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思考を変えて!運命を変える引き寄せの法則とは!?無料決定版!


はじめに

 

 

皆さんは「引き寄せの法則」をご存知ですか?

 

どちらかと言えば「初めて聞いた」という方の人の方が多いのではないでしょうか?

 

「引き寄せの法則」とは一口に言えば、「心を磨くことで欲しいものを手に入れる法則」です。

 

そしてそれは自分の考え方を変えることで、運命も変えることができる法則です。

 

たいていの人は「え~本当?」と言うでしょうね。

 

そして多分眉に唾を付ける人が多いと思います。

 

 

では皆さん、ここで自分が全知全能の神の力を手に入れたと想像してみましょう。

 

太陽の暖かさも雨も風も波も、森羅万象全てを支配することが出来るという偉大なる神の力です。

 

もし皆さんがこのような力を得たらどうするでしょうか?

 

ある人はその力を利用してお金持ちになろうとするでしょう。

 

又、ある人は好きな彼女(or彼氏)に、自分に対して好意を持ってもらおうと思うでしょう。

 

中にはその力を使って人類に力を与え、全ての人に幸せになってもらおうという文字通り神様の様な人もおられるかも知れません。

 

 

残念ながらというべきか幸運なことにというべきか、そのような力を持つ人間はいません。

 

人間は誰しも過去と現在に生きていますが、未来のことは1寸先のことも分からないのです。

 

 

私達の周りにある母なる自然は、人知を超える力でこの宇宙の仕組みをコントロールしています。

 

人間にはこの環境を左右するような力を持つことは到底出来ません。

 

しかしながら、万が一自分の人生を決定する力を得ることが出来るとすればどうでしょうか?

 

偉大な事業を興し巨万の富を得ることが出来るとしたら?

 

もしもそんなことが本当に起こり得るとしたらどうしますか?

 

 

実は人間の心の中には自分がそうありたいと願う道のりを辿ることが出来る力があります。

 

この力は「引き寄せの法則」と呼ばれています。

 

でもあなたはその様な力の存在を信じますか?

 

今までそんなことを考えたことも無い方に急にこんなことを申し上げても、とてもじゃないが信じられないというのが本音でしょう。

 

恐らくこんな話をすると奇異に思われてSFものの見過ぎだと笑われたり、家に閉じこもってばかりいるからそんな考えになるのだとお説教されるのがおちでしょうね。

 

しかし著者はSFの見過ぎでも、家に閉じこもってばかりいるわけでもありません。

 

SFは大好きですが別にハマっているわけではありませんし、外出も普通にして仕事上や友人とのお付合いも普通にしています。

 

 

人間は元々同じ可能性を持ってこの世に生まれて来ます。

 

そしてどの人も生まれた時から、心の中に思い描いたものを実現する力を持っているのです。

 

しかし現実にはその後の境遇は様々で大成功を収めて大金持ちになったり、大スターになって世界中の人から喝采を受ける人がいる反面、何をしてもうまく行かずに不幸のどん底に落ちる人もいます。

 

同じ可能性を持って生まれた人なのに、何故この様に差がつくのでしょうか?

 

それは引き寄せの法則に従って無意識の内に自分をそれに当て嵌めて、自分はきっと成功すると何時も考えている人には成功が向こうから引き寄せられて来るのです。

 

一方、自分の様に何の取り得も無い人間が成功などするはずが無いと常に考えている人には、その思い通り失敗が向こうから引き寄せられて来ます。

 

その結果片方の人はお金持ちになったりハリウッドスターになって多くの人から喝采を浴びているのに、もう一方では何をしてもうまく行かずに、最後は自己破産してしまう人が出て来ます。

 

 

引き寄せの法則を実践する為には何か特別な修行が必要なわけではありません。

 

まず最初にすることは当然の話ですが、引き寄せの法則とはそもそも何かを知ることです。

 

その為に最も簡単な方法は「専門書を読む(DVD等含む)」、「インターネットで調べる」、「セミナーに参加する」などです。

 

 

引き寄せの法則とは何かということが理解出来たなら、次はそれの実践です。

 

実践の方法は人それぞれの立場によって様々な方法があります。

 

世の中には非常に多忙な人、比較的時間に余裕がある人など様々で、皆が同じ方法で実践することは出来ませんので、自分に合った方法を探すしか仕方がありません。

 

ただ引き寄せの法則の実践者の中には既に大きな成功を納めている人がいますが、その人達の多くに共通している方法は「瞑想」です。

 

この人達は毎日朝早起きして2時間程度の瞑想をし、その中で自分が本当にやりたいことは何かを問い掛けています。

 

そして自分がやりたいことが分かった後で、通常の生活をスタートさせます。

 

瞑想という考えは仏教で言うところの「禅」の精神にも通じるもので、日本人には比較的馴染みやすいのではないでしょうか?

 

 

ただここで誤解してはいけないのは瞑想をしてただ待っていれば、向こうから何か良いことが転がり込んでくるわけではないということです。

 

例えば3億円の宝くじに当選したいと強く思っても、「宝くじを買う」という行動をしなければ絶対に当選しませんね。

 

引き寄せの法則で幸せを引き寄せた人は、皆自分のやりたいことや望んでいることが分かった後それに向かって行動しています。

 

引き寄せの法則は何も努力をしない怠け者の為の法則ではありませんので、その辺は誤解しない様にしてください。

 

 

前置きが少し長くなりましたが、いよいよこれからご一緒に引き寄せの法則について学んで行きたいと思います。

 

ただ最初に一言申し上げます。

 

もしあなたが「どの様な人生になろうともそれが自分の持って生まれた運命なのだから」と成行き任せの人生を送っても構わないと思っておられるのなら、これから後のページはもう読む必要はありません。

 

それこそ時間の無駄です。

 

 

しかしもしあなたが人生における成功、失敗の差が出るのが単なる運ではなく、そこに何らかの法則があるのだということを信じ、それならばその法則に従って良い結果を引き寄せたいと思われるなら、以下のページに進んで「引き寄せの法則」をマスターしてください。

 

そしてあなたも多くの成功者の仲間入りをしてください。


「引き寄せの法則」とは何か?

 

 

それではまず「引き寄せの法則」のアウトラインについてお話しましょう。

 

 

引き寄せの法則をうまく使えば誰もが自分の望みを叶えることが出来ます。

 

但し、それは直ちに叶えられるわけではありませんよ。

 

そんな魔法の様なことは出来ませんし、もしそんなことが出来るという人がいたら、それはインチキ宗教のたぐいと考えても良いと思います。

 

望みが叶えられるまでには当然一定の時間が必要であることは、言うまでもありません。

 

だいいちそうでなければ困ります。

 

何故なら引き寄せの法則は良いことばかりを引き寄せるのではなく、マイナス思考の人には悪いことも引き寄せるという側面があります。

 

もしすぐに望みが叶えられるなら、ある時マイナス思考で「死にたい」と願ったら即死んでしまうことになります。

 

これはちょっと困りますね。

 

 

多くの理論家は宇宙は宇宙の法則によって支配されているという認識を持っています。

 

これらの法則は不変で宇宙に存在する全てのものに当てはまり、年齢や性別、人種、国籍などにも左右されないものです。

 

そしてこの宇宙の法則は、それぞれ個人の人生の流れをも左右する法則です。

 

そしてこれからお話しする「引き寄せの法則」も、広い意味では宇宙の法則のひとつになります。

 

「引き寄せの法則」とは誰でも心の力で、自分の運命を変えることが出来るという法則です。

 


「引き寄せの法則」 は自分の考えの本質に従って、自分が必要とする全てのものを引き寄せるものです。

 

 

「自分の環境も経済状態も自分の思考パターンで全て決まる。」

 

ジョセフ・マーフィー

 

 

 

「引き寄せの法則」の背景

 

「引き寄せの法則」をどのように適用させるのかについて詳しく話す前に、この法則は※ニューエイジの無意味な思想ではないということを理解することが重要です。

 

(「引き寄せの法則」の説明のほとんどが、この法則をニューエイジの心的傾向であると説明していますが、これは全く間違った説明です。)

 

 

(※注記)ニューエイジとは1970年代から80年代にかけてアメリカ西海岸から広がった霊性復興運動と、それを利用した商業活動などを言う。

 

ニューエイジ思想はヒューマン・ポテンシャル運動(人間可能性運動)とも関連が深い。

 

この思想は自己啓発や宗教などにおけるマインド・コントロール技術とも結び付いているが、宗教と結び付いた場合はしばしばカルト化して問題を起こしやすい。

 

ニューエイジには脱西欧文明的な思想があり、禅や道教、チベット仏教などの東洋思想とも結び付いている。

 

 

「引き寄せの法則」の原理の起源は、ニューエイジ思想の始まりよりずっと以前に遡ります。

 

 

では何時頃まで遡るかというと、それは何と仏教の教えを説いた※仏陀の時代に遡ります。

 

 

(※注記)一般的に仏陀と言う場合はお釈迦様のことを言う。

詳しくは下記を参照。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/仏陀

 

 

不死の人仏陀は初めて人に「引き付けの法則」について説いた人でした。

 

仏陀は「あなたがなったものはあなたが思ったものだ」と説きました。

 

これは何世紀もの間東洋思想の基本原理となっていましたが、後に西洋思想の波に飲み込まれて行きました。

 

 

仏教ではその人の行為を「業(ごう)」と言います。

 

「引き寄せの法則」は業の思想と類似した思想が、その発想の起源になっています。

 

業では人は自分が宇宙に放ったものは自分に返ってくると説いています。

 

もし親切や思いやりを人にかけたら、自分にも親切が返ってくると教えます。

 

逆にもしも故意に人にひどいことをしたら、その後自分にもその報いが来るとも教えています。

 

この様な良い事をすればよいことが返って来るし、悪いことをすれば悪いことが返って来るという考え方を仏教では「因果応報(いんがおうほう)」と言います。

 

ただ引き寄せの法則と因果応報の考えが大きく違うのは、仏教では業すなわち行為のもたらす果報、又は報いは必ずしも現世で現れるとは限らず、主に来世で現れると説いています。

 

仏教の教えでは人は死んでも「無」の存在になるのではなく、必ず生まれ変わると説きます。

 

これが「輪廻転生(りんねてんしょう)」の思想です。

 

つまり現世で生前良い行いをしていれば今度生まれ変わった時は幸せになれるし、現世で悪い行いをしていれば来世では不幸になると教えるのです。

 

この「業」、「因果応報」、「輪廻転生」は仏教における大きな特徴で、キリスト教など他宗教にはこの様な教義はありません。

 

引き寄せの法則ではあくまでも現世での果報を目的としますので、それがキリスト教世界で生まれた引き寄せの法則と、来世の功徳を説く仏陀の教えの違いですね。

 

 

ちなみにお釈迦様が生まれた仏教発祥の地インドには「カースト制」という身分差別が強く残っていて、これがインドの近代化を大きく妨げて来たと言われています。

 

このカースト制というのは先に述べた「業」、「因果応報」、「輪廻転生」の仏教思想がその根底にあります。

 

つまり下層階級にある者は前世において何等かの悪行をしたから、現世において下層階級に落とされているのだと言うわけです。

 

単なる偏見による差別ではなくそこに宗教の教義が絡んで来ると何事によらず非常に厄介な問題になりますが、インドのカースト制もそのひとつです。

 

 

以上仏陀の教えと引き寄せの法則の類似点及び差異について語って来ました。

 

もうお分かりいただけたと思いますが自分の行動や思想は物理的な結果に変化し、自分の住んでいる世界を変えてしまうのです。

 

 

「引き寄せの法則」は19世紀に西洋で流行し、ポジティブシンキングが生活の中に取り入れられるようになりました。

 

ポジティブシンキングというのはいわゆる「プラス思考」のことで、その反対語は「マイナス思考」すなわちネガティブシンキングです。

 

要するに物事はすべからく良い方向に考えて行こうというのが、ポジティブシンキングです。

 

よくセールスマン研修などで出て来る話に、「靴とセールスマン」の話があります。

 

これはある靴メーカーの2人のセールスマンの話で、概略次の様な話です。

 

彼等2人は会社の上司からある新興国の市場調査を命ぜられ、それぞれ別々に現地に到着しました。

 

ところが2人がその国で見たものは、国民のほとんどが靴を履かずに裸足で歩いている光景でした。

 

その光景を見た1人のセールスマンは上司に「この国では靴はバカ売れします。何故なら国民は靴を履いていないから」と報告しました。

 

ところが同じ光景を見たもう1人のセールスマンは「この国では靴は売れません。何故なら国民は靴を履いていないから」と報告しました。

 

つまり全く同じ「靴を履いていない」という事実を見たのに、それを前向きに考えるか後ろ向きに考えるかで報告の内容が正反対になったわけですね。

 

この例の場合上司がポジティブシンキングをする人なら、多分「靴はバカ売れする」というセールスマンの報告を採用するでしょう。

 

しかしもし上司がネガティブシンキングをする人なら、「靴は売れない」というもう1人のセールスマンの報告を採用するでしょう。

 

この場合靴が売れるのか売れないのかは結果ですから、やって見なければ分かりません。

 

しかし少なくともネガティブシンキングの場合は、売れるかも知れないチャンスを最初から放棄しています。

 

それでは会社は成長しませんね。

 

 

引き寄せの法則という新しい思想は、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンという新思想の雑誌の編集者が唱え始めて、その後一般に公開されました。

 

ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンは『思想波つまり思想世界の中の引き寄せの法則』 という本を1906年に出版しました。

 

 

この様に先の仏陀の業の話や、1906年に出版されたウィリアム・ウォーカー・アトキンソンの著書でもお分かりの様に、「引き寄せの法則」は何も最近唱えられ始めた新しい思想ではありません。

 

思想が人の運命に非常に大きな影響を与えるという思想は何世紀もの間、賢者達によって人に語り継がれてきた思想です。

 

そしてそれが今日の思想となったのです。


「引き寄せの法則」の前提

 

 

「引き寄せの法則」の背景にある理論は人間の持つエネルギーは、宇宙を構成する膨大な空間や時間の中にあるエネルギーを引き寄せるという考えです。

 

人はそれぞれ常にエネルギーを放出しており、そのエネルギーの種類はその人の心の状態によって決まります。

 

そしてそのエネルギーの種類は日々、時には1時間ごとに変化するものです。

 

感情のエネルギーとは通常「雰囲気」と呼ばれます。

 

恐らく雰囲気という言葉は誰にとっても馴染みのある言葉でしょう。

 

私達は幸せそうな人と一緒にいる時、その人の全身から幸せのオーラが放たれていることを感じ取ります。

 

同様にして批判的で不幸せそうな人は常に「マイナスの雰囲気」を放っており、そのエネルギーが人生から幸せを吸い取ってしまっているかの様に感じます。

 

引き寄せの法則というのは、あなたが今抱いている感情やそこから生ずる雰囲気が幸せのエネルギーを放出しているなら今後も嬉しい出来事を引き寄せ、逆に不快感のエネルギーを放出しているなら今後不愉快な出来事を引き寄せてしまうということです。

 

つまり今の自分の状態と同じものを、将来引き寄せてしまうということですね。

 

 

引き寄せの法則を研究している科学者達の間では、この様な幸不幸の様な感情のエネルギーの変化は「波動」と呼ばれています。

 

波動は特に霊感の様なものが無くても感じ取ることが出来ます。

 

このエネルギーは実在する精神的なエネルギーで、誰にでもどこにいてもいつでも周りに影響を与える力があります。

 

我々の波動は通常周囲の刺激に対して無意識に反応するもので、その反応によって幸福感や、悲しみ恐れ、困惑、ストレスなどを感じます。

 

つまり我々の潜在意識によって感情が生まれるのです。

 

なぜなら波動は意識よりもむしろ潜在意識から生じたり、潜在意識を投影したりするものだからです。

 

従って、この波動は普通は自分の意思で制御することが出来ないものなのです。

 

恐らくマイナスの雰囲気を放っている人は不幸せを意図的に選んでいるわけでもないし、自分がいることによって周りに不幸を撒き散らそうと望んでいるわけでもないでしょう。

 

しかし結果としては自分が不幸せになったり、周囲に暗い雰囲気を撒き散らしているのです。

 

 

更に不幸な人は他人にも影響を与えます。

 

惨めさというのは仲間を必要とするもので、自分と同じ惨めな人がいることによって歪んだ喜びを得ます。

 

そして何故か心が安らぎます。

 

 

通常の場合人を苦しめることを願う人は多分いないでしょう。

 

しかし中には自分と違って幸せな人が妬ましくて、何とかその人を自分のレベルにまで引き降ろそうと考える人がいます。

 

その人と同じ様に自分も幸せになろうと思って努力するのではなく、いわゆる「不幸の平等」に執念を燃やす人もいるということです。

 

世の中にはその様なことを願う人がいるということも、理解しておきましょう。

 

これは余談でしたが・・・。

 

 

プラスやマイナスの波動を起こす感情には様々なものがあります。

 

そして「引き寄せの法則」を語る前に、それが一体どのようなものかを理解することはとても重要なことなのです。

 

この理由については後に分かります。

 

それではまずプラスやマイナスの波動を起こす感情とはどの様なものなのかをお話しましょう。

 

 

 

プラスの波動

 

プラスの波動は以下のような感情から生まれます。

 

v         喜び

v         愛

v         興奮

v         豊かさ(プラスの反応をもたらす豊かさ)

v         誇り

v         快適さ

v         自信

v         好意

 

 

 

マイナスの波動

 

マイナスの波動をもたらすものは以下のような感情です。

 

v         幻滅感

v         孤独感

v         喪失感 (生活必需品や贅沢品などの)

v         悲壮感

v         困惑感

v         ストレス

v         怒り

v         傷心

 

 

 

波動と「引き寄せの法則」の関係

 

先に述べた様に「引き寄せの法則」の基本原理は生命力がエネルギーを引き寄せるという考え方です。

 

つまりもし人がプラスの波動を放っている場合、その人は良いものを引き寄せ、マイナスの波動を放っている人は悪いものを引き寄せてしまうということです。

 

「人は生きた磁石で、望んだものを引き寄せる」

 

 

皆さんは実際にこれまでにもこのような考え方を耳にしたことがあると思います。

 

常に前向きで陽気な人が信じられないほど幸運であることをご存知ないでしょうか?

 

その逆にいつも不満ばかり言って、マイナスの側面しか見ない人は常に何か新しい不満材料を探し、その結果は何時も物事が良くない方向に行くものです。

 

 

日本には昔からプラス波動とマイナス波動を現わす良い言葉があります。

 

そのひとつは「笑う門には福来る」で、もうひとつは「泣きっ面に蜂」です。

 

言うまでもありませんが「笑う門には福来る」がプラス波動を現わす言葉で、「泣きっ面に蜂」はマイナス波動を現わす言葉です。

 

つまり何時もニコニコ前向きに暮している人には良いことが続き、逆に何時も暗い顔をしている人にはそれに追い討ちをかける様に、何故か不幸な出来事が次々に襲いかかって来るとう意味ですね。

 

プラスとマイナスの結果を総括して、「類は友を呼ぶ」とも言います。

 

こうした言葉は自分が放ったエネルギーが自分に返ってくることを現わす良い言葉です。

 

そしてどの言葉もその背景には仏教思想があります。

 

昔の日本人は引き寄せの法則など全く知らなかったのですが、引き寄せの法則には仏教や道教などの様な東洋思想が反映されています。

 

ですから昔の日本でも期せずして、プラス波動とマイナス波動を現わす言葉が生まれたのでしょうか?

 

 

又、次の様な言葉もあります。

 

「どのようなものに注目しエネルギーを注ぎ集中するにせよ、望むと望まないとに関わらず、自分自身の姿が自分の人生を決定することを肝に銘じておくことだ」

 

この言葉の意味するところは、この人生において自分に起きる悪いことの全ては他人によってもたらされたものではなく、自分が潜在的に望んで起こったものだということです。

 

例えば何かといえば「自分には出来ない」、「自分はダメ人間だ」などと口に出している人は、潜在意識の中では本当に自分がダメ人間になることを望んでいるという意味です。

 

 

引き寄せの法則によってもたらされる成果は、ある日いきなりドカンとやって来るわけではありません。

 

一般的にはまず最初に小さな変化が現れます。

 

それはうっかりしていると見過ごしてしまう様な小さな変化かも知れませんが、注意して観察し変化を見付けたら必ず記録しておきましょう。

 

続けて観察し記録していくことで最初は小さな変化だったものが、しばらく経つと以前とは比較にならない大きな変化になっています。

 

そしてこれはがぜんやる気につながり、自分の感情の波動をポジティブな方向に向かわせます。

 

これはエステなどでのダイエットにもよく使われる方法です。

 

ダイエットを始めて最初の1週間では、体重が1kgしか減っていなかったとします。

 

せっかく期待に胸を躍らせながら体重計に乗ったのに、これではがっかりしますね。

 

ところが翌週体重計に乗ると又1kg体重が減っていたとします。

 

エステに通う前と比較すると合計で2kg体重が減ったわけです。

 

ここでちょっとやる気になって更にダイエットに励み、翌週体重計に乗ってみたら今度は一挙に3kg減っていました。

 

ダイエットを始めて3週間合計で5kgの体重減です。

 

これは体重の減少を記録したことで徐々にやる気になった結果、最後の1週間で大きな成果が現れたということです。

 

最初はわずかな成果に目を向けてポジティブに行動することで、この例の様にある時点から急に成果があがってくることは何もダイエットだけではなく、営業マンの販売活動や新規開店のお店などでもよくあります。

 

つまりある時点を境に、成果のカーブが急カーブを描いて上昇するという現象です。

 

最初の小さな変化に気が付かなかったり、気が付いていても変化が小さいことにがっかりして波動を止めてしまったら、この様な成果は決して得ることは出来ません。

 

 

「引き寄せの法則」の考えに対する議論は以前から頻繁に行われていますが、最も難しい問題は引き寄せの法則自体を否定する人がまだまだ多いことです。

 

それは何故かと言えば人々がまだ「引き寄せの法則」を夢物語ではないかと疑っているからです。

 

引き寄せの法則は生命の真理であるにも関わらず、現実の問題としてその効果はなかなか理解してもらえないというのが実情です。

 

 

引き寄せの法則に否定的な人はこんな質問をします。

 

「私は今とても不幸な状態にあるが、あなたの言う引き寄せの法則によるならば、これは私自身が望んだ所為なのか?」と。

 

この質問に対する答えは「いいえ、自分に起こる悪いこと全てが、自分が潜在的に望んだことへの結果ではない。」です。

 

当然自分が望まなくても不幸が勝手に来ることはあります。

 

例えば道路を歩いている人で自分が車に撥ねられたいと願っている人はいませんが、それでもちゃんと歩道を歩いていたのに不幸にして車に撥ねられる人はいます。

 

最近マスコミのニュースでよく親の子供に対する虐待や夫の妻や子供に対する暴力、いわゆるドメスティック・バイオレンス(DV)が報道されます。

 

これだって何も虐待された子供や妻が、自分たちが虐待されたいと望んで虐待されたわけではありません。

 

これは虐待している者が自分の子供や妻に対するマイナスの考えを自分の潜在意識の中で持っていて、それが最終的に表面化したものなのです。

 

心は非常に強い力を持っており、心が行くところに行動も伴うものです。

 

又、こんな反論をする人もいます。

 

例えば「もし私が3億円の宝くじに当選したいと願ったら、3億円が当るのか?」、「もし私があの○○のCMに出演している女優と結婚したいと思ったら結婚出来るのか?」等々です。

 

こういう理屈を「極論」と言いますが、否定的な人というのはえてしてこういう極論を言いたがるものです。

 

ただこの質問に対する答えはYESでしょうね。

 

何故なら3億円の宝くじに当選するのも憧れのあの女優と結婚するのも、願って絶対に叶えられないことではないからです。

 

例え確率は極めて低くても叶えられる確率があるものには、全て引き寄せの法則が働きます。

 

 

ただ先にも何度か申し上げましたが、引き寄せの法則には良いことと同時に悪いことも引き寄せる側面があります。

 

ポジティブな心には良いことが、ネガティブな心には悪いことが引き寄せられるわけですね。

 

 

又、よく聞く言葉にこういう言葉もあります。

 

「晴れた日もあれば雨の日もある」、「人生良いこともあれば悪いこともある」。

 

これは物事には必ず光があれば影の部分があるという、つまり「対極」を言っているわけです。

 

この対極というものはそれぞれが別に存在するのではなく、見方を変えれば片方がもう一方を際立たせる役割を持っていると言えるのではないでしょうか?

 

例えば仮に今あなたが光になったとしましょう。

 

もし周りが全て光ばかりなら、全部同じ様に光っていますからちっとも目立ちません。

 

しかしそこに影があれば、光であるあなたは際立ちます。

 

引き寄せの法則でも良いことばかりが引き寄せられたらそれが当り前になってしまって、自分が幸せだとは全く思わなくなります。

 

つまり時々は嫌なことや苦しいことがあった方が、幸せが来た時にそれがより引き立つわけです。

 

悪い出来事にただがっかりするのではなくこの様に考えることも、引き寄せの法則を自分に適用する上では大事なことだと思います。

 

 

自分が達成する成功の基礎となるものは障害を乗り越えられる体力ではなく、心が成功する道を信じていることなのです。

 

「意志あるところ、道は拓ける」という言葉もある通りです。

 

望むことを達成することが出来ると心で信じることが出来る人に、成功者への道がおのずから拓けるのです。


「引き寄せの法則」の使い方

 

 

前の章では引き寄せの法則を実践する為に必要な、様々な前提を学びました。

 

それを受けて本章では引き寄せの法則の使い方について学んで行きたいと思います。

 

 

引き寄せの法則によって成功を得る為にはそれをどの様に利用したら良いのかという事を知らない状態で、「引き寄せの法則」とは何かを学ぶのは正しい方法ではありません。

 

しかし一度「引き寄せの法則」の基礎を習得してしまえば、自分の人生のどの場面にもそれを応用することが出来ます。

 

 

1)      「引き寄せの法則」を通して成功を見つける際に最初に行うことは、良いことでも悪いことでも自分の人生に起こったことに対しての責任を持つということです。

 

これはポジティブシンキング(プラス思考)によって成功を呼び寄せようという引き寄せの法則の実践では、最も重要な部分です。

 

なぜなら我々は子供の頃からその人の人生は、その人が置かれている環境によって変わると教えられて来ました。

 

つまり周囲の環境が自分の人生の大部分に影響を与えると教えられています。

 

その為自分の置かれている環境が、自分の人生で起こることに大きな影響を与えるのではないという逆の認識を持つことは、非常に難しいことなのです。

 

ですから私達は自分の身に何か良くないことが起きると、それをとかく周りの所為にしたがります。

 

刑事裁判などでもよく弁護士は被告の哀れな生い立ちを語り、「被告の犯した罪は許せないが、しかし社会にも罪の一端があるんだ」という様な調子で弁護しますね。

 

裁判官に情状酌量を求める時の弁護士の常套手段と言っても良いでしょうね。

 

特にこれから広く行なわれるであろう「裁判員裁判」では、法律の素人の裁判員に対してはこの様ないわゆる「お涙ちょうだい」の手法が増えてくるかも知れません。

 

 

もちろんその人の人生にとって、育って来た周囲の環境による影響がゼロとは言いません。

 

例えばよく言われる二世議員や二世タレントは自分の育って来た環境で、スタートラインにおいて一般の人よりも既に優位に立っています。

 

これは本人の力によって得た優位ではなく、周囲の環境によって得られた優位ですね。

 

しかしそれはごく一部の例外であって、広く一般の人には当て嵌まりません。

 

多くの場合においてこれから自分に起こることは、他人の所為ではなく自分の所為なのです。

 

つまり今仮にあなたが貧しいのでこれからお金持ちになりたいと思うなら、まず今まで貧しかったのは社会が悪いのではなく、その原因の大半は自分にあるのだということを認めてください。

 

それが過去の自分と決別する為の第一歩です。

 

ちなみに自分が不幸なのを社会の所為にしたい時の決め台詞をご存知ですか?

 

それは「政治が悪い」という台詞です。

 

この台詞は何にでも使えてしかも使っている自分が何処となくインテリに見えるという、極めて便利な台詞です。

 

例えば「家の子は成績が悪い」→「それは先生の教え方が悪いから」→「何故先生の教え方が悪いのか?」→「それは先生の数が足りないのでとても忙しく、先生が勉強する時間が足りないから」→「では何故先生の数を増やせないのか?」→「それは政治が悪いから」という要領で使います。

 

この様に何でも最後は「政治が悪い」とすれば、うまく締めくくることが出来ます。

 

テレビに出てくるテレビ局のお抱え評論家などの発言は、たいてい最後がこの極め台詞で締めくくられています。

 

そもそも世界中何処の国の国民でも現在の自国の政治に満足している人などほとんどいないのですから、この極め台詞に対しては周囲の人からも視聴者からも目だった反論は出ません。

 

 

過去に起こった出来事をこれから変えて行こうとするならまず最初にちょっと時間をかけて、紙に自分の人生で起こったことを悪いことも良いことも含めて書き出してみましょう。

 

行間を十分に空けて読みやすい様にして、ひとつひとつの出来事を書き出します。

 

そして書き出したものをゆっくり見直して見ましょう。

 

その出来事が起こった時にどのような気持ちだったのかを思い出して見ましょう。

 

それが起こる前の気持ちや、その出来事が起こる前にどのような出来事が起こっていたのかを考えて見ましょう。

 

恐らく良い出来事は前向きな態度をとっているときに起こり、その時は他の物事も順調に進んでいたことに気づくでしょう。

 

その反対にネガティブシンキング(マイナス思考)をしていた時に、悪いことが起こりがちだったことに気がつかれたのではないでしょうか?

 

この事実というのは果たして偶然でしょうか?

 

 

2)      自分の運命は自分の責任であるという、引き寄せの法則の大原則に沿った受け止めが出来る様になれば次の段階に行き、自分の人生のどこを変えたいのかについて考えましょう。

 

あなたは

 

新しい職業を見つけたいですか?

 

新しい家に引っ越したいですか?

 

誰かと親密な関係を築きたいですか?

 

昇進を望んでいますか?

 

等々です。

 

自分がこれから達成したいことを明確にし、それを先ほどと同じ要領で書き出しましょう。

 

そしてそれを良く目にする場所に置きこれから起こる出来事を常に目にしていると、その道に向かって真っ直ぐ進むことが出来ます。

 

要するにこのリストを作成する時点で、宇宙に対して自分の望んだものを訊ねるのです。

 

じっくり時間をかけて、強く自分の心に刻み付けることが出来る様にしましょう。

 

この時大事なことは最初の段階で立てる目標は、具体的で尚且つ実現可能なものにするということです。

 

最初からあまりにも大き過ぎる目標を立てると、それをどのように実現するのかという方法を探すことに追われて、結局目標の達成が出来ないままに終わることになります。

 

目標は自分の心がすんなり受け止められるような言葉で書き出す様にしましょう。

 

その時の文章の主語は一人称でよりも、三人称の方が良いと言われています。

 

その理由は一人称で書くと、心がすんなり受け止めることが難しいからです。

 

例えば新しい仕事を探しているとしましょう。

 

その場合の目標は「私は新しい仕事を見つけたい」ではなく、「多くの人は新しい仕事を見付けて楽しく働いている」という様にすると良いでしょう。

 

  もし特定の女性との親密な関係を築くことを望むのなら、「地球上の何百万という人が恋人を探し幸せで安定した関係を築いている」と表現するのです。

 

この様な回りくどい表現をする目的は、心からマイナスの波動や迷いを追い払うためです。

 

 

3)      自分の波動を高めプラスの波動にしましょう。

 

自信を持って自分が望むことが必ず起こると思い込みましょう。

 

この様に常にポジティブシンキング(プラス思考)をすることが、「引き寄せの法則」の最も大事な部分です。

 

何故なら人の心というのは困難にぶっつかった時に、いとも簡単に迷いが出るものだからです。

 

そして目標を達成しないままに挫折しますが、多くの人はその時の逃げ口上を用意しています。

 

それが先にお話した「政治が悪い」という様な、何にでも通用する究極の極め言葉です。

 

迷いは心の波動をネガティブなものにし、その結果は自分にとってマイナスになる成果物を生み出します。

 

 

4)              目標は必ず実現すると強く思い込みましょう。

 

多くの場合自分の潜在意識は、自分に対する妨げとなる方向に働きます。

 

自分の意識の中で何か偉大なものが起こると思うようにし、それと同時に潜在意識の中でも、それが必ず実現すると強く思うようにしましょう。

 

心の障害物を排除し、自分の人生においてこの変化を起こすことが出来るという気持ちが本気になるように、自分が書き出した目標を何度も目で見る必要があります。

 

もしも目標を達成する気持ちが本気でなければ、潜在意識が別のことを考え始め、違う結果を生み出してしまうこともあります。

 

そしてその結果は「引き寄せの法則」などインチキな法則であるという認識になって行きます。

 

 

ここでこれまで本書に頻繁に出て来た「潜在意識」と「引き寄せの法則」の関係について少し詳しくご説明します。

 

私達が一般的に「意識云々」と言う様に使っている意識には、「顕在意識」「潜在意識」があることはご存知の方が多いと思います。

 

顕在意識というのは自分で自覚してコントロール出来ている意識のことです。

 

一方、潜在意識というのは自覚してコントロール出来ない意識で、これは脳の非常に深い部分に記録されている意識だと言われています。

 

そして人間の意識と言われるものは自覚してコントロール出来る顕在意識は意識全体のたった7%しか無く、残りの93%は自分ではコントロール出来ない潜在意識の部分になっています。

 

何故こんなに潜在意識の部分が大きいのかと言えば、潜在意識の中には人間の生命を維持する為の機能、すなわち呼吸器や内臓器官を休み無く働かせる機能が含まれているからです。

 

それと同時に潜在意識にはその人の過去が全て刻み込まれています。

 

又、同時に新しい意識も刻み込まれて行きます。

 

 

引き寄せの法則では何度も申し上げている様に、「必ずそうなりたい」という強い思いを常に持ち続ける必要があります。

 

これは起きている間だけでなく寝ている間も持ち続けなければなりませんので、その為には「思い」を顕在意識だけでなく潜在意識の中にも刻み込む必要があります。

 

そうすることによって自分の思いを叶える為に必要な考え方や行動が、特に意識しなくても取れる様になります。

 

そしてその結果は従来は見過ごしていた様な情報も敏感に感じ取れる様になり、その情報に基づくアクションも素早く起こせる様になります。

 

 

潜在意識には次の様な特徴があります。

 

・耳で聴く情報よりも目から入るビジュアルな情報やイメージに強く反応する

 

・反応が条件反射的で素早い。

 

・論理的なものよりも感情的なものに反応する。

 

・正邪の区別が出来ない。

 

・日常的には忘却の彼方にあった記憶も、特定のキーワードによって突然思い出すことがある。

 

・現実と想像の区別が曖昧になっている。

 

・記憶に時間軸が無く全て「現在」の出来事になる(認知症の人が昔のことはよく覚えていて、その出来事を現在のことの様に語るのがこれ)。

 

・鮮烈な出来事(災害、戦争など)や繰り返し見聞きしたことを重点的に記憶する(このことがPTSDなどパニック障害の原因になる)。

 

 

この潜在意識については他の専門書なども読んで、よく理解する様にしてください。

 

何故ならば潜在意識を理解することが、引き寄せの法則を理解する上でとても重要だからです。

 

 

 

「引き寄せの法則」を利用してできること

 

 

「真の成功を得るのに努力は要らない。例えて見ればそれはワイヤーを通る電流によって作られる磁場のようなものだ。電流の力が強くなればなるほど磁場は大きくなる。そして磁場は存在する全てのものに影響を与える。」

 

デイビッド R ホーキンズ

(メディカルドクター、フィジカルドクター)

 

 

「引き寄せの法則」は自分の将来を決定し、成功も失敗も決定します。

 

 

具体的には引き寄せの法則によって、あなたは次の様な利益を得ることが出来ます。

 

・自分の願望が叶えられるケースが増えて来る。

 

・ビジネス(プロジェクト、営業など)の成功。

 

・良好な対人関係の構築(仕事、近隣関係、夫婦、恋人など)。

 

・ものの考え方がポジティブシンキング(プラス思考)になり、その結果日々が楽しく過せる様になる。

 

・状況判断が的確になり視野が広くなる為、物事を正しく判断出来る様になる。

 

・物事が次々とうまく行くので、その結果お金もどんどん入る様になる。

 

 

「引き寄せの法則」の効果はカルト宗教の様な抽象論、精神論ではなく、きちんとした脳科学によって証明されるものです。

 

紙面の都合であまり専門的になることは避けますが、人間の体はその時の心理状態によってホルモンの分泌が変わることはよく知られています。

 

人間の心理状態によって生み出されるホルモンの主なものは、「アドレナリン」と「ノルアドレナリン」、そして「β―エンドルフィン」などです。

 

アドレナリンは人間の体力、気力を奮い立たせ、自分でも思いがけない力を発揮することがあります。

 

いわゆる「火事場の馬鹿力」というのは人間が火事という危急の場に遭遇した時、このアドレナリンの働きで普段はか弱い女性が、重量100kg近いタンスを1人で担ぎ出して来ることがあるということを言った言葉ですね。

 

ノルアドレナリンはアドレナリンとは逆に、気力、体力を萎えさせてしまう働きをします。

 

そしてこのアドレナリンとノルアドレナリンは、一瞬の内に入れ替わります。

 

戦の場では一旦敵に背を見せて敗走を始めた兵はつい先ほどまで勇敢に戦っていたのが嘘の様に、ただひたすら怯えて逃げるばかりになると言われています。

 

これは敗走を始めたとたんそれまで分泌していたアドレナリンが、一瞬にしてノルアドレナリンに変化してしまったからです。

 

 

物事を常にプラス思考で考えているとβ―エンドルフィンが分泌されます。

 

β―エンドルフィンには脳細胞を活性化させたり、体に快感を与える作用があります。

 

上記の例では当然の事ですがアドレナリンとβ―エンドルフィンはプラスの結果を引き寄せ、ノルアドレナリンはマイナスの結果を引き寄せることになります。

 

 

 

「引き寄せの法則」と仕事

 

ここでは「引き寄せの法則」を仕事に当て嵌めて考えた話をしましょう。

 

職探しをしている人達にとって、自分にぴったり合った仕事を見つけるのは非常に困難です。

 

ただこれはそのような仕事が存在しないからではなくて、自分の潜在意識がそのような職業は見つからないと思い込んでいる為に、うまく見つからない場合もあります。

 

その結果マイナスのエネルギーが宇宙に放出され、自分の望む仕事をますます引き離してしまいます。

 

 

一度でも職探しを行ったことがある人は、既に別の職に就いている時の方が、無職の時よりも狙った職にありつける確率が非常に高いことをご存知でしょう。

 

無職の時に自分にぴったりの仕事を見付けるのは、エベレスト山に登ることと同じくらい難しいことのように思えます。

 

自分にぴったりの仕事どころか、とにかく当面の収入を得る為の仕事を見付けるのにも苦労します。

 

そしてなかなか仕事が決まらずに次々に仕事を求めていくと、いつの間にか雇ってくれるのであれば、仕事の内容は問わないということになりがちです。

 

 

つまり自分を安売りしてしまうのですね。

 

これはどうしてでしょうか?

 

世の中に雇用の機会がないという訳ではないのです。

 

例えどの様な不況の中でも、新しい従業員を求めている会社は必ず存在します。

 

それも決して少ない数ではありません。

 

 

それではなぜ職にありつくのに何ヶ月も何年もかかってしまうのでしょうか?

 

その答えは一旦仕事から離れてしまった人の多くが、自分の潜在意識の中で何時の間にか「仕事を見付けるのは非常に難しい」と思い込んでいるからです。

 

その結果自分でチャレンジすることに歯止めをかけてしまっていて、それが余計に新しい仕事を見付けることを困難にしています。

 

 

又、無職の人は潜在意識の中で「自分の努力はどうせ実を結ばないだろう」と思っている為に、その潜在意識がマイナスのエネルギーを周りに発しているのです。

 

そのネガティブシンキング(マイナス思考)のエネルギーが、引き寄せの法則によって 悪い結果を引き寄せています。

 

 

一方、既に別の仕事に就いている人は精神的に安定しており、自分が新しい仕事を探すことに自信を持っています。

 

現に職業を持っているのですから、自分が雇われる価値があることを信じています。

 

現在職探しをしているのはその日の糧に困っているのではなく、更に自分をスキルアップをしたり、より高額な収入を得るという様な目的で、自分の能力をより高くかってくれるところを探しているだけです。

 

つまり現在仕事を探している理由はあくまでも前向きで、その考え方はポジティブシンキング(プラス思考)です。

 

ですから例えば面接を受けている時でも態度は自信に溢れ、堂々としています。

 

そしてこの確固たる自信の故に「引き寄せの法則」が働くのです。

 

周囲にプラスのエネルギーが放出されているので宇宙の中のプラスのエネルギーが引っ張られ、結果自分が欲する仕事を引き寄せるのです。

 

 

新しい仕事を探したいと思っている人の多くは、職業紹介を専門にしている人材紹介会社を利用すると思います。

 

この人材紹介会社で仕事を紹介するキャリアコンサルタントが口を揃えて言うのは、「新しい仕事を探すなら、現在のお勤め先に在職中に探しなさい」ということです。

 

つまり失業してからの「就職」ではなく、在職中の「転職」をしなさいと忠告します。

 

それは彼等が仕事柄毎日多くの求職者を見ていて人間は一旦職を失うとだんだんにマイナスオーラーが強くなり、しかも時間が経てば経つほどそれが強くなって再就職が難しくなることを知っているからです。

 

 

新しい仕事を探す時でも何でもそうですが、自分の目標をリストアップする時は自分が達成出来るものでなければなりません。

 

例えば普通のサラリーマンが「よし俺はこの国の総理大臣になろう」という目標を立てたとしたら、この目標は妥当な目標でしょうか?

 

昔の人は「末は博士か大臣か」と言いました。

 

ですから普通のサラリーマンが「よし俺はこの国の総理大臣になろう」という目標を持つのは、一見妥当な目標の様に思えます。

 

しかし実際には普通のサラリーマンがこの目標を立てるのは妥当ではありません。

 

何故なら日本国憲法では「内閣総理大臣は国会議員でなければならない」と定めているからです。

 

総理大臣以外の大臣なら国会議員以外の人でもなることは出来ますが、総理大臣だけは国会議員以外の人は絶対になれないのです。

 

ここまで申し上げればもうお分かりいただけたと思いますが、普通のサラリーマンが近い将来、総理大臣になりたいと思ったら、まず当面の目標は「この国の総理大臣になろう」ではなく、「この国の国会議員になろう」ですね。

 

この例の総理大臣の様に目標を達成する為に途中にクリアーすべき別の段階がある場合は、まずはその段階の方を目標にします。

 

そうしないと目標達成までの道のりが遠く、しかも非常に複雑になって結局途中で息切れがして達成を諦めることになります。

 

引き寄せの法則においても「ステップ・バイ・ステップ(一歩一歩)の原理原則は同じだということは、頭に入れておいてください。

 

 

恐らく本書を読んでいる方は誰もが現在よりも良い人生を求めておられることでしょう。

 

そうでなければこの本を読む必要がありませんから。

 

自分の運命を導く方法も既に述べて来ました。

 

そうです。

 

もしあなたが素晴しいチャンスを捜し求めているのであれば、本気で宇宙にそう願うのです。

 

そしてチャンスが訪れるのを静かに待ちましょう。

 

その際に「引き寄せの法則」が必ず自分にチャンスをもたらしてくれると確信している必要があります。

 

但し、それが訪れるのは今日ではないかもしれませんし、明日も来ないかもしれません。

 

引き寄せの法則は魔法ではありませんので、願いの全てを即座に叶えてくれるわけではありません。

 

しかしその時は必ず訪れるのです。

 

 

あなたは現在の仕事に満足しているけれども、更に昇進も狙っているのでしょうか?

 

働いている以上それなりの地位に昇進しなければ、自分の思い通りの仕事をする事は出来ません。

 

ですから誰も上昇を望まない人などいないのです。

 

しかしながら職場には様々な人がいて、古くからのしきたりや様々な人間関係などがあります。

 

その為、高い能力と意欲を持っているにも関わらず、なかなか昇進出来ないこともあります。

 

と言うかむしろそれが普通です。

 

 

但し、如何なる状況下にあっても、望む昇進を実現するために先ず行わなくてはいけないことがあります。

 

それは心から迷いを消し去ることです。

 

自分が100%昇進出切ることを信じましょう。

 

少しでも迷いを持ったり、自分には昇進する為の十分なスキルがないのではないかという気持ちは決して持たないことです。

 

その様なネガティブシンキング(マイナス思考)を持つ人は、全身からマイナスオーラーを放っています。

 

その様な人はマイナスの結果を呼び寄せてしまいます。

 

スターになれる人というのは、必ず他の人には無いオーラを持っているものです。

 

これを別の言葉では「存在感」とも言います。

 

存在感というのは良い意味での存在感もあれば悪い意味での存在感もありますが、集団の中においてはそれが例え悪い意味での存在感であっても、なにも無いただの「良い人」よりはずっとましです。

 

ただの「良い人」というのはどの様な状況下においても、絶対にスターにはなれない人です。

 

 

「我々は究極の存在である。我々に壁などない。」

 

マイケル・ベックウィス

 

 

もちろん仕事でスキルアップもせず昇進もせずスターにもならず、ただ平凡にひっそりと生きて行こうというのもひとつの人生ですが、その様な考えの人は少なくとも引き寄せの法則は必要が無い人です。

 

何故ならばその人は何も引き寄せる必要は無いのですから、特に引き寄せの法則を学ぶ必要はありません。

 

ただ日々健康である様に体だけには気を付けてお過ごしください。

 

 

あなたが昇進試験を受ける時や新しい仕事を探す時、人事担当者の面接を受けるとことが多いと思いますので、面接について少しお話をしましょう。

 

多くの人はいろいろな機会に、面接の心得について学ばれたことがあると思います。

 

面接でしてはいけないものの最たるものは、面接官に自信の無さを悟られることです。

 

この人はその仕事をする能力があるという様に面接官に思わせることが、大勢の応募者の中から自分を選ばせる秘訣です。

 

 

あなたが人生で本当にやりたいことを見付け、そしてそれが自分の現在の勤務先の中では叶えられないと分かった時は、転職するのではなく自分で起業するのもひとつの選択肢です。

 

ただビジネスを起こす際にも、就職や昇進で面接を受ける時と同様のことが言えます。

 

自分でビジネスを起こす時にはそれ相応の資本(お金)が必要ですが、そのお金を自分の手持ちのお金(自己資金)だけで賄える人はごく一部の人です。

 

多くの起業家は自分の事業に投資してくれる投資家を探して、出資を依頼することになります。

 

投資家になってくれる相手に接見する際には100%の自信を持って、相手に安心して投資をしてもらう様にすることが肝要です。

 

日本には昔から「謙譲の美徳」という習わしがあります。

 

これはあまり自分を表に出さずに、常に一歩下がっていることが良いことだと言う意味です。

 

例えば、私達が誰かに旅行のお土産を渡す時には、「つまらない物ですが」という枕詞を付けてお土産を渡しますね。

 

これは考えて見ればおかしな枕詞だとは思いませんか?

 

他国の人にこんな枕詞を付けてお土産を渡したら、包装紙の中には本当につまらない品物が入っているのだと思われてしまいます。

 

この様な謙譲の美徳の習わしは、少なくとも他人に出資を仰ぐ時には通用しません。

 

「つまらない事業ですがお金を出してください」などと言ったら、誰一人としてお金は出してくれないでしょうね。

 

自信満々の態度で接することがまず最初の第一歩です。

 

 

この完全なる自信が必要である点でどれも共通しているのは、単なる偶然でしょうか?

 

それとも「引き寄せの法則」の働きによるものでしょうか?

 

これ等の事例ではどの場合においても自分の能力に自信を持つことで、宇宙にプラスのエネルギーを放出しています。

 

そしてその結果現在宇宙に存在しているプラスのエネルギーを引き寄せ、自分の下にプラスのエネルギーが戻って来ています。

 

 

「引き寄せの法則」について話をする際は、プラスのエネルギーを振動させることが重要です。

 

そして「引き寄せの法則」についての解説では、このプラスのエネルギーについての内容が繰り返し話されます。

 

宇宙にプラスのエネルギーを放出することが自分の運命を確実に成功へと向かわせ、逆にマイナスのエネルギーを放出させると結果的に不幸な運命が待ち受けています。

 

ただ人間は一生懸命努力をしても失敗することもあり、人生は常に山あり谷ありで不安定な状況になりがちです。

 

しかしどの様な状況に置かれても常にポジティブシンキング(プラス思考)を忘れなければ、やがてはそれが宇宙のプラスのエネルギーを引き寄せてくれます。

 

ポジティブシンキング(プラス思考)というのはどの様な場面でも可能です。

 

例えば交通事故で大ケガをしても、「命が助かっただけありがたい」と思えば、それは立派なプラス思考になりますね。

 

 

 

愛情と家族

 

人々が変えたいと願うことを大きく分けると、二つに分けられます。

 

それは仕事の環境と家族や特別な関係にある人との関係です。

 

 

自分自身にこう問いかけてみましょう。

 

「引き寄せの法則」で本当に愛する人との関係を良いものにし、障害を乗り越えることが出来るのだろうか?」と。

 

その答えは「もちろんイエス」です。

 

愛する人はあなたと同じエネルギーの満ち引きをしています。

 

つまりポジティブシンキング(プラス思考)と、ネガティブシンキング(マイナス思考)の狭間で常に心が揺れ動いているのです。

 

そうしたエネルギーは当然他の人から放たれる、同様のエネルギーを引っ張っています。

 

ですからもしあなたがプラスのエネルギーや感情を放っていれば相手もそれに応えてくれますし、逆にマイナスのエネルギーを放っていればマイナスの感情で応えてくれます。

 

それが自然の成り行きなのです。

 

 

それでは家族について考えてみましょう。

 

家族は一般的に初めから潜在意識の中に、良い関係を築くことがで出来る絆を持っています。

 

しかし時には家族内でも不和が生じることがあります。

 

 

家族内でこの様な不和が起こる理由は様々あります。

 

何時も相手の秘密を探りあったり、何時も同じような原因で喧嘩をしたりする家族は不和が激しくなります。

 

当然の事ですが仲たがいをする理由が何であれ、この関係をそのままにすることは絶対に良くないことです。

 

家族はこのような関係を改善して穏やかで、調和のとれた生活を取り戻さなければいけません。

 

(「引き寄せの法則」が宇宙を支配する他の法則とも、密接に関わっていることにお気づきでしょうか?)

 

 

壊れてしまった関係を立て直す為には、先ず初めに自分がこの関係を直す能力があるのだということに自信を持ちましょう。

 

そして関係を修復したいと強く願いましょう。

 

リップサービスで周囲の人に関係を修復したいと話すことはとても簡単なことです。

 

(そしてしばしば関係が壊れたことを、他の人のせいにしてなじることでしょう)。

 

しかしリップサービスでは実際には自分との関係が壊れている相手に対して、お互いが持っている心の壁が消えることは無いのです。

 

それは本当は関係を修復したいと心から願っていないか、または修復したいと思っていても原因となるものを正すことが出来ないでいる為です。

 

 

自分の抱える怒りを解き放すことが、家族の調和を取り戻す為には必要なことです。

 

そのことによって「引き寄せの法則」が働き、自分の抱えるマイナスのエネルギーを取り払ってくれるのです。

 

まず自分が許し忘れることで、これまでより幸せな関係を築くことが出来るのです。

 

 

特定の相手の気を引く過程もこれとほぼ同じです。

 

しかしこの場合には「引き寄せの法則」が特定の相手に作用する様に、自分が望む相手との関係を具体化して宇宙にその願いを放たなければなりません。

 

 

「引き寄せの法則」は自分の潜在意識が相手の潜在意識に引っ張られていく訳ですから、相手とどの様な関係になりたいのかを具体的に願わなければなりません。

 

例えば結婚したいとかデートをしたいなどという様に、具体的に強く願います。

 

また性格上の特性なども特に重要な項目です。

 

そして美徳の鑑を見つけられると信じましょう。

 

ここでの最終段階が最も重要なものです。

 

この場合においても心の何処かで自分が願う様な形での相手との関係が叶うはずがないと思い込んでいると、結果的に叶わないことになってしまいます。

 

この地球上では毎日何百万人、何千万人という男女が、希望の相手と関係を築くことが出来ているということを忘れてはいけません。

 

あなたがその仲間入りを出来ないということはあり得ません。

 

 

特別な相手との関係を宇宙に願う時は決して焦らずに、願った結果が出るまでじっと待つという姿勢が必要です。

 

この理由は後ほど詳しく述べて行きますが、ここでははっきりとした部分だけを見ていくことにしましょう。

 

 

宇宙は常に望むものを望む時に与えてくれる訳ではありません。

 

その時は来るべき時に来るのです。

 

今仮に自分が特別な関係になりたいと思う女性又は男性について、宇宙に強く願ったとしましょう。

 

しかし願ってから数ヶ月間経過してもその願いが叶いません。

 

そこであなたはもう自分の願いは叶わないのだと諦めて、他の相手とデートをしてしまったとしましょう。

 

多くの場合この状況下では、その他の相手が自分の心を占拠してしまいます。

 

しかし引き寄せの法則では自分が宇宙に願った人ではないその人は、願った人が自分のもとにやって来るまでの時間を満たしてくれる役割を持った相手なのです。

 

しかしながら他の人と付き合っている間は、その人を通じて新しい出会いが生まれます。

 

しかしこうした新しく出会う人達も、自分の人生に現れては消えていく影なのです。

 

それはその人達の中には待ち望んだ相手がいないからです。

 

しかし万が一自分が待ち望んでいる人が、その中の一人だった場合はどうでしょうか?

 

もし自分の近くにいたのに人の行き来があまりにも激しくて、その人だと気づかなかった場合はどうするのでしょうか?

 

重要なことは外部からの障害にまぎれて、自分の心や精神を宇宙から閉ざしてしまわないことです。

 

これは引き寄せの法則では最も致命的な間違いとなります。

 

なぜなら自分が願う結果をもたらしてくれる自然との交信を行うエネルギーを失ってしまうからです。

 

その考えの中からマイナスのエネルギーが生まれ、運命の相手が自分の前を通り過ぎてもその人だと気づくことが出来なくなってしまうのです。


「引き寄せの法則」が働かなくなる時

 

 

これまでも何度も申し上げて来た様に、「引き寄せの法則」は必ずしも自分が望む通りには働きません。

 

それは何故でしょうか?

 

「引き寄せの法則」は普遍的なものであるはずなのに、どうして働いたり働かなかったりするのでしょうか?

 

その答えは自分の様々な願望の為に「引き寄せの法則」を利用しようとする人の心の中にあります。

 

引き寄せの法則が良い結果を引き寄せるのは、心がポジティブシンキング(プラス思考)で満たされている場合です。

 

心の中にネガティブシンキング(マイナス思考)がある時は、放出されたエネルギーは悪い結果を引き寄せます。

 

これについては先にもお話した通りです。

 

 

もしも心がマイナスのエネルギーで一杯になっていて、プラスのエネルギーを引き寄せるポジティブな思考を入れる余地が無ければ、「引き寄せの法則」は働きません。

 

この場合は先ず初めにマイナスのエネルギーを生み出すネガティブな思考を、全て取り除くことから始めなければなりません。

 

 

引き寄せの法則が働くのは表面的な言葉ではなく、今自分が発している心の中に刻み込まれている言葉です。

 

例えば口では「お金持ちになりたい」と100回唱えていても、心の中では「今、自分は貧しいので何とかしてお金を手に入れたいのだ」と考えていたら、宇宙に向かって放出されるのは「自分は貧しい」というマイナスのエネルギーです。

 

その結果引き寄せてしまうのは「お金持ち」ではなく、「貧しい」という結果の方になります。

 

良い結果を引き寄せようと思ったら、自分の現状に対して常に前向きに肯定しなければなりません。

 

宇宙に放出されるエネルギーは同種のものを引き寄せますから、「豊かだ」、「幸せだ」と考えている人には豊かや幸せがやって来ます。

 

昔の人が言った「笑う門には福来る」と言うのは、このことを現わした言葉です。

 

同じ様に昔の人はその逆の意味で、「泣きっ面に蜂」という言葉も残しています。

 

 

 

よくある間違い

 

引き寄せの法則はある秘密の呪文を唱えれば、すぐに望みが叶う魔法ではありません。

 

あなたのスキルを人生にとってプラスに生かそうとするのと同様、「引き寄せの法則」を自分の人生の為に利用しようとする時にも、時間とそれなりの努力、そして献身なども必要です。

 

 

しかし努力をし献身したにも関わらず望まない方向に「引き寄せの法則」が働くことはよくあります。

 

その原因となるものは数多くあります。

 

しかし失敗の大多数はこの素晴しいツールを利用して成功を手に入れるために必要な学習をせず、その結果引き寄せの法則の正しい手順に従っていないことから起こっています。

 

幸い引き寄せの法則を用いる際によくある間違いというのはどれも共通のものばかりですから、次に簡単に記しておきましょう。

 

読者の皆さんもよく学んで、間違った方法で間違った結果を引き寄せない様にしてください。

 

 

 

よくある5つの間違い

 

 

1)                       前向きに考えるだけで望むものを引き寄せることができる。

 

この考えは一部合っていて一部外れています。

 

前向きな考えは顕在意識レベルで起こります。

 

しかし顕在意識レベルだけでは、「引き寄せの法則」を働かせるには不十分です。

 

心=脳は常に2つのレベルで働いています。

 

それは顕在意識と潜在意識です。

 

引き寄せの法則を働かせる場合は顕在意識だけでなく、潜在意識を強く働かせる必要があります。

 

つまり深く潜在意識の中にまで入って信じることが必要です。

 

 

顕在意識と潜在意識は表裏一体のもので別々に存在するものではありません。

 

このふたつの意識の間には以下の様な関係があります。

 

 

現代の世の中は様々なメディアを通して、私達に膨大な情報が送られて来ます。

 

その結果それを最初に受け入れる私達の顕在意識は様々な情報で溢れており、更に五感を通して時々刻々その情報が増えて行きます。

 

その情報量は通常の人間の脳を持ってしては、とうてい処理し切れないほどの情報量です。

 

もしも仮にこの情報を全て処理しようとすれば、普通の人の脳は多分壊れてしまうでしょう。

 

それはコンピュータにその機械的な処理能力を越える情報をどんどんインプットして行けばどうなるかを考えれば、よくお分かりになると思います。

 

コンピュータは間違いなくフリーズして停止してしまいますね。

 

しかし私達の脳は決してフリーズしません。

 

それは何故でしょうか?

 

ひとつは人間の脳がコンピュータなどとは比較にならないほど、高性能だということがあります。

 

人間の脳とコンピュータを比較した場合、現在世界一高性能のコンピュータでも人間の3歳児の脳に劣ると言われています。

 

しかし人間の脳が外部からどんどん入ってくる情報を受け入れてもフリーズしないのは、この様に脳の機能が高性能なだけではありません。

 

人間の脳にはコンピュータには無い重要な機能があります。

 

それは「忘れる」という一見極めて単純な機能です。

 

人間の脳のコンピュータが如何に高性能でも新しい情報をどんどん詰め込むだけでは、いずれ容量オーバーでパンクします。

 

そういうことがない様に脳は顕在意識というものを発達させ、その顕在意識が神経から送られて来る情報を反芻するフィルターの役割を果たしています。

 

そして脳の顕在意識の中で不要不急と判断した情報はどんどん忘れて行きます。

 

そして本当に重要だという情報だけを残すようにします。

 

コンピュータがフリーズするのは、この「不要不急」の判断力がまだ極めて幼稚な段階だからです。

 

 

人間の脳ではこうして顕在意識のフィルターを通して残された重要情報だけが、潜在意識の中に入って来ます。

 

重要情報を残すのは潜在意識の役割で、潜在意識はその情報が再び必要になるまで留めておくハードディスクの役割を果たします。

 

過去長い間潜在意識は顕在化している心の行動や信条に、直接的に影響を与えると信じられていました。

 

この点については後ほどもっと詳しく話すことにします。

 

ただここではもしも顕在化している心が前向きに考えようとしているのに潜在意識の中ではマイナスのエネルギーが残っている場合、これらの二つはお互いを打ち消し合い、結果望みは叶わないということになるということだけ申し上げておきます。

 

 

2)                       結果が直ぐにもたらされる。

 

宇宙は宇宙の速度で動きます。

 

私達が通常考える1日24時間の時間軸では動いていません。

 

1日24時間というのは人間だけが勝手に創った時間軸ですから、それをもって宇宙の時間軸を推し量ることは出来ません。

 

 

又、引き寄せの法則ではどの行動も、共通の反応と相反する反応の2つをもたらします。

 

そしてどちらの反応であれ、それはすぐに起きるものではなく一定の時間が必要です。

 

引き寄せの法則は数週間、数ヶ月、あるいは数年かかってようやく個人の望みに叶う良い結果を生み出します。

 

 

今日の社会に住む人達は甘やかされています。

 

ですから欲しいものはすぐに与えられると思っています。

 

すぐに結果を生み出さないという考え自体が、現代では歓迎されません。

 

その為自分の予定通りに願望を叶えてくれない「引き寄せの法則」を信じない人も現れます。

 

(本来は素晴しい結果がいつ得られるかなどは、決して厳密に分かるものではありませんが)

 

そしてその引き寄せの法則に対する不信感が、願っている結果を生み出す道しるべを破壊してしまうのです。

 

もしあなたが引き寄せの法則の力を信じその力が自分の願いを叶えてくれることを信じる力があれば、後はゆったりとした気持ちで待つ様にしましょう。

 

その時が来れば結果が必ず訪れて来ます。

 

あなたがそうしたのんびりした気持ちになれないというのは、あなたが引き寄せの法則が必ず願った結果を生むという、根本的な原則そのものに確信が持てないことを示しています。

 

この様な否定的な気持ちがあなた自身の中にマイナスのエネルギーの小さな塊りを生じ、それがプラスの引力の効力を全て駄目にしてしまう原因となるのです。

 

もしもあなたの心がマイナスのエネルギーを放っているなら、その結果はマイナスのエネルギーを引き寄せてしまうのだということは覚えておきましょう。

 

 

引き寄せの法則を自分に適用する場合は、次のことには注意してください。

 

・ネガティブな言葉や思考はネガティブな結果を引き寄せる。

 

・疑い、妬み、怒り、恐怖などの感情を発生させない。

 

・あまり高望みをしない(結果に対して不満の気持ちを持たない)。

 

・求めるだけでなく与えることも考える。

 

 

3)                       自分が望むものを何時どの様に引き寄せるのかを、事前に決定しておくことが出来る。

 

引き寄せの法則では自分でプロセスから結果に至るまでのタイムスケジュールを決めることは出来ません。

 

但し、何時どこでということではなく何が起こるかということだけは考えることが出来ますので、もしその出来事が自分の思い描く通りの時期に起こらなくても、起きたときにそれと気づくことは可能です。

 

 

先にも何度か申し上げた通り、宇宙はあらゆる物事が起こる時と場所を自分で決めます。

 

そしてその出来事は事前に予測がつかない形で起こります。

 

ですから引き寄せの法則による結果は、宇宙の意思にゆだねるしかありません。

 

私達は自分の求めるものが何であるのかということだけを事前に決めておくことによって、あとは全てを自然の力に任せておくことが出来る様にしなければいけません。

 

それは訓練によって出来る様になります。

 

そのことで生命のエネルギーの満ちひきや流れを導くことが出来、ひどい落ち込みの際に備えておくことも出来る様になります。

 

 

もしも自分でその出来事が起こるタイムスケジュールを決めてしまってもその通りにはなりませんので、その人は結果的に引き寄せの法則の効果を疑う様になります。

 

要するに「結局のところ引き寄せの法則なんて、望んだ結果をもたらすことが出来ないものなのではないか」という考えになってしまいます。

 

そしてその様な心の動きが潜在意識の中にマイナスのエネルギーを引き起こし、プラスのエネルギーを追い出してしまうのです。

 

先にも申し上げた通り疑い、妬み、怒り、恐怖などの感情は潜在意識の中にマイナスのエネルギーとなって蓄積されます。

 

そしてこのマイナスのエネルギーは、せっかく発生したプラスのエネルギーを相殺してしまいます。

 

 

4)                       自分に起きた出来事を外部の責任にする。

 

私達はとかく良い出来事は自分の力(能力、努力など)、悪い出来事は他人の所為にしたがります。

 

悪いことは他人の所為にしておけば自分は反省する必要も無く、気持ちが楽になるからです。

 

つまり悪い出来事を他人の所為にするというのは人間の防御本能のひとつです。

 

 

しかし引き寄せの法則を自分に適用する場合は、悪い出来事を他人の所為にするのはタブーです。

 

引き寄せの法則の効果を最大限発揮させる為には、今自分が見ている現実は決して他人の所為ではなく、全て自分がこれまでに引き寄せて来たものであると信じる必要があります。

 

現在までに自分の身に起こっていることと今後起こることは、全て自分の思考によって決まるのだということに気づくことが重要です。

 

 

あなたがこれまで経験してきた成功も失敗も、自分の心や体が宇宙に放ったエネルギーの結果なのです。

 

自分の人生を振り返って「自分はこのような恐ろしいことが起こることを決して望んでいなかった。それなのにこんなことになるなんて引き寄せの法則は嘘ばかりだ」と思うのは非常に簡単なことです。

 

しかし気づかなくてはいけないことは、あなたが望んでいたのは自分でコントロール出来る顕在意識の中だけだったということです。

 

 

人間の心(脳)には顕在意識と潜在意識というふたつの領域があります。

 

このふたつの領域の中で顕在意識は自分でコントロールが出来ます。

 

ですからある意味自分の都合の良い様に扱えます。

 

自分の気持ちに嘘をつくことも可能ですから、虫唾が走るくらい嫌いな上司にだってヘラヘラとお愛想笑いをしながら近付くことだって出来るわけです。

 

しかし潜在意識は自分でコントロールが出来ません。

 

上の上司の例では顔で笑っていても、虫唾が走るくらい嫌いな気持ちは消せませんね。

 

ですから今自分が顕在意識の中で意識的に思うことが、必ずしも自分の潜在的な心が考えていることと同じであるとは限りません。

 

 

顕在意識の中で考えていることが引き寄せの法則によって放出されるエネルギーになっているという考えが、我々がよく起こす勘違いにつながるのです。

 

引き寄せの法則のエネルギーになるのは主に潜在意識の方であって、顕在意識の方はそれをサポートする役割です。

 

ですから引き寄せの法則では紙などに書いた自分の願望は、それが潜在意識のレベルになるまで徹底的に意識の中に刷り込まなければなりません。

 

願望が潜在意識のレベルになれば、無意識の内に行動が伴う様になります。

 

 

5)                       「引き寄せの法則」に疑問をもってしまうこと。

 

無意識の内に自分自身にマイナスのエネルギーを引き込んでしまうことはよくあります。

 

それは自分の潜在意識は自分の意思で、コントロールすることが出来ないからです。

 

潜在意識はその大半が私達が生きて行く為に必要な内臓器官をコントロールする為に働いています。

 

内臓器官はその人の意思の如何に関わらず動いていなければいけませんので、潜在意識はその人の意思によって左右されない様になっています。

 

ですから胃腸や心臓やなどの内臓器官はその人が寝ている間も、潜在意識にコントロールされている不随意筋の働きによって休み無く動き続けてるわけです。

 

ちなみに唯一「呼吸」だけは顕在意識、潜在意識の両方でコントロールが出来ます。

 

 

「引き寄せの法則」に関するよくある反論は、「引き寄せの法則では自分の人生に起こる出来事を自分で決められるというのに、何故自分にはこんなに多くの困難が起こるんだ?」ということです。

 

実際多くの人は多かれ少なかれ困難を抱えています。

 

困難を全く抱えていないという人はおそらくいないと思います。

 

もちろん人は自ら飢えに苦しんだり、奴隷になったりすることを選ぶはずがありません。

 

しかし現実の問題として過去においては奴隷売買は公然と行なわれていましたし、飢えに苦しむ人は現在の地球上に大勢存在します。

 

この人達はおそらくもっと幸せになりたいと願っていたでしょう。

 

しかし自分の人生は自分に選択権があるのだと心底信じた人は、多分いなかったのではないでしょうか?

 

おそらく「今あるものが全てなのだ」と思い込んでいたのではないでしょうか?

 

この様に自分の環境を変えられるという能力に疑問を持つと、結局そのままの人生を歩むことになるのです。

 

 

彼等の潜在意識はおそらく不信と不満、怒りなどのマイナスのエネルギーを宇宙に放出し続けたと思います。

 

この様なネガティブシンキング(マイナス思考)が彼等自身に再びマイナスのエネルギーを引き戻し、自分自身に良くないことをもたらすサイクルにはまってしまったのでしょう。

 

 

強く夢を持ちこれらの夢が実現するという可能性を信じる人が、世界に大きな変化をもたらしてきた人達なのです。

 

もしも植民地の人達がイギリスからの独立が出来ることを信じなければ、アメリカやインドはイギリスの支配から独立出来たと思いますか?

 

もしもヘンリー・フォードが人はお金持ちでなくても自動車に乗ることができるのだと信じなかったら、※モデルTが開発されたと思いますか?

 

 

(※注記)一般的には「T型フォード」の名前で知られている。

1908年にアメリカ初の大衆車として発売されて以来ほとんどモデルチェンジする事無く、約1,500万台を生産した歴史上の名車。

 

この生産台数を上回るのはその後2,100万台を生産したドイツのフォルクス・ワーゲンのみである。

 

このT型フォードを安く生産する為にヘンリー・フォードが考え出した生産システムが、その後大量生産方式の標準システムになったベルトコンベアによる「流れ作業方式」である。

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/フォード・モデルT

 

 

その他にも歴史上に偉大な功績を残して来た人々は大勢おられますが、この人達は皆自分の夢が必ず実現することを信じて行動しました。

 

その結果歴史上に残る出来事を成し遂げたのです。

 

 

「引き寄せの法則」を利用して自分が望む結果を得られるようになるには、何か特別な能力が絶対に必要であるという考えは取り除くことです。

 

引き寄せの法則を利用して成功するのに超能力は必要ありません。

 

引き寄せの法則はごく一般的な人が利用する法則です。

 

 

もしもあなたが本当に「引き寄せの法則」が自分には作用しないと思っているのであれば、少し時間を取って今の自分の思いを客観視してみましょう。

 

あなたは本気で望んだものが実現すると信じていますか?

 

それとも引き寄せの法則で言われている成功など、単に絵に描いた餅だと思っていますか?

 

自分が今密かに望んでいるものが、何時か必ず得られると信じていますか?

 

 

引き寄せの法則を利用して望みをかなえるには、次の三つのステップをクリアーする必要があります。

 

・自分の願望(目標)をしっかり確認する。

 

願望は数値目標なども利用して出来るだけ具体的に決めます。

 

例えば「ダイエットして痩せる」では抽象的ですので、「ダイエットして10kg体重を減らす」という様な具合ですね。

 

この目標が明確になって初めて本気度が増し、実現の可能性が出て来ます。

 

・常に自分の願望(目標)に注意を払う

 

目標が具体的に決まったらそれを紙に書いて毎日それを決まった時間に声に出して読みましょう。

 

これによって目標が潜在意識のレベルにまで埋め込まれます。

 

引き寄せの法則はより強くエネルギーを発するものに応えます。

 

・疑いの心を持たない

 

疑いの心はマイナス思考です。

 

引き寄せの法則ではマイナスエネルギーはマイナスの結果を引き寄せます。

 

ですから必ず成功することを信じ、常にプラス思考を持ち続ける様にします。

 

 

宇宙のエネルギーを引っ張るプラスの波動を生じさせる為には、自分が持っている能力で100%変化をもたらすことが出来、いずれ時が来れば自分が望んだ事柄が自分のもとに必ず来ると信じることが必要なのです。

 

 

「引き寄せの法則」で重要なことは、自分の責任を受け入れるということです。

 

つまり現在自分の身に起きていることは誰かの所為や社会の所為ではなく、全て自分の潜在意識が呼び寄せたものだと信じて、それを甘んじて受け入れるということです。

 

人は何か自分の身に良くないことが起きると、とかくその責任から逃がれ様とします。

 

良くないことが起きるのは自分の所為ではなく他人や社会にその原因があると考えれば、気持ちは確かに楽になります。

 

しかし常にその様に安易な道に逃げていると、その人の潜在意識の中には疑いや不安、怒り、恐怖などのネガティブな思考が渦巻く様になります。

 

その結果は何か前向きな願望を達成しようと願ってもそれを潜在意識の中のネガティブな思考が打ち消してしまって、結局願望は叶えられないことになります。

 

ですから「うまく行かないのは○○の所為」という、安易な考えは絶対に持たない様にしましょう。

 

 

「内なる声と幻が世論より重要で、より明確で、より大きなものになるとき、自分の人生を完全に把握できるようになる」

 

ドクター ジョン・ F・デマルチーニ


「引き寄せの法則」に対する批判

 

 

「引き寄せの法則」が宇宙全体で適応される限り、本来は以下に挙げるような「引き寄せの法則」に対する批判が展開されるのはあり得ないことなのです。

 

しかし現実には数多くの科学者や宗教家が、この突然現れた新しい理論にいろいろな手段で反対して来ました。

 

 

引き寄せの法則への疑問、批判には様々なものがありますが、その中でよく見られる代表的なものには以下の様なものがあります。

 

おそらくこれが大方の人が持つ疑問、批判だと思いますので内容を要約してご紹介しましょう。

 

 

 

引き寄せの法則に対する疑問、批判

 

1.「法則」と名付けるところに疑問がある

 

自分の願望を紙に書いたりイラストにしたり写真に撮るなどビジュアル化して願望すれば、望みが叶えられるというのは一部は当っているかも知れない。

 

何故ならば受験生が壁に「○○大学合格」などと書いた紙を貼り付けて、自らの士気を鼓舞するのは昔から行なわれていることで、それなりの効果があるのは分かっている。

 

しかしそれを法則とまで言うのには無理がある。

 

 

2.引き寄せの法則というのは誰が何時証明したのか?

 

数学の法則は一旦公式が証明されたら、後は誰が数字を当て嵌めても同じ答えが得られる。

 

法則というのはそういう普遍的なものを言う。

 

引き寄せの法則にその様な普遍性があることを、いったい誰が証明したのか?

 

そもそも「これが宇宙の法則」などと断言出来るのは、神様以外には出来ない相談である。

 

 

3.引き寄せの法則は正にカルト

 

人間の運命というものは極めて変数が多く、人生においては成功と失敗が繰返されるのは当然の姿である。

 

それを良いことが起きたのは自分が良い波動を出したからで、悪いことが起きたのは全て自分が悪い波動を出したからと言えば、現在、過去、未来において起きたこと、これから起きることは全て一口で説明がつく。

 

カルト宗教の教祖に「あれだけ信心したのに病気になった」と文句を言えば、必ず「それはあなたの信心が不十分だから」と言い返される。

 

又、カルト宗教では信者を勧誘する時、「あなたが病弱なのはあなたの心が邪悪なものを引き寄せているからだ」という様なことを言って、まず相手を脅かすことから勧誘がスタートする。

 

そしてそれを祓うにはこの宗教の信心しかないと言うのが結論。

 

引き寄せの法則で言っているのは正にこのカルト宗教の屁理屈と同じである。

 

そもそも全てを宇宙の愛にゆだねれば良いなどと言う考えは、それこそが究極の他力本願ではないのか?

 

 

4.引き寄せの法則で成功した人の確率は?

 

引き寄せの法則のバイブルとも言えるロンダ・バーンの著書「ザ・シークレット」は全世界で860万部売れたそうだが、その内何人がその本の内容を実践して尚且つ成功を納めたのか?

 

860万人もの読者がいればその中から成功者と言える人は当然現れるだろうが、その人達の数は860万分のいくつなのか?

 

又、その成功者と引き寄せの法則の因果関係は、きちんと分かっているのか?

 

それが分かっていないのなら、引き寄せの法則はとてもじゃないが「法則」などと呼べるものではない。

 

ひょっとしたら確実に因果関係があるのは、著書がヒットして印税がガッポリ入るロンダ・バーンとその尻馬に乗った、いわゆる「引き寄せの法則関連本」の著者と出版社だけではないのか?

 

 

5.引き寄せの法則は宗教書

 

要するに引き寄せの法則というのは最初に「この法則は正しいものである」という結論があって、それに後からあれこれと現実の事象を結果論で当て嵌めようとしているだけではないのか?

 

例えばある人に不幸な出来事が起きれば、「それはあなたのマイナス思考が不幸を呼び寄せたのだ」という具合である。

 

この論理は「神は(仏は)絶対に正しい」ということが大前提になっている宗教書と同じである。

 

つまり「神(仏)」という言葉の部分を、「引き寄せの法則」という言葉に置き換えただけ。

 

 

まだまだいろいろな疑問や批判がありますが、その主なものを書き出してみました。

 

もちろんこれに対しては、引き寄せの法則の支持者からの反論もたくさんあります。

 

但し、この手のいわゆる賛否両論の場合は、どちらかと言えば、疑問や批判を投げかける方が楽です。

 

何故ならば言いっぱなしで良いからです。

 

 

科学

 

最も強硬な批判者の中には「引き寄せの法則」が基盤としている科学的な根拠に焦点を当ててパッシングする人達もいます。

 

この科学的理論はマイケル・ J・ロサイアーの最近出版した小説「引き寄せの法則」の中で説明されていますので以下に引用します。

 

「プラス思考には心理学的な根拠があり、その効果で引き寄せの法則が生まれます。

 

高校の科学の授業で教わった内容を覚えているかもしれませんが、エネルギーには様々な種類があります。

 

原子エネルギー、熱エネルギー、電動エネルギー、運動エネルギーおよび電位エネルギー。

 

エネルギーは決して壊れることがない存在です。

 

またあらゆる物質は原子で構成されており、原子は陽子と電子で構成されて中性子を持っており、中性子は電子の周りを、軌道を描いて回っています。

 

原子の中の電子は常に「環状道路」(つまり原子の安定性を確実にするエネルギーレベルとして定められたもの)の中にある中性子の周りを、軌道を描いて回っています。

 

電子はエネルギーを加えることによって、より高い軌道を回るように強いられます。

 

反対にもしもより低い軌道に落ちてしまった場合は、電子はエネルギーを放出することになります。

 

原子と原子がつながると運動力を生み出し、全てを同方向へ引っ張ります。

 

これが波動と呼ばれるものです。

 

それは金属が分子をつなぎ合わせて、同方向へ磁化するのとほぼ同じことです。

 

このプラス極とマイナス極が出来ることは、自然および科学の真理です。

 

科学ではもしも特定の場所で目に見えて数値化出来る物理の法則が存在するならば、他の場所でも同様の法則が必ず存在するということを証明しなければなりません。

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/原子

 

 

引き寄せの法則は空想の法則でも、新時代の魔力のようなものでもありません。

 

これは自然の法則であり、体の全ての原子が自分が気づくと気づかざるとに関わらず常に従っている法則なのです。」

 

 

以上がマイケル・ J・ロサイアーの説明です。

 

この説明でも言われている様に引き寄せの法則について、「科学的根拠が無く妄想に過ぎない」と批判するのは間違いです。

 

彼の説明の中に含まれている考えは、本書でも既に「引き寄せの法則」の根拠に関するところで簡単に触れています。

 

しかしこれらの仮定を取り巻く議論を理解する為には、先ずこれらの仮定がどのようなものなのかを理解しておく必要があります。

 

 

この理論を支持する人達は「引き寄せの法則」の効果は、物理の分野や量子メカニズムの分野で支持されている真理に由来していると主張しています。

 

量子力学(量子論)はミクロの世界(原子、電子、素粒子、重力など)を解明する最新の物理学ですが、近年はこの量子力学によって宇宙の成り立ちに関する新しい発見がどんどんされています。

 

例えば今の私達は特に物理学者ではなくても、光の性質が波であり粒子であることは知っています。

 

しかしこの光の性質は量子力学が誕生するまでは、解明出来なかったのです。

 

 

量子力学による新しい理論のひとつに、「超弦理論」と呼ばれるものがあります。

 

これは宇宙というのは1本の紐の様なものであり、その紐が振動する時の波動でエネルギーが生まれ、そのエネルギーによって物質の性質が維持されているのだという理論です。

 

 

引き寄せの法則はこの量子力学でいうところの「波動」に関連する法則です。

 

この言葉も皆さんはよくお聞きになると思いますが、波動の世界には「共振」という現象があります。

 

共振というのは同じ波長の波動が重なり合ってやがて大きなエネルギーに変わるというもので、引き寄せの法則では自分が強く念じたことと波長が合う出来事が引き寄せられると解説されています。

 

つまり自分の願いが叶うということです。

 

 

しかしこの引き寄せの法則に対する量子力学的アプローチについても、反論は実にたくさんあります。

 

結局多くの形而上的な現象に対する反論は、それらの起源が憶測の域を出ない内は状況証拠以上のものが存在しない、従って信用することは出来ないということなのです。

 

では、一体誰が実際に現代科学の土壌に深く根ざしている理論の正当性について、異議を持つのでしょうか?

 

現代科学の土壌に深くそのルーツが根ざしている理論に対しては、誰もが信頼を寄せるものです。

 

しかし残念ながらこれまで「引き寄せの法則」を支えてきた多くの「科学的証拠」は結果的には不十分で、「引き寄せの法則」を自然の法則と考えてもらえるまでに至っていません。

 

その結果引き寄せの法則に対する疑問、批判が絶えません。

 

 

科学の世界を取り巻く全体軸は当時最高の物理学者と賞賛され、その著書や教えが現在も多くの書店や大学のキャンパスでも目にすることが出来る※リチャード・フェインマンによって最も上手く表現されています。

 

 

(※注記)アメリカのマンハッタン計画(第二次世界大戦中における原子爆弾の開発計画)にも参加した20世紀を代表する物理学者で、ノーベル賞受賞学者。

 

 

彼はその著書「Six Easy Pieces」の中でこう語っています。

 

「今日我々が理解している自然は、実験上はこれから起こることの予測を正確に行うことが不可能なものであるという、基本的な考えの上に立っている。

 

これは非常に恐ろしい考えであり、また一方で哲学者達は根本的に科学に必要なものの1つとは、同じ条件の中からは同じ結果が起こるということだと言っている。

 

これもまた真実ではない。

 

これは決して科学の基本条件などではない。

 

我々はあらゆる考えの正当性の唯一の評価基準は実験であると述べている。

 

もしもある実験においてキトでもストックホルムでも同じ結果を出たのであれば、その実験結果は一般法則を形成するものとして扱われるべきである。

 

我々は将来、様々な実験の成果を簡単に取りまとめる方法を発見するだろう。

 

そしてこの方法がどのようなものなのかを事前に告げられる必要もない。

 

もしも同じ実験は常に同じ結果を生むと言われるのであればそれでも良いが、我々が行えばそうではなくなるかもしれない。」

 

 

偉大なる科学者の口から直接真実がこのように告げられています。

 

これは我々がこれまで教わってきたことに反して、必ずしもある種の実験をはっきりとした結果が出るまで繰り返されなくても良いと言っているのです。

 

これは非常に重要な教訓であり、人生を通して覚えておくべきことでしょう。

 

 

しかしながら一般的にはひとつの理論が法則として確立される為には、その理論を立証する為に別の研究機関において実験した場合においても再現可能なものでなければなりません。

 

科学においては別の研究機関、別の科学者によって再現されないものは法則としては認められないのです。

 

 

引き寄せの法則の実験的な試験は行われていますが、 その結果これが実際に法則と呼べるものなのかどうかは、かなりあいまいな状態のままにされています。

 

この実験では研究者は制御可能な物理的なものではなく、人間の霊能力を扱っているので適切なテスト条件を確立することが難しく、その結果高次の正確さの保証も完全に公平な結果も出すのが困難なのです。

 

 

引き寄せの法則の実験を疑う余地のない決定的なものにする為には、被験者は細心の注意を払ってガイドラインに従わなければなりません。

 

つまり被験者は自分の心の中から完全に、全てのマイナスのエネルギーを取り除かなければいけないということです。

 

これは「ミッション・クリティカル」と呼ばれる状態ですが、これを研究者がコントロールすることは今のところ不可能です。

 

被験者に対してどの様な方法を使っても、他人が強制的に潜在意識の中にあるマイナスの思考を取り除くことは出来ません。

 

それ以前に被験者自身が自分の心の中にマイナスの思考があるかどうかということすら、気付かないこともあります。

 

(だからこそ潜在意識と呼ばれるのですが)

 

 

引き寄せの法則で成功を見つける重要な鍵となるのは、プラスのエネルギーで自分の思考を全て支配することです。

 

そして顕在化している意識から離れた深い脳の深部に隠されているわずかなマイナスのエネルギーをも除去しなければなりません。

 

マイナスエネルギーが少しでも残っていると、それは引き寄せの法則の実験に良くない結果をもたらすからです。

 

 

更に引き寄せの法則の実験では研究者は人間の霊能力を扱っている為、科学的な方法を用いて公式に証明することが出来ず、その結果人間の心の力として受け止められているという、別の困った要素もあります。

 

 

恐らくそう言うと非常に困惑する人もおられるでしょう。

 

引き寄せの法則においては成功を見つけるために利用するものが人間の心の力であるのに、なぜ人間の心の力が実験ではそれ程にも問題になるのだろうかと疑問にも思うことでしょう。

 

その理由は単純なものです。

 

 

人が目標を達成する際に立ちはだかる主なる要素はふたつあります。

 

ひとつは体。

 

そしてもうひとつは環境です。

 

しかし実際には人が引き寄せの法則を利用してそれぞれ自分の選んだ目標を達成する為の能力を働かせる際には、これらの影響は非常に小さいものなのです。

 

体や環境という様な要素は、引き寄せの法則を失敗させたり成功させたりする重要な鍵にはなりません。

 

それでは重要な鍵になるのは何でしょうか?

 

それは人間の心です。

 

人間の心こそが人とその人の夢の間に立ちはだかる、第一の障害になります。

 

もしも今ある人が引き寄せの法則を利用して何かを得ようと考えているなら、その人は目標を達成する際にそれを阻害しようとする悪環境や社会的障害物を、自らの力で克服しなければなりません。

 

その様な悪環境や社会的障害物を克服する為には、まず自分の力を信じることです。

 

そうでなければ恐らく困難を克服することは出来ないでしょう。

 

逆に如何なる逆境にあっても必ず目標達成できると自らが強く信じていれば、成功は保証されたも同然です。

 

但し、これは必ずしも宇宙の波動の影響によるものではないと考えられています。

 

では何の影響なのでしょうか?

 

これはちょっとしたジレンマですね。

 

このジレンマを具体的に大学を出たてで、仕事を始めたばかりの青年の目を通して考えてみましょう。

 

もしこの青年が自分の選んだ仕事に対して自分がその仕事に適していないと感じていたり、その仕事を遂行する能力に疑問を感じていたらどうなるでしょうか?

 

おそらく彼の心はマイナスの意識になり、その結果はやがて本当に仕事の上でも成功することが出来なくなるでしょう。

 

仕事に対しての積極性も失われやる気も無くなって来ますので、悪循環の輪の中に落ち込んでしまいます。

 

 

反対にこの青年が「この仕事こそは自分が天から与えられたものだ」と感じていたらどうでしょうか?

 

彼は自信を持って仕事をすることが出来、その自信は彼の言動のひとつひとつに現れてきます。

 

その結果循環の輪は良い方向に廻り始め、やがては彼はその業界での第一人者としての地位と報酬を得ることが出来るかも知れません。

 

 

ただこの事例での青年の成功、不成功が引き寄せの法則によるものか、それとも単に職業選択の良し悪しによるのかは結果だけでははっきりとは分かりません。

 

引き寄せの法則に関する実験結果を再現によって検証することが不可能である限り、こうした良い結果が人間のやる気の問題と言うよりもむしろ宇宙の波動の影響なのだということを100%言い切ることは不可能でしょう。

 

このケースでは科学的な視点から 「引き寄せの法則」の物理的存在を裏付ける、確固たる証拠がないに等しいからです。

 

 

科学の非形而上的な特性に関わる他の多くの実験とは違い、「引き寄せの法則」についてはそれを科学者が個人の構成要素にまで立ち入って調べることは不可能です。

 

体から放出される波動は未だに概念上のもので、科学者が体から放出されるエネルギーの明確な特性を突き止めることは現時点の科学レベルでは出来ません。

 

つまり体から放出されるエネルギーが良いものか悪いものかを判断したり、今体から出ている悪いエネルギーを食い止めることは出来ないのです。

 

又、現在の科学ではある出来事を構成するエネルギー波を特定する技術も出来ません。

 

 

自然界の現状に変化を引き起こす要素を科学的に解明するには、特定の結果を次々と引き起こす原因(波動、エネルギーなど)となるものと、その原因を基にして起こる変化の「連鎖反応」の両方の詳細なデータが必要なのです。

 

実際にはこうした出来事のエネルギーベースの根拠があるかどうかを決めることは不可能なことですし、様々な形のエネルギーがお互いに協力し合ってどの様に作用し、そこからどの様にして結果を出すかも未だに謎です。

 

波動やエネルギーを科学的に解明するのはまだ道遠しです。

 

 

引き寄せの法則では良い出来事は更に良いことを引き寄せ、悪い出来事は更に悪い出来事を引き寄せるという、いわゆる乗数効果(波及効果)というものが現れます。

 

昔から言うところの「類は友を呼ぶ」ということです。

 

例えばお金はとても寂しがりやなので、仲間が大勢いるところに集まって来るそうです。

 

だから世の中ではお金持ちは益々お金持ちになるという、非常に不公平な現象が起こります。

 

 

乗数効果(波及効果)については下記のURLのサイトをご参考にしてください。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/乗数効果

 

 

引き寄せの法則を科学的に証明しようという試みは、これまでも多くの科学者によって試みられて来ました。

 

しかし「引き寄せの法則」の理論は多くの科学者チームによって試みられた如何なる実験方法によっても筋が通らず、科学的方法を用いて証明することが出来ませんでした。

 

 

引き寄せの法則は人の心に働き掛ける法則です。

 

しかし人の心というのは極めて曖昧な部分が多く、又、非常に非合理的な部分があります。

 

実は現代科学が最も苦手とするのがこの「曖昧」や「非合理的」といわれる様な部分です。

 

現在コンピュータが更に進化したものとして「人工知能」の研究が進められていることは多くの方がご存知だと思いますが、この人工知能の研究はなかなか進みません。

 

それは人間の心、すなわち脳の働きではごく当り前の曖昧さや非合理性というものを電子的に表わすのが、最新のコンピュータ技術を持ってしても非常に難しいからです。

 

「引き寄せの法則」が人の心というものと密接に関係している限り、科学的な方法で立証するのはとても難しいのです。

 

 

それでは引き寄せの法則は何処かで科学界と決別すべきなのでしょうか?

 

それについてはYESともNOとも言えません。

 

多くの人が未だに答えを探し続けているとだけ申し上げておきましょう。

 

 

宗教

 

 

先にも述べた様に引き寄せの法則に対して疑問を投げかけたり批判するのは科学者達だけではなく、宗教界からの疑問や批判の声も賑やかです。

 

様々な宗教団体が引き寄せの法則を利用して自分の願望を成し遂げようとする試みに対して、批判、攻撃をしています。

 

引き寄せの法則は元々「自助努力」と「祈り」によって「自己実現」を図ろうという考えで、これは様々な宗教でも教えているごく当り前の思考です。

 

キリスト教だろうとイスラム教だろうと仏教だろうと、今時自ら努力はせずに神(仏)に祈っているだけで自分の望みが叶う(自己実現出来る)と教えている宗教は無いはずです。

 

つまり引き寄せの法則には多分に霊的な部分があり、それは宗教と同根の部分なのです。

 

ところが引き寄せの法則に対する宗教界からの疑問、批判の声は止みません。

 

それは何故でしょうか?

 

 

その第一の理由は宗教界、特にキリスト教系の宗教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など)の唯一神の思想にあると思います。

 

仏教の教えはかなり違いますがそれは後述します。

 

 

キリスト教などでは人間の運命は全て神の御手のなかにあって、神のみがそれを左右することが出来ると教えます。

 

しかし引き寄せの法則では自分の念力のエネルギーによって、望むものが引き寄せられると教えます。

 

はっきりいってしまえば少なくとも人間が自分の運命を切り開く部分においては、引き寄せの法則では神様の居場所がありません。

 

多くの宗教家はこれが気に入らないのでしょうね。

 

彼等が「引き寄せの法則」に反対する理由は人々が自分の人生をコントロール出来るなどという考え自体が、神を冒涜するものであると思っているからでしょう。

 

 

宗教では必ず何かが神聖化されていますが、その様に何かを神聖化、すなわち神とする理由は、生きている間も死後もその人の人生の全てを決定するのは、この神に対する祈りと忠誠心であると人々に信じさせる為です。

 

しかし自分の運命に関しての究極の決定は、神ではなく完全に自分の肩にかかっています。

 

そして自分が幸福な場合は神様は自分に対して寛大であり、人生において繁栄をもたらしてくれるものなのです。

 

要するに自らの力で幸福になった人には、神様は更に微笑みかけてくれるのです。

 

自分は何もしないで寝ていたら、神様が「この人間は幸せにしてやろう」、「この人間は不幸にしてやろう」と決めてくれるわけではないのです。

 

 

しかし宗教家が一番恐れるのはこの様な「まず自分があって次に信仰がある」という考え方です。

 

もしも多くの人々が自分で自分の信じる道に従うことを選び、神聖化されているものの手を離れて自分で自分の人生をコントロールする道を選ぶ様になれば、神に対する忠誠心はどうなると思われますか?

 

 

宗教界では引き寄せの法則を信じることは、自分達宗教家が神聖化しているもの、すなわち神の力に人々が疑問を感じることを意味するものと解釈されています。

 

そしてその考えは全ての宗教を根底から覆すものであり、神聖化されているものが基盤としている究極的、絶対的な信念を覆すことを意味すると感じています。

 

しかしそもそもこの神という存在を一体誰が見つけ、誰がそれらを崇拝すると決めたのでしょうか?

 

この質問は宗教全体の存在意義に疑問を投げかけるものです。

 

しかし言えることは今仮に人々が宗教を信じなくなってしまったら、それこそ大変なことになります。

 

多分人間社会の存在さえも揺らぐと思いますが、人間にはそうした事態に対してその様に対応するかという準備はまだ出来ていません。

 

ですから宗教というのはそれを否定する様なものが多少は生まれても、それでどうこうなる様なヤワなものではないのです。

 

 

様々な宗教の象徴

 

 

左上から「キリスト教」、「ユダヤ教」、「ヒンドゥー教」、「イスラム教」、「仏教」、「神道」、「シーク教」、「バハーイー教」、「ジャイナ教」

 

以上Wikipediaより

http://ja.wikipedia.org/wiki/宗教

 

 

ただ実際に「引き寄せの法則」の存在によって大打撃を被っている信仰もあります。

 

その信仰は「宇宙は非常に繊細なバランスの中で存在しており、この世に起こる全ての出来事はそのバランスを保つ為に、宇宙が引き起こしているものの結果である」という考えを基盤としています。

 

引き寄せの法則の「人が自分の人生で起こることを決める」という考えは、そのバランス信仰を頭から否定していることになります。

 

もしも人が未来の出来事を決めることが出来るのであれば、そのバランスを保っている存在などというものは無いということになってしまいますので、その信仰は拠り所を全く失ってしまうわけです。

 

 

以上引き寄せの法則と宗教の関連については主にキリスト教系の宗教との関連について語って来ました。

 

実際問題として引き寄せの法則との関係は良好とは言えず、むしろ敵対的な部分の方が多く見られます。

 

ところがもうひとつ主にアジア諸国で信仰されている大宗教の「仏教」について見ると、引き寄せの法則には仏教の教えと相通ずるものが多々見られます。

 

それは次の様なものです。

 

 

●因果応報(いんがおうほう)

 

簡単に言えば「良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある」ということです。

 

これは良いエネルギー、すなわちポジティブシンキング(プラス思考)に対しては良い結果が得られ、悪いエネルギーを出すネガティブシンキング(マイナス思考)には悪い結果が現れるという、引き寄せの法則の原則と基本的には同じ考えです。

 

 

●輪廻転生(りんねてんしょう)

 

これは仏教独特の「生まれ変わり」の信仰を表す教えです。

 

仏教では人は死ねば仏になり、やがて時期が来れば再びこの世に生まれ変わると信じられています。

 

その時前世で良い行いをしていた人は新しく生まれ変わった世で幸せになり、前世で悪行を積んだものは不幸になると教えます。

 

良い行いをすることを仏教用語では「功徳を積む」と言いますが、これは引き寄せの法則の「まずは他人に与える」、「他人に愛情を込めて対応する」という考えに通じるところがあります。

 

 

●自他一如(じたいちにょ)

 

自分と自分の周囲にあるもの(人間、その他)は全て一体の存在であり、切り離して考えることは出来ないという教えです。

 

つまり自分は他の存在によって生かされているのだから自分の身に起きることについてはそれが何事であっても前向きに受取り、常に感謝の念を持ちなさいということです。

 

引き寄せの法則で言うポジティブシンキング(プラス思考)の、典型的な思考法ですね。

 

 

●知恩報恩(ちおんほうおん)

 

自分を支えてくれる周囲の全ての恩を感じ(知恩)、それに対してお返し(報恩)をしなさいという教えです。

 

何時も感謝の心を忘れずに、少しでも他に役立つことをしなさいということです。

 

 

●因縁果報(いんねんかほう)

 

因は「原因」、縁は「条件」、果は「結果」、報は「影響」という意味です。

 

例えばここに花の種(因)があり、それを土に撒き水や肥料を与えて(縁)育てた結果花が咲き(果)、その花を見た人が皆幸せな気分になる(報)という様なことですね。

 

 

●吾唯足知(われただたるをしる)

 

何時も感謝の気持ちを持って生きなさいという教えです。

 

この世に起きることは常に流転、変化するものだからその流転、変化に囚われずに、良い果報を生むように努力しなさいという意味で、正に引き寄せの法則そのものの様な教えです。

 

 

この様に仏教の教えには引き寄せの法則と通ずるものが少なくありません。

 

これが「引き寄せの法則のルーツは仏陀の時代に遡る」と言われる所以です。

 

 

以上科学界と宗教界からの引き寄せの法則に対する疑問や批判について述べて来ました。

 

しかしそれが全てではありません。

 

これ等の他に引き寄せの法則に対しては「陰陽(いんよう又はおんよう)」の立場からの疑問、批判もあります。

 

それは「引き寄せの法則の力によって自分の人生で常に何が起こるのかが分かる様になったら、それで本当に人生を快適に過ごすことが出来るのか?」という疑問、批判です。

 

 

陰陽は古代中国が発祥の思想でこの宇宙にある森羅万象は全て「陰」と「陽」に2分類され、それがお互いに支え合うことで宇宙の秩序が保たれていると教えます。

 

ちなみに陰陽思想では人間の場合は男が「陽」で、女が「陰」に分類されています。

 

太陽が「陽」で月が「陰」とも言います。

 

 

陰陽を表す大極図

 

 

 

上の大極図では黒く見える部分が「陽」、白い部分が「陰」を表します。

 

陰陽思想では宇宙の森羅万象は全て陰と陽が司るのですから、それが「森羅万象の中のひとつに過ぎない人間の脳の出すエネルギーなどで左右されるなどあり得ない」ということなのでしょうか?

 

 

陰陽は日本では平安時代などは盛んでしたが、その後はすたれて現在では信じる人は非常に少なくなっています。

 

今ではほとんど消滅した様な状態で、神道の儀式の中に形として残っている程度です。

 

しかしお隣の韓国や発祥の地の中国などではまだそれなりの勢力を持っている様です。

 

ただいずれにしても日本にいる限り、この陰陽思想による引き寄せの法則への疑問や批判はあまり気にする必要はありません。

 

 

陰陽の詳細については下記URのサイトをご参照ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽


「引き寄せの法則」と他のサブリミナルプログラムとの違い

 

 

成功者となった自分を常に想像するというプラス思考を持ち続けることによって、現実の世界においても成功を呼び寄せることが出来るというのが「引き寄せの法則」の原理原則です。

 

この引き寄せの法則のブームは、この発見から得られる利益を獲得しようとして様々な便乗的な商品を呼び込みました。

 

その便乗商品のひとつが「サブリミナル商品」です。

 

 

ところで皆さんはサブリミナルという言葉の意味はご存知でしょうか?

 

それが分からないと以下の文章を読んでも意味が分かりませんので、まずは簡単にサブリミナルについてご説明します。

 

もちろん「私はよく知っている」という人は、この説明の部分は読み飛ばしてもらっても結構です。

 

 

 

サブリミナルとはなにか?

 

人間の意識には「顕在意識」と「潜在意識」と呼ばれる2種類の意識があります。

 

顕在意識は日常的に物事を選択し、判断し、決定すると共に、人間の欲望やその他の感情を司る部分です。

 

一方、潜在意識は幼少期から現在に至るまでの出来事を記憶し、それによってその人の性格や癖、能力などを司る部分です。

 

実は人間の脳ではこのふたつの意識の中では潜在意識の方が圧倒的に大きく、ある著名な学者の言を借りれば、「人がこれが自分自身だと思っている意識の部分は海面上に突き出た氷山の一部分に過ぎず、実はその何十倍もの潜在している意識が海面下に存在している。」ということだそうです。

 

サブリミナルとはこの無意識、潜在意識のことを指し、その無意識、潜在意識下でその人の脳に与える影響を「サブリミナル効果」、そしてサブリミナル効果を利用した商品を総称してサブリミナル商品と言います。

 

「サブリミナルプログラム」だとか「サブリミナルメッセージプログラム」などという言い方もしますが、全部サブリミナル効果を売りにした商品のことです。

 

 

サブリミナル商品には様々なものがありますが、いずれも人間の潜在意識にある特定のメッセージを植え付けようというもので、いわゆる「洗脳教育」や「マインドコントロール」と呼ばれるものと目的は同じです。

 

サブリミナル商品はその性格上「視覚」、「聴覚」に訴えるものが一番多く、CDやDVDドライブがほとんどの家庭に普及している現状から、CD又はDVDなどのメディアに収録した商品が一番多く出回っています。

 

そして法外な値段でこうした商品を販売している業者も出て来る様になりました。

 

業者は特にアメリカに多く、現在アメリカには2,000社以上のサブリミナル商品を制作、販売している会社があると言われています。

 

ご存知の様にCDやDVDというのは1枚原版があれば後は何枚でもコピーするだけなので、コストはほとんど掛かりません。

 

従って、もし商品がうまく当れば「濡れ手に粟」のボロ儲けが出来ます。

 

 

サブリミナル商品と「引き寄せの法則」との違いはこの利ざやです。

 

非常に単純なことですが「引き寄せの法則」に利ざやは一切ありません。

 

引き寄せの法則を最大化するために必要な設備も一切ありません。

 

最も本を1冊購入する程度の出費は必要ですが・・・・・。

 

 

引き寄せの法則は一口に言えばその人の「心の持ち様」ですから、心の中に他人は入り込めません。

 

だから基本的には自分がその気になって、自分1人で実行するしか無いのです。

 

「引き寄せの法則」は基本を習得してしまえば、誰でも即実行可能です。

 

 

「引き寄せの法則」は潜在意識を手段とする唯一のもので、自分が望むものはどれ程大きなものであっても必ず叶うものなのです。

 

 

サブリミナルプログラムに関してもその効果を科学的に実証する為に様々な実験がされていますが、まだその効果ははっきりとは分かっていません。

 

アメリカの大学では学生を使った実験なども行なわれていますが、現在のところ効果は「あるとは言えないが、無いとも言えない」という程度だと言われています。

 

現在市販されているサブリミナルプログラムの宣伝文句を見ると、それらの商品を使って「ダイエットすることが出来る」、「禁煙が出来る」、「頭が良くなる」、「スキルアップが出来る」、「過去の嫌な出来事を忘れられる」、「人間関係を改善することが出来る」等々様々な効用を謳っています。

 

しかしこれ等の効果は必ずしもあるわけではありません。

 

 

サブリミナル効果は元々は広告宣伝の為の技術として実用化されたものですが、現在は各国共にサブリミナル効果を利用した広告宣伝の手法は禁止されています。

 

それはサブリミナル効果が政治的に悪用されて、国民のマインドコントロールなどに使われることなどを防止する為です。

 

 

ただ現実には様々な場面でこっそり使われているのは事実です。

 

日本でも1995年5月大手テレビ局のTBSがオウム真理教関連の番組の中で、サブリミナル効果を狙って教祖の映像を挿入していたことが大きなニュースになりました。

 

そしてそれを非難されたTBSが公に謝罪した事件は有名です。

 

 

サブリミナル商品を販売している業者の中にはこのサブリミナル広告が禁止されていることを逆手に取って、「それはサブリミナルプログラムが効果がある証拠だ」と言っているところもあります。

 

いわゆる「あー言えばこー言う」という奴で、何とも商魂たくましいですね。

 

 

サブリミナル効果の様なマインドコントロールは、心が動揺している時は特に掛かりやすいと言われています。

 

戦争や大災害などで大きな被害を受けた地域の住民の間でデマが飛び交うのも、普段なら受け入れない様ないかがわしい情報を心が動揺している時は容易に受け入れてしまうからです。

 

そして一旦受け入れると話に尾ひれが付いて、後はデマが勝手に一人歩きします。

 

 

 

サブリミナルプログラム

 

引き寄せの法則を勉強していると、市場に出回っている様々なサブリミナルプログラムについての知識も自然に身に付いて来ます。

 

試しにキーワードを「引き寄せの法則」として、GoogleやYahooで検索してみてください。

 

多数の引き寄せの法則に関する書籍を紹介したサイトなどと共に、サブリミナルプログラムを紹介するサイトもヒットするはずです。

 

これは検索システムの性格から言ってサブリミナルプログラムを紹介するサイトの多くに、「引き寄せの法則」というキーワードが含まれているからです。

 

 

この例でも分かる様に引き寄せの法則とサブリミナルプログラムは、しばしば混同されて語られています。

 

おかげで引き寄せの法則の勉強をしていると、サブリミナルプログラムの知識も自然に身に付いて来るというわけです。

 

 

サブリミナルプログラムについての知識があるとそれらの商品と引き寄せの法則とを比較して、なぜ引き寄せの法則の効果が実証されているかが分かります(研究者や宗教家が何と言おうと)。

 

 

1)             サブリミナルメッセージ

 

サブリミナルメッセージは、サブリミナルの利用法の中で最も歴史の長いものです。

 

そしてその長い歴史の中で様々な論争もされて来ました。

 

 

サブリミナルメッセージは主として次のふたつの方法によって与えられます。

 

まずひとつは「音声」による方法で、具体的には次の様な音声を使って潜在意識に働きかけます。

 

これ等の音声は各種教育用の教材やヒーリングなどに、BGM音楽と合わせて用いられたりしています。

 

・非常に早口言葉なので、音として認識していても言葉としては認識出来ないレベルの音声。

 

・非常に微弱なので、音として認識していても言葉としては認識出来ないレベルの音声。

 

・周波数が人間が認識出来る音域を越えている為(高低いずれか)、顕在意識の中では認識出来ないレベルの音声。

 

・他の音に紛れ込んでいるので、それ自体は人間の聴力では認識出来ない音声。

 

例えばバック・グラウンド・ミュージック(BGM)などに紛れ込ませて特定のメッセージを流し続けるなど。

 

 

サブリミナルメッセージを伝えるもうひとつの方法は「映像」による方法です。

 

この映像による方法は後にお話しするコカ・コーラの実験の例にもある様に最も古典的な伝達方法で、次の様な映像を用いてサブリミナルメッセージが送られます。

 

・非常に早いスピードで表示される為、見えてはいるが顕在意識では何の映像かは認識出来ないレベルの映像。

 

・非常に弱い映像なので、見えてはいるが顕在意識では何の映像かは認識出来ないレベルの映像。

 

・他の興味深い映像に紛れて表示されているので視野の中心からはずれ、映像が見えてはいるが何の映像かは認識されていない映像。

 

 

サブリミナルメッセージは基本的にはこのふたつの方法によって潜在意識を刺激するものですが、最近のサブリミナル商品では様々に工夫されて、顕在意識を経由して潜在意識にメッセージを埋め込むなど手の混んだ商品もあります。

 

 

サブリミナルメッセージの信仰者達は、記憶はしばしば潜在意識から引き出され顕在意識へと移ると考えます。

 

実際潜在意識は人間が気付くと気付かないとに関わらず、顕在意識に少なからぬ影響を与え続けているものです。

 

その為サブリミナルメッセージを利用してビジネスを行っている人は先に述べた様に、音声や映像を使い聴覚と視覚に訴えながら潜在意識にメッセージを刷り込もうとしています。

 

この様にして潜在意識の中に取り入れられたメッセージは必要に応じて、例えば何かの刺激がキーワードになって顕在化します。

 

 

サブリミナルメッセージの効果には次の様なものがあります。

 

・ある特定の商品名などを潜在意識に刷り込む効果。

 

・サブリミナルメッセージに関連する情報に対して、脳の働きが敏感になる効果。

 

例えば特定ブランドの商品に対して敏感に反応するなど。

 

・同じサブリミナルメッセージを繰り返し送ることで、無意識の内にそのメッセージの対象が好ましくなる。

 

つまり男女の関係で言えば恋愛感情の様なもの。

 

商品で言えばブランド愛好。

 

・その人の性格などの特徴が更に活性化される。

 

これは良い性格が強調されれば良いが、悪い性格、例えば凶暴な性格などが強調されると犯罪にも利用されかねないので、極めてリスクが高くなる。

 

・睡眠中における一定の教育効果などがある。

 

例えば英会話のレッスン、イメージトレーニングへの応用など。

 

 

サブリミナルメッセージはおよそ1000分の1秒の速度で、視覚又は聴覚にある特定のメッセージを訴えかけます。

 

通常このメッセージはとても短く、顕在意識の中では直ぐに不必要なものとして無視されてしまいます。

 

つまり自然に忘れられてしまうわけで、余談ですが人間の脳の働きとコンピュータの一番大きな違いが、この「忘れる」という機能だと言われています。

 

私達は「忘れる」というと認知症などを思い出してどちらかと言えばネガティブなイメージを持っていますが、本当はこれは私達の脳が持つ素晴らしい機能のひとつなのです。

 

ただ顕在意識では忘れても潜在意識はその情報を保存しています。

 

これも私達の脳が持つ素晴らしい機能です。

 

 

サブリミナルメッセージは19世紀後半に導入されました。

 

そして1950年代には非常に市場性のある商品として紹介されました。

 

ジェームズ・ビカリー氏は彼のニュージャージーにある劇場で映画を上映している間にタキストスコープ を利用して「コカ・コーラを飲もう」という言葉と、「お腹が空いたらポップコーンを食べよう」という言葉を3,000分の一秒の速度で5分おきに流したところ、この放映中にコカ・コーラとポップコーンの販売が倍に増えたと主張しました。

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/サブリミナル効果

 

 

この発言によって全米中の人々の間で論議が起きました。

 

人々が政府はサブリミナルメッセージを利用して、思い通りに国民を動かして来たのではないかという疑惑を持ったからです。

 

しかし現実には政府はサブリミナルメッセージの存在すら知らず、結局この論議によって広告宣伝目的のサブリミナルメッセージは禁止となりました。

 

 

ビカリー氏は後にその実験は嘘であったことを認めましたが、サブリミナルメッセージのコンセプトは公になり、その効果については十分に一般に広まりました。

 

 

現在はアメリカだけではなく、世界の主要国では同様にサブリミナルメッセージの商業利用は禁じられていますが、現実にはインターネットで検索してもすぐに分かる通りサブリミナルメッセージを使った商品は市場に溢れています。

 

これはサブリミナルメッセージをあからさまに、テレビCMの様な広告物に使うことだけが禁じられていると、解釈されている所為だと思います。

 

 

しかしこれだけ認知される様になっても、現在までの研究ではサブリミナルメッセージが人の行動に与える影響についての明確な答えは出ていません。

 

つまりサブリミナルメッセージの与える効果は言わば口コミの様な形で言われているだけで、明快な科学的裏付けは無いのです。

 

 

2)          表明

 

表明ではまず自分の願望をはっきりさせます。

 

そしてこの自分の願望を潜在意識の中にしっかりと刷り込み、それによって願望を叶えます。

 

例えば頭の中で毎日繰り返し「自分は自分の望む仕事に就く!」と言って自分の心に自信を刷り込み、意欲を奮い立たせることで実際に望む仕事を手に入れるという具合です。

 

これは「引き寄せの法則」によく似ていますね。

 

しかしこの「表明」は他の方法も合わせて用いないと、潜在意識にまで影響を与えるほどのものではありません。

 

 

百科事典では「表明」を以下のように解説しています。

 

これは非常に興味深く、表明と「引き寄せの法則」がともに結び合っているが、決してふたつが同じではないことについて実によく解説しています。

 

 

(解説)

 

精神性と 個人の発達、 表明は一種の自己暗示である。

 

自分の望む世界又は心の意図ないし状況を表明することは、瞑想という形にせよ繰り返しという形にせよ、心の中に意図的にその望みを刷り込むことである。

 

多くの人達は望むことを視覚的に捉えられるほど、繰り返し唱える様に勧められる。

 

表明は内なる精神力を動かすものとして肯定的に捉えられる場合もあるし、心理学的な深みや表明の内容の賢愚によって洗脳を自己誘発するものであると否定的に捉えられることもある。

 

例えば、ある人が「成功するために毎日の生活にもっとゆとりが必要だ」と考えたとする。

 

これは「今日ロトで当たる!」という表明よりは大分ましなものだ。

 

表明は 常に一人称で表現され、通常は未来時制よりも現在形で表明される。

 

これはその方が表明者の心に強く訴えかけることが出来るからだ。

 

表明は無意識を再度プログラムし直す方法として、非常に強力な手段であると信じられている。

 

表明は体と心が静かで穏やかな状態である時に最も効果を現す。

 

そして願った結果が心の中で明確に視覚化され、感情まで動くようになる。

 

アイ・アム・アクティビティーや預言者エリザベス・クレアのチャーチ・ユニバーサル&トライアンフなど、ニューエイジグループの多くの本質的なものが表明である。

 

しかしこれらのグループの中では、表明は一般的に非常に速い速度と大音量で機械的に棒読みされる。

 

その目的は参加者の「波動レベル」を最大化するためである。

 

恐らく最も頻繁に利用され、最も良く知られている表明は「アーメン」いう言葉で、この言葉はシンプルに「全くその通り」とか「大賛成」と翻訳されている。

 

これは直前に書かれたり発言されたりするものが真実であることを表明する言葉である。

 

この言葉は良く祈りの最後に言われるが、言葉自体はその関連において全く意味を持っておらず、精神的なものというよりもむしろ論理的な表明の一例である。

 

 

3) 心象形成

 

心証形成という言葉は裁判用語でよく使われますが、サブリミナルで言うところの心象形成は「イメージの視覚化」を言います。

 

イメージの視覚化というのは今あなたが何かの願望を持っているとすると、まずそれが叶えられた時の自分の姿をイメージすることを言います。

 

もちろん一度や二度イメージしただけではすぐに忘れてしまいますが、何度も同じイメージを頭の中で視覚化していると脳はそれを潜在意識の中に刷り込み、仮想ではなく現実として信じる様になります。

 

つまり一種の自己催眠に掛かった様な状態になるわけです。

 

これはスポーツ選手などが行なうイメージトレーニングと同じ様な手法です。

 

先にも述べましたが顕在意識と潜在意識の大きな違いは顕在意識は仮想と現実の区別が出来ますが、潜在意識は仮想と現実の区別が出来ないところです。

 

 

この心証形成もまた「引き寄せの法則」と密接に関係しています。

 

しかしサブリミナルの心証形成では引き寄せの法則と違って、マイナスの波動に対する対応策については一切述べられていません。


おわりに

 

 

これまでにいろいろ語って来ましたが「引き寄せの法則」について、ご理解いただけたでしょうか?

 

 

引き寄せの法則の力はあらゆる物理学(自然界のあらゆる手段)によっても、その効果がこれまでに何度も証明されています。

 

ただ引き寄せの法則は本やセミナーで学ぶだけでなく、それを実践するものです。

 

当然の事ですが実際に行動しなければ、現在の自分の置かれている状況は何も変わりません。

 

 

これまで本書を読んでいただいてもお分かりの様に、引き寄せの法則は自分の心の波動から発生するエネルギーによって望むものを引き寄せる法則です。

 

実行するのに誰かの協力が必要なものでもなければ、例えば何処かのお寺で座禅を組んで悟りを開く為に仕事を休むなど、一定の犠牲を払って修行する必要もありません。

 

心の中で強く望むだけですから、1人で誰にも言わずに実践出来ます。

 

ただ毎日それを心の中に念ずる必要がありますので、自分で時間を決めて休まずに実行する必要があります。

 

自分の願望を念じたり念じなかったりしていると様々な雑念が入って来てそれがネガティブシンキング(マイナス思考)につながり、マイナスの結果を引き寄せてしまいます。

 

引き寄せの法則を利用して成功した人達は一般的に朝仕事前に1~2時間程度瞑想の時間を作り、その後に普通の生活をするというパターンを繰返していた様です。

 

 

読者の皆さんもこれから人生の中で様々な困難に直面すると思います。

 

もしその様な困難に直面した時は本書を思い出してください。

 

そしてそこに記されているガイドラインに忠実に従えば読者の皆さんの心の奥底に秘められた力が解放され、運命の進路をご自身で決めることが出来る様になるはずです。

 

ご成功を心よりお祈り申し上げます。

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