高校生と iPad
Note の初回は Apple Teacher としてのお話をしたいなと思います。
高校生の視点からなのでデバイスのプロの方や、Google 認定トレーナーのような方々からは異論が飛び交うかもですがそこはご愛嬌でお願いします。
Apple Teacher は Apple がリリースしているアプリがある程度使えれば取れてしまうので…(苦笑
ちなみに私は現在、iPad はもちろん、Mac と iPhone、そして AppleWatch も身にまとっています
高校生のiPad活用法
僕がもっているiPadはこちらです。
「iPad 7 32GB Wi-Fi モデル シルバー」です。
iPad Air 2 → iPad mini 4 と続き iPad 7 と3代目になります。
基本的に発売年には買わず、型落ちになった瞬間かなってからしばらくしたあとに買っている印象です。その方がお買い得なので。
活用例① ノート
おそらく真っ先に思い浮かぶ活用例かと思います。
・国語:現代文・古文
・数学:数Ⅱ・数B
・英語:コミュ英・論理表現
・理科:物理・化学・生物
・社会:公共
上記が今履修している科目になるわけですが、授業中にiPadでノートを取っている科目は、現代文、物理のみです。
せっかく iPad があって、難なく使えるスキルはあるのに2科目でしか活用していないのか、それは授業がiPad活用を想定していない場合が多いからです。
現代文と物理に関しては教科書のデータや練習問題などを全てデータで Google Classroom にて共有されています。そのため、自分は iPad にインストールしてある Classroom からアップロードされているデータをダウンロードして Goodnote(今度書きます)に落とし込めば、難なく授業にそれが使えるのです。
逆に言えば、クラスルームに資料などをアップロードされていないと授業で使うハードルはなかなかに上がります。
非常に不可解なのですが、先の授業の中でプリントを配布してそれを授業に用いる科目は過半数を超えています。しかしそのプリントが各クラスルームに投稿されるのはテスト直前、ないしはそのプリントを扱い終わったあとなのです。
事前にアップロードされていれば iPad を使えるのになというところです。
活用例② 委員会(仕事)での活用
自己紹介の記事でも書いたのですが、私はなぜか変な経歴を持っています。
そのせいなのか、そのおかげなのか、現在高校ではそれこそ普通はできないような活動、委員会の枠を超えた本当に文字通り「仕事」な仕事をいくつか生徒ながら受け持たせてもらえています。機会があれば今後それも紹介します。
そしてそんな場面でこそ iPad が大いに活躍しています。
よくある流れはこんな感じです。
設定:昨今流行りのPBLでPMを拝命し、初回の顔合わせの際の出来事(実例)
目的:今回のPBLの目的成果の共有、結果に対するアプローチ策の検討
学校で購入が義務付けられている ChromeBook で Google Document を用いてプリント作成
プリント=ワークシートのようなもの大人(教員)に頼んで人数分印刷
参加生徒のうち、プリントを希望する生徒にワークシートを紙で配布、パソコン上の作業を希望する生徒にはドキュメントのコピーリンクを送信
記入後、Apple 標準装備のメモアプリでワークシートをスキャン
パソコンで作業した生徒にはPDFなりドキュメントをChatで送ってもらう全て iPad 上で閲覧可能 + 書き込み可能 → 反省会や一人打ち上げのおかずに。
実際上記のようなことを行ったのは1度や2度ではありません。
一度50名程度の校内のイベントの際にも同じことを行い、業務を大幅に効率化できました。
興味を持ってくれた教員への共有や、レポートを書く際の手間も大幅に軽減されます。
ちなみに学校で導入している ChromeBook はhttps://japancatalog.dell.com/pd/chromebook-3100-2-in-1.html です。
活用例③ 部活の記録
一応剣道部に所属している私。昨今は iPhone で同じことを済ませますが、一時期 iPad で試合動画を撮影し、部員LINE や 顧問も見られる Google Drive にアップロードしていました。
ここまではおそらく誰でもできるでしょう。
Apple Teacher はここでは終わりません。
iPad で撮影する最大のメリットは動画の編集を同時進行でできることです。
実際問題自分がこれまで少有していた iPad はいずれもそういったことには向いていませんが、可否で言ったら可なので稀にやっていました。
剣道特有の事情ですが、面をつけていると誰が誰かまったくわかりません。そこで、テロップを挿入したり、対戦相手の分かる範囲の情報(例:学校名)などを入れ、あとから見返す際、対戦表と照らし合わせる作業を省くこともできます。
もちろん iPhone でもできますが、iPad の方が圧倒的に効率的です。
動画編集に関しては今後その記事を書こうと思っています。
どの iPad を選ぶべき?
2024/02/03 現在、新品で買える iPad は4種6類です。
iPad Pro が2種類(iPad Pro 12.9 inc 第6世代 / iPad Pro 11 inc 第4世代)
iPad Air が1種類
iPad mini が1種類
iPad 無印 が2種類(iPad 10 と iPad 9)
ちなみにこれは価格順です。
一番高くて ¥172,800 で 一番安くて ¥49,800(カスタマイズ無し)
価格差 実に12万円以上です。
個人的に、高校生におすすめはと聞かれたら、iPad 9 か iPad Air をおすすめします。
iPad 9 を選ぶ理由はなんといっても価格です。
これほどのものが5万を切っているのは奇跡の一種とさえ言えます。
ポイントは iPad 10 と iPad 9 の違いが外見以外にあまりないというところです。
そして、iPad は iPad のまま使用することはあまりありません。絶対にケースは必要ですし、ペンも買う、キーボードも買うとなると最安値のiPadを買ったつもりでも下手なパソコン程度に値が張るということもざらです。
最も、他のライターさんと違い、自分も高校生の身。全ての iPad に偶然触ったことこそありますが、本当に購入希望でどれにしようか迷っている方には、実務で用いたことがある方々が書いている記事を参照することをおすすめします。
iPad 9 がおすすめの高校生
ほとんどの高校生。
これが答えです。高校入学時、多くのことでお金がかかり、そう簡単に新しいデバイスをは買えないと思います。費用対効果では個人的に最強です。
授業のノートやテスト勉強、漫画を読む、ゲームをする、全てこれ一台で解決できます。ノートを取る際、10インチの画面の小ささにはに最初こそ違和感がありましたが、ものの数秒で消え飛びました。全然十分です。
昨今はCanvaなどのアプリの登場により、動画編集や画像編集といったものの難易度が下がってはいますが、それらを本格的にやりたい方にはマシンのパワー不足が否めないと思います。
iPad Pro がおすすめの高校生
パソコン兼タブレットがほしくて、動画編集や画像、音楽編集をたくさんやる高校生 または 大きい画面がほしい高校生
現在は11インチ以上の iPad が欲しい場合、実質 iPad Pro 12.7インチという超高級マシン以外に選択肢がない状況です。
大画面・高画質画面など以外で、iPad Pro を買う理由は CPU です。Apple では2020年後期にM◯(←数字が入る)チップというAppleが独自開発したCPUが開発されていこう、それを搭載した機種が年々増えています。当初こそ MacBook Pro などにのみ搭載されていましたが、今では一部の iPad にも搭載され、現在新品で発売されている iPad Pro に搭載されているチップはM2という最新のものになります。
iPad は本来タブレットですが、iPad Pro にマジックキーボード(スマートキーボードも)をつけたら相当高性能なパソコンとしても作業ができます。
これが iPad Pro 最良の魅力です。
しかしどれほど素晴らしいといっても iPad です。貶しているわけではもちろんありませんが、パソコンとしての使用がメインであるならば、そこはやはり MacBook を推奨します。MacBook と iPad Pro はたしかに互角の勝負をしている部分が多いですが、比べる対象ではないというのが個人的見解ではあります。
余談
iPad を使わない方が良いと思っている場面
これは本当に高校生ならではだと思います。
1つマイルールではないのですが、数学は絶対に僕は iPad でノートをとりません。数学だけは何年たっても紙のノートを愛用しています。
最近はずっとこれです。(ちなみに文房具オタク)
どんなノートに行っても結局はこのノートに戻ります。
やはり文房具というのは……..(今度書けたら書きます)
話はもとに戻して、数学で絶対に使わない理由は以下の3つです。
紙のほうが見返しやすい
苦手科目だから
iPad では楽ができてしまうから
順番にお話します。
1つ目に関しては書いて字のごとくです。数学は覚えるべきところは覚えて、あとはどれだけ効果的な演習ができるかというところが大事と個人的に思っています。つまり数学においてはアウトプットが非常に大事です。
その点、iPad はインプットにこそ向いていますが、アウトプットにはやはりまだ難ありかなと思っているからです。
大前提、試験は紙なんです。そしてどうしても iPad 上での演習と紙上での演習は言語化しづらいですが、明らかに違いがありますし、経験則として、「iPad にメモしたことを見ながら紙に演習」というのが自分的に最もやりやすい試験勉強でした。そして、移動時間に iPad にささっとメモった公式や導出方法を眺める。
2つ目に関しては完全に個人的都合なのですが。先生に当たられて「えやばい、わからない!」ということがしばしばあります。このときに紙のノートが底力を発揮するんです。紙というのは直接さわれるので、感覚的に「あ、あれ〇〇らへんに書いたな」などとなんとなく覚えていられますし、右端を折っておくことも、はたまた付箋を貼っつけておくこともできます。そのため、自分が頻繁に忘れているところは付箋を貼るなど工夫をし、辞書と同じ理屈でいっぱいそのページを開いて見ると覚えるんです。だから私は苦手科目こそ紙で行っています。
3つ目は当てはまる人が多くないですし、そんな普遍的な話ではないのですが、図形を iPad のアプリによってはとてもきれいに書いてくれるんですよ。これが実はアウトプットの弊害だと思っています。自分で理解できる図形を書ける力は必要だと信じています。しかし、きれいに書いてくれる便利機能があるとそれに依存してしまうのが人というものです。昨今では書いた数式を勝手に計算してくれるノートなどもあるそうで。
iPad を安く揃える方法【今すぐ実行可能】
いくつか紹介しますね。
1つは学生割引を使うという
方法です。これがおそらく最もシンプルな方法かと思います。今この時点で記事全体の文字数が5000字を超えてしまっているのでリンクだけ貼って終わりとしますが、とても高校生の強い味方です。ただ、現時点だと対応していない高校も多いかも…
昔は「大学生・高校生です」にチェックを入れれば終わりだっとのですが…
2つ目は今すぐにできる方法です。皆様型は認定整備済み品という制度をご存知でしょうか。Apple先生に解説してもらいましょう。
追加しますね。Apple認定整備済み品とは、一旦は人の手元に渡ったものの、初期不良などを理由に返品されたものが、修理をされた上で安く売られている商品です。つまり、新品を買うと一定の確率で初期不良のものが当たる可能性があるわけですが、整備品に関してはその可能性が極限までさがるのです。それなのに安い。というわけでは私も2/3の iPad は整備品ストアから購入しています。
このページは結構な頻度で更新されるので、欲しい商品がその瞬間はなくても次の日に入荷するなんてことも珍しくありません。
3つ目はおそらく知らず知らずにやっている人も多いのかもしれません。Amazon活用術です。ただし、デバイスを Amazon で買うわけではありません。たしかにそれで安くなる場合もありますが、微々たるもんです。ここで安くできるのはアクセサリーです。
多くの場合、iPad を購入すると Apple Pencil を、そして純正キーボードを買い物かごに入れてしまう人が多いのではないでしょうか。
Apple Pencil はもちろん自分も持っています。しかし一度紛失したことがあり、その際 Amazon で以下のものを購入しました。
これが素晴らしいんです。自分の持っている iPad の機種的に使える Apple Pencil は Apple Pencil 1 なのですが、あれは胴部が丸い円柱形なため、机に置くと転がるんです。ただしこれは六角形で持ちやすい。しかも滅多なことでは起きませんが、Apple Pencil は白一択ですが、Amazon には他の色のものを多数存在しています。
そして極めつけは値段。Apple Pencil と桁が1つ違います。なのに性能に差異は上記リンクに関してはありませんでした。
強いて言うなら、Apple Pencil は充電端子が lightning なので iPad に挿して充電することができた程度です。
もっとも今は、上記リンクのペン先を紛失したので使えていないのですが…
そしてもっと節約できるのがキーボードです。
かく言う自分もちゃっかり純正 SmartKeybord を使っていますが、機能は申し分ないんです、打鍵感もクセになります、が、高い。
例えば、ずっと家で作業する人。
スタンドと Bluetooth キーボードがあれば作業環境は SmartKeybord に匹敵どころか向上します。
他にも学校での作業がメインで自分のように ChromeBook をすでに持っている人。
千円から2千円で買えるケースをつけ、先のペンを買えば5千円かかりません。
以下に気になっているガジェットを数点載せておきますので気になった方は覗いてみてください。もし購入する場合、お手持ちの iPad と互換性があるかはご自身で必ず確認してください。iPad 7 などとも互換性をふる無視して自分の興味あるリストに入っているだけですので。
ケースは毎度 ↑ のシリーズにお世話になっています。
このように、例えば認定整備済み品とAmazonを組み合わせることで、本来一式揃えようと思ったら払わなければいけない額から大幅に値段を下げることができます。
iPad を使うハードルが一段下がったのではないでしょうか。
iPad を買う前に
本当に iPad である必然性があるか否かの吟味は絶対にするべきだと思います。買う目的は十人十色千差万別だとは思いますが、高校生は特に決して安い買い物ではないわけです。求めている内容的には MacBook の方が近かったり、もしくは iPhone の最新版を買うほうが目的に近いこともあると思います。
そこで1つ私からおすすめです。
買う前にレンタルをしてみましょう。
何を行っているのかと思う人も多いと思います。実際に Apple はこのようなサービスは行っていません。個人的にはモノカリをおすすめします。
買ってやっぱり使わないわ。は洒落にもなりません。そこで一旦1週間でも1ヶ月でも借りて、本当に自分の生活に必要か、活用しきれるかを検討するのも1つの手段です。たしかにレンタルも安い金額ではありませんが、宝の持ち腐れになるよりは遥かに良いだろうという考えです。
実際、モノカリ以外にも「iPad レンタル」と検索すれば無数に出てきます。値段もピンキリです。
ぜひ検討してみてください。
相変わらず、こんなに書くつもりは毛頭無いのに、気づいたら膨大な量を書いてしまっています。我ながら謎です。
ただ、このテーマに関しては最も書いてみたかったテーマの1つなので書けて満足です。
そんな自己満が、ここで書いたことが、誰かしらの意思決定の一助になれば幸いです。
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