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夫が適応障害で休職した話③休職中の過ごし方〜復職まで。

こんにちは、にんにんです。
夫の休職シリーズ3回目です。

前回の記事はこちらからどうぞ♪

今回は、休職中の具体的な過ごし方の流れ
改善を感じた兆候 などについてお話しします。


休職中の具体的な過ごし方

☆休職初期(1〜3ヶ月)

復職を見据えて動き出すまでは、体と心を休める
ことを優先していました。

具体的には、昼過ぎに起きてもOK
何もせずテレビの前にいたり、のんびり過ごす形を
推奨しました。

ひたすら心と体を休めることにフォーカスして
いましたが、夫としては
「何もやらなくていいのか?本当にこの過ごし方で
いいのか?」と悩むこともあったと思います。

逆に、プライベートでやることがあったり、
家事でバタバタしている方が気が紛れることも
あったと思いますが、

考えることやタスクが多くなると 
ぐるぐるしやすいので、元気なときの4〜6割くらいを
意識した方が結果的には良いのかな?と思いました。

☆休職中期(4〜7ヶ月)

初期の頃よりも、少し活動ができるようになり
人に会ったり話したい気持ちが出てきていたように
思います。

自身の体調不良について考えを整理して
向き合う期間でした。

「自分のことばかり責めて自分が悪いと思ってたけど、
そんなことないのかも」と徐々に思えてきた
時期だったと思います。

主な過ごし方としては、
休日はわたしと一緒に出かけたり、
夫が好きなこと・熱中できることを
一緒にしていました。

個人的な考えですが、わたしは休職すること自体
あまりマイナスに考えていません。

大人になると基本的に定年を迎えるまで働く人生です。

体調不良というきっかけであっても、
おやすみできることは人生を振り返ったり
ゆったり過ごす良い時期だと思います。

その考えもあって、休職中期にはのんびり
楽しく過ごせるよう意識して接していました。

ただ、休んでいる張本人はとても申し訳ない気持ちや
社会からはぐれているような心細さもあったと
思います。

ぜひ、家族はその気持ちを受け止めてあげて
「これまで頑張ったんだから、休んで良いんだよ」と言ってあげられると良いかもしれません。

また、注意したいことは、この時期は少し
体調改善しているように感じても、
元気な時と同じ活動は難しい
ということです。

例えば、一日掃除をしたり、誰かとご飯を食べに
行った翌日は、一日中ぐったりしてしまう
ということが起こります。

本人も家族も、びっくりしてしまうし
「また悪くなった…」と思いがちですが、
メンタル不調時は体力が落ちているため、
活動したらゆり戻しが来て当たり前です。

長いスパンで見ていくと、徐々に活動できる時間が
増えていたり、落ち込む頻度が減っていることを
感じられるはずなので、

1日単位ではなく、1〜2週間単位で観察し、
状態を確認することがおすすめです。

◉休職中期以降に夫が行ったこと

「なぜ自分が体調を崩したのか」を図式化

具体的には、仕事の状況と自身の精神状態を時期別に
グラフ化し、どの段階でどれくらいきつかったか、
ということを目に見える形にしていました。

整理する中で、
「この出来事はダメージが大きかったんだ」や、
「忙しさは同じでも働く環境が変わると、
感じ方が変わる」など

出来事と自分の体調の関連性を図に示すことで
自分理解に繋がり、考えが整理できるように
なりました。

また、実際に休職を体験した人などにも話を聞いて
休職中の過ごし方や、どうやって回復してきたのか
話を聞くこともとてもためになったと思います。

☆休職後期(8ヶ月〜復職)

この頃には結構動けるようになっていましたが、
夜寝る前の眠剤は欠かさず飲んでいました。

早く周囲の人と同じ状況(仕事をしている状態)に
なりたい時期かもしれません。

早く働きたいというよりも、社会からはぐれた状態から
みんなと同じ状態に戻りたいという欲求と
言えると思います。

復職が1〜2ヶ月に迫ってきてからは、
少し朝早めに起きるように促したり、
家事やタスクをしてみたりして、どの程度日中に
動けそうかを確認していきました。

できるだけ仕事をする時と同じようなリズムで
活動できることがいいのですが、
朝起きれなくても別にOKと捉えていました。

このラインまで来れば完全に元通り!なんて
誰にも言えませんし、「これができれば復活!」
なんて基準もわかりません。

なので、復職前は活動量を維持しつつ、どの程度自分が
動けるか、確かめることがいいと思います。

夫も結局、復職するまでに朝しっかり起きて
日中活動して元気に夜を迎える、という
サイクルができたわけではなかったですが、

今は元気に働いていますので
そこまで気負う必要もないのかな、というのが
わたしの考えです。

改善を感じた兆候

少しずつ笑顔や活動意欲が増えているのを感じました。

また、夫の場合はもともと好きだったことに少し
興味が出てきたり、身だしなみを整える意識が
出てきたことが変化としてわかりやすかったです。

もちろん不安になることや沈むこともありましたが
トータルして一日中落ち込んでいたり、
ぐったりしてしまう日が少なくなっていきました。

この状態に至るまでには、ただひたすら
ぐーたら休むという期間も必ず必要です。

休職してすぐに「有意義な休みの取り方をしなくては」と思う必要はありません。

まずはしっかり心と体を休めるために、ただ寝たり
テレビをみたりしてのんびりする期間を取る。

自分自身も、動きたい気持ちが出てきたり
復職を見据える時期は活動を増やしてみる、と
いうようにステップアップするのが良いでしょう。

そして、復職!!

会社の産業医面談や課長面談などを経て
最初は時短勤務から、徐々に慣れていきました。

眠剤については、復職当初はまだ飲んでいましたが、
少しずつ量を減らし、休日前は飲まない、など
調整して終了しました。

薬については、薬の種類によって依存性のある薬も
あるため、自己判断で中断したり量を調整することは
望ましくありません。

主治医へ「薬から抜け出せなくなったら怖い」という
気持ちを伝えて、どう減らしていけば良いか
相談してみるのが1番良いかと思います。

休職期間の家族のサポート

まず、
・休職初期はひたすら休むことを肯定、
・休職中期は本人がしたいことや興味が出たことに
付き合う、
・復職前は、急かさず見守る姿勢を持ちつつ
本人の体力の戻り具合を観察する

という感じでした。

総じて、休んでいるということに罪悪感を
持たせないように意識して声掛けしました。

また、客観的な視点から
「少し前ならこれくらい活動したらぐったり
していたけど、今はこれくらい動けるね」や
「前は一日中落ち込む日もあったけど、今は
そんなことはなくなったね」など

長いスパンで見て改善してきていることを
伝えてあげてもいいと思います。

「こうしたら、ああしたら」と相手のためを思って
言いたくなる気持ちもとてもよくわかりますが、

大丈夫。誰でも自分の力で回復して良くなっていく
力を持っているものです。

家族ができるのは、その力を最大限発揮できるように
信じてあげることです。

最後に

今回は、休職中のことや改善を感じたポイント、
家族として何を意識して関わったかについて
お話ししました。

次回は、休職を経て変化したこと
夫が休職期間を振り返って思うこと
などについて書いてみようと思います。

今日も読んでいただいてありがとうございました♪
ではでは👋

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