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反省した後の態度

日々子供たちは失敗をしてしまったとき、迷惑をかけた相手がいれば、謝ったり、話を受け入れたりして、次に同じ失敗をしないように反省しますよね。


ただ、
この「反省」をした後(解決した後)の態度によっては、さらに相手をイライラさせたり、傷つけたりする、『二次トラブル』が起こる危険があります。


その1番多いトラブルが、

『謝った後に、楽しそうにする』です。

謝った後すぐに、開き直った態度をとってしまうため、反省していないように思われてしまい、さらに怒りを買ってしまうことにつながります。

相手からすると、

「謝ればいいと思ってるの?」

「本当に反省したの?」

「そのような態度には見えないけど」

「もう、許さない」

「なんでそんなに、笑顔でいられるの?」

などと、信用がなくなってしまいます。


しかし、支援が必要な子供たちやトラブルを起こしてしまう子供たちの多くは、

その『反省した態度』が分からないことが多いです。

別に反省していないわけではないのですが、

『謝ったらそこで終わり』と思ってしまって、

まだモヤモヤが残っている相手の気持ちが理解できないのだと感じます。


ですから、
謝ったあとの過ごし方を教えてあげなければならないと思って、日々指導しています。


【謝った後の指導】

①緊張の糸を切ってはいけない
→謝って、許してもらってもまだ相手はモヤモヤしていることを教えてあげます。

だから、この後の態度がとても大切だから、気を付けなければならないと、言葉をかけてあげて意識付けします。


②その後の過ごし方を具体的に伝える
→その後謝った後、どのように過ごすとよいか、できるだけ具体的に伝えることが大切だと思います。

◯時間(どのぐらいの時間なのか)
◯場所(どこで過ごしたらよいか)
◯言葉(どのような言葉を発したらよいか)
◯態度(どのような態度で過ごしたらよいか)

最低でもこの4つを具体的に指示してあげてください。

例えば、
「今から30分間は、謝った相手から離れた部屋で、小さい声で会話をすること。そして、元気は出さずに、落ち着いて過ごすようにしてね。」

と、ずっと反省をしているわけではないですか、反省をしている態度を練習することが大切だと思っています。

そのように具体的に示さないと、いつまで経っても、二次トラブルは防ぐことができません。


③時間になったら、褒める
→反省の態度ができたら、褒めてあげてください。

「その態度よかったね。」

「相手も、その態度だと、ちゃんと反省してくれたんだな。って安心できるよ。」

「次は気を付けようね。」

と、一連の流れができたことを褒めて、成功体験にすると次につながってきます。

その積み重ねが、反省した態度を取ることにつながってくると思います。


支援が必要な子供たちは、自然と反省する態度を取ることが苦手な場合が多いです。

トラブルになる前に、ぜひ教えてあげてください。

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