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初代ポケモンセンターのビジネスモデル分析

こんにちは、Sunです。

本日は、いつもとは違う一風変わったエントリーになります。

私は、初代ポケモン(赤・緑)にドはまりし、小学生時代は金・銀まで楽しくやっていた世代です。その後、ポケモンからしばらく離れていたのですが、自分の息子がついに「ポケモンがほしい」と言い出したので、Switch版のスカーレット・バイオレットを購入しました。世代が一回りしたにもかかわらずメガコンテンツとして影響力を発揮し続けているポケモンの素晴らしさよ・・・

関連して、最近下記の画像をフェイスブックでみました。
これを見て、いの一番に思ったことは、
あれ、ポケモンセンター、めちゃくちゃ大きくなってない!?

Evolution of Pokemon Center

ここで戦略コンサルとしての好奇心がふつふつと湧いてきました。
ここまでビジネスがスケールしたということは、きっと、ゲーム内ポケモンセンターに、再現可能性の高いビジネスモデルが存在するに違いない。

ということで、経営コンサルタント目線から本気で分析してみました
途中から有料記事としてあります。自己満足ですが、家族の不興を買いながらそれなりに頑張って書いたので、少しでもご興味がある方は、是非ともご覧いただければ幸いです。

なお、分かりやすさおよびシンプルさの観点から、一番馴染みのある初代ポケモンセンターの分析ということにします。

分析の全体感としては、まずは、

ポケモンセンターを運営するのにそもそもどれくらいコストがかかるのか?

という疑問を解消します。そのうえで、

運営コストを賄うためには、ビジネスモデルとしてどんなものがあり得るのか?

ということで、ポケモンセンターのビジネス仮説を3つ展開したいと思います。


ポケモンセンターの運営コスト

ビジネスを分析するにあたり、まずは、ポケモンセンターを運営する必要経費として大体いくらかかるのか、というのをコストサイドから検討してみます。

計算方法はシンプルで、
1店舗当たりコスト×店舗数
です。

1店舗当たりコストは、以下のドライバーにで分解します。

  • 人件費

  • 賃借料

  • 設備費(減価償却費)

  • 光熱費

  • その他費用(清掃費等)

必要に応じて、下記の画像をベースに分析を行います。

ポケモンセンターの内観

人件費

ポケモンセンターに入ると見えてくる従業員は、ジョーイさんと通信交換・対戦のお姉さんの2名です。

ポケモンセンターは安心安全の24時間365日稼働のため、1カ月間に常に2名をフロントに出すためには何名必要か、を計算します。さすがに同じジョーイさんと通信お姉さんが永遠に勤務するほどのフラック職場ではないと信じたいので・・・

必要な人時間は、24時間×2名×30日=1,440人時間です。
労働基準法では、月間180時間以内と決められていますので、1,440÷180=8名。ということで、1店舗当たり従業員数は8名です。

同じ顔のジョーイさんが何人もいるアニメの世界観とも整合

国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は、正社員約500万円、非正規雇用が200万円ということです。
店長級ジョーイさんが社員、それ以外のジョーイさんが非正規雇用とすると、500万円 × 1名+200万円×7=1,900万円。端数を切り上げで1店舗当たり人件費を年間2,000万円となりました。

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