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特別支援教室(通級指導学級)を考えた方がよいのか

新学期が始まり、数日が経ちましたが、お子様の様子はいかがでしょうか。

今後、保護者会や個別面談が行われる学校も多いのではないかと思います。

担任の先生と話す機会も増えてきますが、
昨年度、特別支援教室の話題が出てきて、そのことを相談されたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


もちろん、
『入室したい』『入室したくない』と、簡単に行き来できるわけではないのですが、担任の先生に今後入室を考えた方がよいかどうかを相談する上で、私が大切にしている視点をお話しさせていただきます。

あくまで、一つの視点ですが、全てにつながる事だと思いますので、ぜひ相談のときに意識してみて下さい。

それは、特別支援教室に入室することの
『メリットとデメリットどちらの比重が大きいか』です。

特別支援教室に行くことのメリットや通常学級でのデメリットばかり、フォーカスされがちですが、支援教室に行くことのデメリットも理解しておかなければなりません。


特別支援教室に行くことのデメリット
●授業が遅れてしまう
→支援教室は、どちらかというと、知的には問題がない子が対象となることが多く、せっかく学習が良いリズムで行われていたのに、週に数時間抜けることが原因で、得意だった教科が苦手になって、自信がなくなってしまうことが考えられます。

●活動が遅れる
→学校側では、行事の事前準備などの時間は、時間をずらすことが多いのですが、時間の調整がうまく行かないと、みんなと一緒に行事の準備ができず、それをきっかけに、自信をなくしたり、友達の輪の中から孤立してしまうこともあります。

●実践の場(通常学級の場)で、成功体験を実感することが難しい。
→特別支援教室に行けば、人との関わり方や感情のコントロールの仕方、注目するための方法、書字の仕方など、マンツーマンで支援をしてもらえるため、スキルとしては身に付く効果は高いと思います。
しかし、それだけだと、実践の場で生かすことはできません。
通常学級の先生が、支援教室の先生と支援の内容の引き継ぎをして、それを日常生活の場で意識させた支援をしなければ、意味がないと思っています。

支援教室に行けば解決できるといった考えは良くないと思いますし、それだけでは、成功体験につながらないと考えます。


支援教室に行くことのメリット
↕︎
通常学級での生活で支障がでるデメリット

支援教室に行くことのデメリット
↕︎
通常学級でのメリット(通常学級でも支援が行き届いている場合)

を考えて行かなければならないと思います。

もし、今後担任の先生と支援教室について、相談があれば、

「支援教室に行く方と、通常学級だけの支援とでは、どちらのメリットが大きいと思いますか?」

と聞いてみて、日常生活の様子を先生に教えてもらいながら、メリットの高い方に話を進めることをお薦めします。

あくまで、個人的な考えではありますが、支援教室や支援学級の先生方と話題に上がることが多いので、大切な視点かなと思い、お話しさせていただきました。

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