乳酸菌を取り込める食材。
日本人には1番縁の深い米糠を使った発酵食品なのだから
摂取して悪いはずがありませんよね。
ちなみにヨーグルトは動物性乳酸発酵食品。
糠漬けは植物性乳酸発酵食品。
ヒトの腸には植物性乳酸菌の方が届きやすいという話があるようです。

その一方で科学的には動物性も植物性も
(乳酸菌)に違いはないということも言えるようで。

Google先生を通していろいろ読んでいくと、
糠床の本質についてが理解できてきました。

米糠に「塩」と「水」を混ぜ混ぜし、
漬け込む野菜の持つ乳酸菌を媒介して
菌がもくもくと増えていき、手で掻き回すことにより
手のひらにもともとある(善玉)常在菌も糠床に入り込み、
絶妙なバランスで複雑に乳酸菌が増えていき、結果、
漬物の旨みを増し、風味も増すという
時間と菌任せの食べ物。

そういえば昔、聞いたことがあります。
若いお母さんが掻き回すよりも
お年寄りの、つまり、おばあちゃんが掻き回した方が糠床は美味しいのだと。
手に含まれる常在菌が糠床に少なからず作用しているのは
間違い無いのでしょう、お年寄りの手のひらには何か特別な善玉菌があるということなのでしょうか、、、皺深いおばあちゃんの手のひらを思い出してしまいます。

糠漬けとはなんとも神がかった、というか、不思議な食べ物。

上記NIKKEI STYLEの記事の中に
ヨーグルトはおぼっちゃま乳酸菌で、
糠漬けは野生児の乳酸菌、
という表現を見つけました。
すごいな。かっこいいな野生児。

そんな糠床とわたし、
相性は悪くないことがわかったので
毎日、毎朝糠床を掻き回しています。
老婆とまではいきませんが(はい)、
わりと年齢高めな手の常在菌を含めつつ。

余談ですが糠を掻き回した後の皮膚は本当にしっとり。
腸内環境だけでなくこのまま皮膚もすべすべになればうれしいなあ。

Google先生、すごい記事を発見。
糠床をそのまま顔パックした人の記事。
この人は糠床パックは良かった!と言っていますが糠床では塩が刺激すると思うので、やはり美容用としては「糠」のみが良いのかも?。

ちょっと脱線しましたが
日本古来(と言っても江戸時代ごろ)からの伝統的糠漬けは
日本人の知恵がたくさん詰まったものに違いないのです。

糠床生活を始めてもう数週間が経ちました。
今では毎朝糠床におはようと挨拶します。
たまに歌を歌います笑。
多分糠床に性格が現れはじめているかもしれません。

漬け込む野菜はきゅうりが一番好きですが、
蕪、大根、人参も間違いない美味しさです。
上級者さんはフルーツやハムなども漬けているようですね。
最近少し水っぽさが出てきたので追い糠と昆布、唐辛子も混ぜ
調整しました。

昔なら樽にたっぷりの糠床というイメージですが
手軽なジップロック式はとても楽。
飽きっぽいわたしですが少なくとも
今年1年は糠床と付き合ってみて、
うまくルーティンにすることが目標です。

糠床について詳しく解説されていて面白かったので最後に食品メーカーさんの記事を貼り付けます。こんなふうに発酵の進み方や菌の存在をおもしろい!と思えると糠漬けが楽しく続けられるかもしれません。
Google先生、お世話になりました。

P.S.  糠を掻き回す、掻き回す、と書きましたが
かきまぜる、の方が合っているかも!
下から上へ、糠を返してあげるのが大事です。
それから、きゅうりの糠漬けについて。
大好きなのでよく漬けていましたら
少し漬物の味が苦くなりました。
またしてもGoogle先生で調べると
立て続けにきゅうりを漬けるのは
良くないようです。
大根など水分多めの野菜を漬けて
しばらく間隔を置くと再び糠の苦味は消えていくそうです。
そして気をつけたいのが
きゅうりのヘタを必ずカットしてから漬けること。
そうしないと苦さが出やすくなるそうですので、気をつけたいですね!。



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