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泣き止まない時の言葉かけ

自分の思い通りにならなかったり、失敗をしてしまったりして、泣いてしまうことはよくあります。

さらに、支援が必要な子の中には、一度泣くとパニックになったかのように泣き叫び、少しでも早く落ち着かせたいところではあります。

学校現場でも、大声で泣いたり、泣き叫んだりする子もいますが、1人で泣く分にはよいのですが、一緒に生活をしている他の子にとってあまりよい影響にならないことが多いです。

つられてパニックになる子もいれば、怒り出す子、その場から勝手に逃げてしまう子など、他の子もサポートしなければならないので、なるべく早く落ち着かせるように心がけています。


ただ、そんなときに限って、言葉をかけると余計に大きな声で泣いたり、嗚咽が出るぐらいのパニックになったりして、事態を悪くすることがあります。


何も声をかけないと、周りの人たちの目もありますし、そのまま放っておくわけにはいきませんよね。


私も1人1人言葉のかけ方を変えてはいますが、だいたい同じ趣旨の言葉かけで、少し落ち着く時間が早まる子が多くなるかなと、実感していますので、お伝えさせていただきます。


【泣いている子への言葉かけ】
私は普段次のようなステップを心がけるようにしています。

①確認
「声が聞こえてる?」
「話しかけてもいい?」
と、まずは話が通じる状態なのかを確認します。
言葉で伝えるのが難しかったら頷くだけでもよいことを伝えると子供たちも気持ちが楽になります。
泣いていてこちらの話が耳に届いていないことがあるので、
そのときは、
「あとでまた聞くからね。」
と言葉をかけて1、2分後にまた言葉をかけるとよいかと思います。

そのときに、本当ならば1人になれる場所がよいのですが、難しかったらその場でも構いません。

ただ、周りに他の人たちや兄弟がいるときは、その人たちに、
「ちょっとうるさくなるかもしれないよ。ちょっと協力して」
と配慮をするのが大切かと思います。


②伝える言葉は短く、本人に委ねる言葉に
確認をしたときに、頷いたり、反応を示したりしたら、いよいよ短い言葉をかけます。

そのときは、
「まずは落ち着くことに集中するんだよ」

「話ができるようになったときでいいから教えて」
と、2つのことを伝えるようにします。

泣いているときは、子供たち自身もどうしたらよいか分からないことが多いです。

ですので、本人が頑張ることを具体的に伝えることが大切です。
私の場合、
落ち着くことに集中するように伝えます。
子供たちによっては、
声を小さくすることだったり、涙をとめることだったり、言葉を変えても構いません。

そして、切り替えのタイミング(話ができるタイミング)は本人に任せるとよいかと思います。
「任せるよ」と伝えると、本人も集中して落ち着こうとします。


③フォローする
②の言葉かけのあと、すぐに落ち着くわけではありません。

少し落ち着いたと思ったら、また思い出して声が大きくなることもあります。

ですので、集中が切れそうなときは、優しい声でフォローしてあげることが大切です。

決して叱ったりせず、
「落ち着くことに集中だよ」

「そう、落ち着いてきたね」

と、細かい言葉をかけてあげて、落ち着くために軌道修正してあげてください。


これらの3つのステップを私は日々心がけて泣き止ませる(落ち着かせる)ようにしています。


子供が泣くと、大人も焦ってしまいます。
ときには、子供の声に感情的になってしまうこともあるかもしれません。

しかし、大人が落ち着いて対応したときが1番早く対応できると思っています。


少し時間がかかってしまったときでも、
「もし、こっちが感情的になったら、もっと時間がかかってたな」
とプラスに思って、対応してみてください。

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