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飲食の過不足 ~食べ物の量と味のバランスをとる~

暴飲暴食は直接胃腸に負担をかけ、
口内炎、胃痛、便秘、下痢などの
症状をあらわします。

また少食であれば気血の生成が
少ないわけですから、
全身的に衰弱してきます。

これらは当然のことですが、
ここではさらに食べ物の味を
中心にその過不足について述べていきます。

味に偏りがあれば、
ある特定の蔵の気が虚してしまうのです。

また、これらは健康法にも関係しています。

酸味

酸味の物は、
気を収れんする作用があります。

そのため、
肝虚証の人は適当に酸味を
とる必要があります。

しかし、
胃の陽気が少ない人は、
酸味のものを過食してはいけません。

気の働きが鈍くなりよけいに
食欲がなくなります。

一般に酸味のものを過食すると、
気の発散を防げます。

そのために、
筋肉などがかたくなり、
全身的に動きがにぶくなります。

苦味

苦味の物は引き締めかためる作用があります。

また熱をとります。

したがって、
過食をすると陽気が少なくなり、
身体が冷えやすくなる。

胃や心に熱が多い人は、
ピーマンなど苦味のある生野菜を
多食するのがよいです。

しかし、
胃の働きが悪い人がたべると、
胃腸を冷やすために食欲不振となります。

甘味

甘味のものは一般に疲労を取る
作用があります。

チョコレートの甘さもそうですが、
デンプン質の甘さもこれに含まれます。

とにかく疲労した時は糖質のものを
食べるのがよいです。

ところが、
疲労もしていないのに甘味の物を過食すると、
甘味には弛緩作用があるので、
からだがだるくなります。

とくに腎のかためる作用を弱めるので、
ブクブクと太ってきます。

腎虚証体質者は甘いものを
摂り過ぎてはいけないのです。

辛味

辛味のものは、
陽気をめぐらしからだを温める作用があります。

たとえば、
すしなどの生魚を食べるときに
ワサビやショウガを食べるのは、
生魚で胃が冷えるのを防ぐためです。

また、
暑いインドでカレーを食べるのは
陽気を多くして発散し、
汗を出して体を涼しくするためなのです。

したがって、
胃の働きの悪い人や、
からだの冷えやすい人、
活動力の鈍い人などは、
適当に辛味のものを摂ると良いでしょう。

ところが、
辛味を多くとり過ぎると、
からだを温め汗をだすので、
かえって熱を取られ冷えることが
ありますあら注意してください。

鹹味

塩辛い味のことです。

塩を青菜にかけると水がでてきます。

塩辛い味は腎の水をとり、
周囲を潤しやわらげる作用があります。

しかし、
これを取り過ぎると血が粘っこくなり、
腎精の働きを低下させます。

そうなると髪が白っぽくなり、
歯が早くから悪くなります。

水分

五味(酸、苦、甘、辛、鹹)とは離れますが、
水についても述べておきましょう。

よい水ならそのまま飲むのがいいです。

とくに陽気の多い人にはよいのですが、
陽気の少ない人、
陰性体質になりやすい人にはいかがなものかとおもいます。

これは生野菜やくだものでも同じです。

容器が少なく体力もない人は、
なるべく煮たものを多くとるのがいいでしょう。

食事の注意については一般に言えることは、
なんでも過不足なく食べると良いです。

これは当然のことでしょう。

ところが、
それぞれもって生まれた体質があります。

そのため、
自分では平均して食べているつもりが、
どうしても偏ってしまうのです。

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note


漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。