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どうやって売る? リサーチの開始!

卵が売れない理由があるはずだ!

そう思った私たちは、
手分けしてコンセプシオンの街でリサーチをすることにしました。

今思うと、作る前にリサーチをしてから生産すべきだったと思いますが、
生産すれば売れると思ってたのですから、恐ろしいものです。

しかし、生産を始めておりましたから、今さらあとには引けません!
 
大急ぎでリサーチをして、どうすれば売れるようになるか、
作戦を立てなくてはなりませんでした。

リサーチの結果、
村人でも知っていたことですが、当時の街で売られていたたまごは、

ブラジルからの輸入されたたまごと、
ウェボ・カセロという地元の地鶏たまごがありました。
基本的に市場の割合からして0.02パーセントって所でしょうか?


青いたまごが地鶏たまご
見分けがつかないブラジル産と私たちの農場のたまご



ウェボ・カセロは、南米特有の鶏の卵で青いたまごです。
色で外から区別することが出来ます。
日本で現在アローカナのたまごとして販売されている鶏のたまごです。

ブラジルから輸入されていたたまごは、
陸路で輸送して日中の高温と保存状況の悪さから、
鮮度が非常に悪く基本的に地元のたまごに人気が集中しておりました。

たまごの殻の色で見分けがつきますが、中身は全く変わりませんし、
鮮度のよさは、うちの村のたまごが1番よかったのです。

値段にしても、輸入たまごが1個100グアラニー(10円)に比べ、
地元のたまごは1個200グアラニー(20円)、
そして我々は、1個150グアラニーで販売ですから、有利です。

鮮度でも値段でもアピールできる要素が沢山ありました! 
 
早速、売り込む時に卵を1個割って中身をアピールすれば、
いくつかは買ってもらえましたが、
 
その他は全く買ってもえらえませんでした。
ほかの売りに歩いた村人みんな同じような結果でした。

なぜ・・・?
 
村に帰ったあと、なぜ売れないのか、みんなで話し合いました。

村人の1人が言いました。
「こんなに沢山のたまごを持っていくから輸入たまごと思われている」

ほかの人も言いました。
「輸入のたまごで、150グアラニーは高すぎると言われた」



市場のようす



そうなんです。
流通量0.02パーセントだった所に、
ある日1,000個ちかいたまごが流通し始めたのです。
 
地元のたまごといっても、小規模だったために
数が少ないと街の人も思っているからだったのです。

また、たまごの殻の色も一般の市販たまごと一緒ですから、
中身をいちいち割ってアピールするしかありません。

どうやって街の人に地元のたまごとして認知してもらうか、
夜が更けるまでみんなで話し合いました。
 
発言内容はこのようなものでした。

「鮮度は抜群なんだから、時間が経てば売れるようになるさ」

「我々には時間がない!売れるまでまた出稼ぎに行くのか?」

「・・・・・・」

「輸入たまごと我々のたまごが、はっきり見分けがつかんかな?」

「どうやって見分けられるんだ?」 

「車にもマークがあるんだから、たまごにマークをつけたら?」

「でも、どうやって?」

「はんこで!」

「そうだ!はんこをおしてみよう!」


作ったはんこ


さっそくはんこを作り、1個1個たまごにはんこをおして、
翌日からあらためて販売を始めることにしました。

さあ、結果はどう出るか!

続きは次回


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