浦島太郎?
今から30年以上前のお話
パラグアイを離れ、日本への帰路についた私にとって、
機内から見えた富士山は帰ってきたという実感と
感慨深いものがありました。
空港ロビーに到着してまず、あまりの変わりように驚きました!
以前は風を切って歩いていたのが、みんな肩をすぼめて歩いている!
街全体が明るいイメージだったのが、寒くて暗~いイメージに!
人の目も生き生きしてたのが、まるで魚の死んだ目のよう!
これが本当に今まで育ってきた我が祖国なのかと目を疑いました。
何もかも変わり浦島太郎になった感覚でした。
少しあとで分かった事ですが、
当時私が出発する頃はバブル景気に沸き立っていた頃で、
帰国したらバブルが崩壊していたのです!
みなさんも、しばらく別の世界から帰ってくると、
すごく感じられると思います。
事務局へ帰国の報告と健康診断を受け
全ての手続きが終了してから、懐かしの故郷松山へ帰りました。
大学へ帰国の報告と手続きに行き、久しぶりに友人に会ったときは、
嬉しかった反面、あまりの変わりようにとても驚かされました。
みんな卒業して就職していたのですが、バブル崩壊の影響からか?
仕事の愚痴しか出てこない!暗い!
大変な変わりようでした。
時間が速く時計で生活を管理され、
生活に追われている感じに当分順応できず、
ゆったりと大らかに過ごしてきたあのパラグアイの方が、
よっぽど日本人よりも幸せだと感じました。
ここまで協力隊に参加することが私の人生の目標でしたので、
目標を達成してしまった事で次なる目標がなく、
迷い・悩み・苦しむ毎日がここから始まっていくのでした。
続きは次回
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