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本と本がつながっていく。

こんにちは。

図書館に行くたびに、
気になる本を借りて帰るので、
読んでもらうのを待っている本が、
どんどんふえる。

最近読んだ本。

3冊ともたくさんの本が紹介されています。
読み進めては、立ち止まるのくりかえし。
読みたい、買いたい本がまたふえてしまった。

本ってそのひとに必要な本が、
出会うべきときに、出会う気がする。
何か変わるきっかけになったり、
元気をもらったり、
生きる道をてらしてくれる。

印象に残っているところを少しずつ。

「電車のなかで本を読む」 島田 潤一郎 

『小説を読むことの価値』

・・・一言でいうと「豊かな時間」というこになるのではないでしょうか。
現実世界とは違う、小説内の長い時間に身をゆだねる。作家や、登場人物たちの言葉で、自分のことや、いまの社会のことを考える。それを一週間、一か月、半年、一年と続ける。そうすると、それまで見ていた世界が違って見える。たとえるなら、深い水のなかから、水面に出てきたような気持ち。
それくらい、くっきりとなにかが見えてくる。

電車のなかで本を読む  島田潤一郎  

作者さん、
物語のなかの人たち、
会ったこともないけど会話したような、
同じ時間を共有しているような、
なんともいえない感覚。
本を読でいる時間、
本当に贅沢な時間。

また島田さんは、どんなに物語が魅力的でも、
文章が肌にあわなければ、
本を読むことが苦痛になると書かれていましたが、
本当にそうだなぁって思います。
おもしろそうと思って読みはじめても
なんか違うなぁって、
途中でやめた本もあります。
人も本も相性が大切。

「鬱の本」 点滅社編集部

84名の方、それぞれの「鬱」「憂鬱」。
そんな時に思い出す本が紹介されています。
抱えている事情は、
人それぞれ。
どんなひとにも寄り添ってくれる本。

中山亜弓さんが紹介されていた
宮沢章夫さんの本、「牛への道」
読みたいと思った本のひとつ。

わからなさや迂回は不安や無駄ではなく、
もはや愉しみであることに気づく。

鬱の本 「明日できることは明日やる」中山亜弓


「病と障害と、傍らにあった本。」 齋藤陽道、頭木弘樹、他

「鬱の本」でもですが、
本人でないと分からない気持ちを教えてもらう。
理解しているつもりでも、
理解していないことは多い。
知識だけをつめこむだけではなく、
その人の気持ちをきいて、
吸収する。

鈴木大介さんは、脳卒中がきっかけで「高次脳機能障害」が残り、
「本を読む機能」を一度、失くしてから読むことができるようになるまでの道のりが書かれています。

・・・読むことは、外部から脳に情報を取り入れて、解釈というプロセスを経て「理解」する行為だ。これは、「食べる」という行為に置き換えるとわかりやすい。
文字を読むことは食物を食べること。解釈や理解は消化であり、吸収された食べ物が血肉となるのは読んだものを記憶し知識として固定することだ。・・・

「病と障害と、傍らにあった本」本が読めない。鈴木大介


当たり前にしていること、
当たり前であると思っていることも、
当たり前ではない。

そんなことを改めて思う。


今日はこのへんで。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


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