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男子校にも吹奏楽部があるんだよ#8 憧れのあいつ

どうもお久しぶりです。
誰かにお久しぶりと思われるほど読まれてもいないわけですが。
更新が1年近く空いてしまいました。この間に何をしていたのか気になる方います?いませんよね。もし気になる方がいたら想像してみてください。それでは本題に戻りましょう。前回は私が吹奏楽部に入部した話でした。今回はその続きからです。

まずはこの吹奏楽部の概要を改めてご紹介します。私の入った中学は中高一貫で、部活も中1から高3まで一緒にやっていました。練習日は月曜日から日曜日まで。つまり毎日です。この毎日練習があるしんどさはまたの機会に話します。私のいた吹奏楽部はこんな感じなんですが、皆さんのところはどうだったでしょうか?中高一貫校だと、どこもこんな感じなんじゃないかなと思っています。

で、いきなり部活の概要を紹介したわけですが、入部後の話をどう進めようか悩んでこんなことをしてみました。まあとりあえず私の同級生をエピソードを踏まえて紹介しますね。ここから先6年間を共に過ごす奴らです。友達とも仲間とも違う関係の奴ら。彼らとの関係は何なのかと聞かれたら、かなり悩みますが、知り合いとでも答えるでしょう。

福山康太
福山康太。いろいろな意味で私に大きな影響を与えた男。まずはこいつからいきましょう。彼はサックスパートの同期で中1の頃のクラスも同じでした。彼を一言で紹介するならザ・リーダー。クラスや職場でなんかリーダーシップのあるやつっていますよね。こいつはそれでした。中学の入学式の日にクラスのリーダーを決めるのですが、こいつともう一人が立候補して、じゃんけんに勝って見事にリーダーになりました。この時にじゃんけんに負けて副リーダーとなった奴は、吹奏楽部ではないのですが本当に良いキャラをしていて個人的にすごい好きでした。彼の名言として、”このクラスの全員が東大に入ったら誰がザラメせんべいを焼くんだ?”というのがあります。この名言についてや、彼のエピソードについてもいつか話せたら良いですね。話を福山に戻しましょう。

クラスリーダーの福山の周りにはいつも人がいました。友達が全然できない私とは正反対です。内心では彼に憧れていました。彼と仲良くなれたら良いな。。。そんなことを思ったりもしていました。そんなことを思いながら彼の教室での周りの友人との会話に耳を傾けます。はい!ここで一旦、この気持ち分かる人とは仲良くなれる気がするって話させてください。クラスで目立ってるやつって大きい声で取り巻きと色々話しているから、話したこともないのにそいつについてどんどん詳しくなるんですよね。向こうからしたらキモいかもしれないですけど、でかい声で話す方が悪いですよね。
そんなわけで、いつも通り彼が大きな声で話しているのに耳を傾けていると、彼の口から驚きの言葉が出ました。
”俺、吹奏楽部に入るわ”
まじかーい。いやいやお前はサッカー部だろ。私はそんな風に思いながらも、彼と近づくチャンスが巡ってきていることにワクワクしていました。その時まで、福山とはまだ部活で会ったことはありませんでした。
楽器は何にするんだろう。。。
同じ部活であることが分かった後に気になるのはこれです。まあ先にお伝えしていた通り、彼は私と同じサックスを選んでいました。まあ結論から言うと6年間同じ部活、同じ楽器でありながら彼とは全く仲良くなることはありませんでした。彼とは全く気が合わなかったんですよね。ていうか怖かったです。彼にはリーダーシップに並ぶ特徴として、キレやすいというところがあったんです。マジでキレやすかったです。

一つエピソードを紹介すれば、私が彼の前を歩いた時のことです。彼の前を歩いた時のことですって意味わからないですよね。そんなんエピソードとかじゃなく普通に起こることですから。まあとにかく私が福山の前を歩いたんですよ。そしたらこう言われました。
おい!ぼーっと歩くな!何やってんだよ!
ぼーっと歩いたつもりは全くなかったんですけどね。
彼の眼には私がぼーっと歩いているように見えて、それが癪に障ったようです。こんなようなことがしょっちゅう起きるもんで、仲良くなるとかじゃなく、怒られない様にどうするかと言った関係でした。でも彼からは人生で大事なことを学ばせてもらえました。それは、
"長く付き合ったからと言って仲良くなるとは限らない"
これです。彼とは多感な中高生の頃に毎日毎日顔を合わせて、様々な困難を乗り越えてきた仲です。でも卒業してからは一切連絡は取ってません。今彼が何をしているのかは、ググって何となく知っているくらいです。今後も会うことは無いでしょう。いやこの物語が激売れして映画化とか決まったら、その時は挨拶でもしようかな。なんて。まあとにかく人の関係に付き合った長さは関係ないってことが良く分かりました。良くタレントとかスポーツ選手とかで、メディアがあの二人の絆!とかはやし立てるじゃないですか。あれ多分そんなに仲良くはないんじゃないかなと思ってたりします。逆にすごい短い時間でも、深い関係になれたりすることもあったりで。

どうですかね。福山のこと少しは分かってきましたか?最後に付け加えるように言っちゃいますが、本当に良いやつではありましたよ。キレてない時は誰よりも優しく、ユーモアもあって人気者です。キレるところ以外は私もこうなりたいと思える男でした。

さて、今回はサックスパートの同期、福山のことを紹介しました。今後の物語の中で彼はどの様な活躍をするのでしょうか。どんなキレ方をするのでしょか。そんなことに思いを馳せつつそろそ眠ろうと思います。果たして次はいつ更新されるのか!今世紀中に完結したらよいですね。では。


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