見出し画像

合理的な生き方を身に付ける~『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』~


印象に残った言葉たち

エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。

p.14

「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になるのだ。

p.20

「全部手に入れよう、全部やろう」とするうちに、私たちは知らず知らず何かを失っている。自分の時間とエネルギーをどこに注ぐか決められずいるうちに、誰か(上司、同僚、顧客、家族等々)が私たちのやるべきことを決めてしまう。そうして思考停止に陥り、自分にとって何が大事なのかわからなくなる。
自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。

p.35

死を迎える患者が最後に後悔している事。
「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」

p.35

世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。

p.40

「教えてください、あなたは何をするのですか
その激しくかけがえのない一度きりの人生で」

p.48

選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ。
選択肢はかぎられているかもしれない。それでも、選択肢のなかから何を選ぶかは、いつだって自分次第だ。

p.52

選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。

p.57

エッセンシャル思考
・もう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
・優秀な人はよく眠る
・眠ると創造的になる
・睡眠は仕事の効率を高めてくれる

p.124

たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。

p.131

絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。

p.140

チャンスを正しく識別する方法
①そのチャンスについて、記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す

p.143

目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。

p.153

ひとつの大きな決断が、その後のあらゆる決断を助けてくれるのだ。

p.158

ノーを言うのは、誰だった不安だ。せっかくのチャンスを逃すのは怖いし、自分の立場がまずくなるのは困る。尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくない。そう思うのは自然であり、何も悪いことではない。だが、そういう気持ちに打ち克ってノーをいうことができなければ、それよりはるかに大切なものを失うことになってしまう。

p.164

本当はノーと言って数分間いやな気持になるほうが、イエスと言って何週間や何か月も後悔するよりずっとましだというのに。
むしろ、断ることで良好な関係を築くことが可能になる。エッセンシャル思考になってからつくづく実感するが、人はノーと言う勇気のある人を高く評価し、尊敬するのだ。

p.168

失敗を認めるのは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。

p.187

エッセンシャル思考の人は、仕事を減らすことによって、より多くを生み出す。

p.236

心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられる。そのまま進みつづけようという力になる。

p.246

つまり悪い習慣を変えるためには、行動自体よりも、それを引き起こすトリガーに着目すべきだということになる。トリガーを見つけて、別の有益な行動と結びつけてやればいいのだ。

p.262

要するに大切なのは「選ぶ」ということだ。

p.290

エッセンシャル思考を生きるということは、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。

p.294


今からでもやれること

スケジュールに空白の時間を入れること。2時間程度の落ち着いて物事を考えることができる時間など。(p.92)

朝一番に、20分間読書するのもよし。(p.94)

目標を一つに絞り、それのみに効率的にアプローチするようにする。

中途半端なイエスをやめ、絶対に必要な事のみイエスと言う。それにより、自分の時間を安売りする人だと思われなくなる。

無駄なお節介などをいったんやめて、誰も困ることがなかったらきっぱりと見切りをつけてやめる。

全ての予定を書き出し、期限に余裕が持てるように計画を立てる。

時間を1.5倍にして予定を見積もる。(p.229)

目標を立てたらなるべく早く小さく進める。(p.252)

過去に捕らわれずに現在を楽しみ、今に集中する。

未来を頭の中に抱えないように、未来の目標をリストアップしておく。


感想

 はっきりと”NO”と言えるを身に付ける必要がある。”NO”が言えないことで自分の時間が他人に奪われ、他人はその時間を使って人生を謳歌していると考えるととても腹が立つ。

 睡眠時間の重要性についても説かれている。睡眠時間を1時間多く確保することにより1時間分の創造的な仕事をすることが可能になる。普段から睡眠についておざなりにしている人は注意したほうがいい。

 予定を立てる時は、1.5倍の目測を立てて計画を練る必要がある。しかし、予定を詰め込み過ぎることはあまりよろしくない。1週間に一度は1時間程考える時間を作る必要がある。読書に時間が一番良いのではないかと考える。

 今に専念する必要もある。過去・未来に起きた出来事、起こしたい出来事については紙にリストアップしておき””に専念すること。そうすることにより、頭の中を現在やるべきことのみに専念できる。

 世の中には実に無駄が多い。例えば、お金を支払うときの小銭の出し入れ、意味のない雑談(小津安二郎の『お早う』のような場合もあるので一概には言えない)、紙を使った手続きなどがある。

 『神時間力』と合わせて読むと、よりエッセンシャル思考を学べることができる。仕事で成功したい、より魅力的な人になりたいと思う人におすすめの書籍です。


書籍情報

エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする
グレッグ・マキューン
高橋瑠子(訳)
2023年10月27日第50刷発行
かんき出版
定価1,600円


#読書感想文
#読書
#読書記録
#ビジネス書
#エッセンシャル思考
#考え方
#仕事術
#タイパ


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?