成川マサノリさん インタビュー
ギター1本で独自の世界観を確立する音楽家・成川マサノリさんに、作品についてのインタビューにお答えいただきました。
- Profile -
ギター1本で独自の世界観を確立する音楽家、成川マサノリ氏。
スタジオミュージシャン、プロデュース、ユニット活動等で数々の作品やLIVEに携わり、日本の音楽シーンを卓越したテクニックとヴァイブスで活躍中。
日本的な雰囲気の、淡いギターサウンドを楽しめる『Yoinn』。
やわらかいギターの音色や、弾けるようなピッキング音を贅沢に堪能できる『Suite of the Beginning』。
表情の異なる2つの作品へのこだわりや思い・・・
ぜひオンラインストアで試聴しながら、ご覧ください。
作品のテーマや思い、こだわりのポイント
~ Yoinn ~
無音の世界から、音が鳴り、物語が始まる。
そして音が、次の音へ、その間に余韻が…
そこに、心が引き込まれ、景色が広がる。。。
その余韻を楽しんでいただけるように、丁寧に練り上げました。
お楽しみください♬
~ Suite of the beginning ~
新たな世界に踏み込むとき、これからどんな現実が現れてくるのだろう?
という期待や、想像を促す音を目指しました。
桜の花びらが舞うような情景や新緑の彩り、過去への郷愁、どんな未来がくるかのワクワク・・・
そんな思いで、奏でました。
特に意識して聴いていただきたい曲は?
~ Yoinn ~
物語が始まる最初の曲はとても大切なので、『しだり』(1曲目)です。
イントロの部分は、美しい自然の情景を描きました。
壮大な山の連なり、水の滴り、湖に風が舞い、湖面が揺れる様子、
深淵なる森の中にいる感覚、海に潜ったあの別世界の静けさなど…
そこから聴く人の心が動き始め、聴く人それぞれの物語が始まる。
ここを大切にしました。
~ Suite of the beginning ~
こちらのアルバムも、導入を大切にしました。
物語の始まり、誘う気持ちで選曲をしました。
新しい季節が始まる春を象徴する、1曲目の『桜舞う』。
その花びらが、風に乗って踊っている情景を描きました。
その風景に、みなさんをお連れできたら幸いです。
【 ヨガのレッスンにもおすすめ 】
「心を穏やかにする」「頭を休ませる」ために工夫されたことは?
音によって思考が鎮まり、心の扉が自然と開き、心の景色が彩られていくように工夫しました。
耳心地が良いサウンドなのですが、コード進行に独特な工夫を凝らし、
心が揺れ振動することで、思いが炙り出されるように創造しました。
間を大切にして、音が心に染み渡り、リラックスしていく・・・
こんなイメージで、練り上げてみました。
その場で弾いているような感覚になることも意識して、ライブ感を大切にレコーディングしました。
【 日本的な曲名からも癒される 】
曲名へのこだわりを教えてください。
日本語ならではの、想像力を掻き立てる題名にしてみました。
言葉の意味が限定されづらいもの、または、限定することから広がる空想を引き出せるものを選びました。
音も題名も、抽象的なものを意識して、そこを起点に
聴く人のクリエイトを促すための触媒となるよう心掛けました。
【様々な表情を見せるギターの音色】
ヒーリングミュージックにおいて、ギターと他の楽器との違い、良さを教えてください。
ピアノ、シンセサイザー、サンプリングが主流のヒーリングミュージックの中で、生ギターは、素朴でシンプル。
そして、不完全だからこそ描ける世界観。
弦ならではの減衰する音により、空間が生まれます。
その間(ま)に、スゥーっと心が入り込み、想像力が生まれます。
≪おわりに≫
成川マサノリさんのインタビューは、いかがでしたか?
ギターで表現された、二つの世界観。
ぜひ聴き比べながら、それぞれの空間をお楽しみください。