耽楽的音声記録

アマチュア文筆家 片倉洸一による実験的音声配信。 レコーダーを挟んでの収録を言い訳にし…

耽楽的音声記録

アマチュア文筆家 片倉洸一による実験的音声配信。 レコーダーを挟んでの収録を言い訳にし、周りの人間を巻き込んでしか得られない楽しみに耽ろうとする記録を埋没させてゆく試み。

最近の記事

第16回_腸事情と90年代映画からの教訓_DVDメニュー文化_2024.5.4

前回で色々と心配していた面接はあっさりと乗り越えたものの、片倉には次なる問題が入れ替わるように発生。その問題に不愉快になりながらも妙に盛り上がって映画について駄弁ります。 1:面接 ・問題なくこなせたが… ・1社目、非常に印象良し 2社目は… 2:胃腸内科へ ・近頃腸がおかしい ・近所の胃腸内科へ…一言で大腸カメラ検査へ ・片倉家の癌事情―親父は大腸ガン、祖父は肺ガンだが実は… ・昔から緊張すると腹痛 ・片倉の胃腸の認識と食事量のズレ ※ここに炭酸水好き、やたら腹斜筋を鍛える運動をしてる、連日バッティングセンターに通ってバットを振ってる等の条件が特に左下腹部にダメージを直接的に与えているのではと推測。 3:映画関係 ・面接翌日に「オッペンハイマー」鑑賞―日本の描写はなくてよかった。むしろなかったからこそ評価されたのではないか ・さらに90年代の娯楽作を鑑賞―「バットマン フォーエバー」と「アダムスファミリー」(芸人の永野によるシューマカー版バットマン評価が気になって) ・今の時代に観る90年代作品は癒し―ヒーロー物がメインになろうとするな!それ観て育った世代が「大人」の視点を盛り込む厄介な連鎖、さらに人気が出たら細分化とリメイクの連鎖、そして…ゲーム業界、お前らもだ! ※バットマンは「ダークナイト」の成功経験を引きずって今やバットマンが現れる前の街の話に、執事の爺さんの若い頃の話やらへ細分化しまくっております。 ・アリアスターの姿勢こそ“王道”なのでは―リメイク、リブート量産時代に光る。 4:失われたDVDのメニュー画面文化 ・チャプターに題名があるかどうかで判断するDVD製作陣の作品愛 ・DVD現役世代の映画のメニュー画面の最盛期―2000年代~2010年代前半のメニュー画面の作り込みが販売促進と直結していた時代 ・アニメーション、世界観に合わせたメニュー画面―「殺人の追憶」の特典映像の異常な作り込みを追憶…もはやメニュー画面が作品世界の一部になるレベル 最後についでに古情らに言及。

    • 第15回_知り合いの知り合いの誕生会_面接前夜_2024.4.28

      2日後に予定した面接を前にできる限りの準備はできたものの、何ともいえない不安と間延びした間隔における自己鼓舞のためにこの2週間を語る。 1:フォークリフト講習の翌週 岩槻散策 ・健全な睡眠周期を獲得 ・南の果ての末田地区の豆腐店―明治9年創業のハイテク豆腐店 ・意外と栄えてる岩槻南部?―倉庫、工場、農地に温泉、地下水… ・程よい距離の春日部レジャーランド―バッティングセンターの常連 2:小田原→横須賀旅行 ・のかぜさん宅からその知り合いのS氏の誕生会で横須賀へ… ・横須賀と言えば古情だが…―既に勤務開始で無理 ・日帰りかと思いきや―横須賀山奥で泊りがけの大イベントでした ・のかぜ、S氏の所属団体+その知り合いの大所帯の隅で孤立する片倉 ※かくれんぼのプロ?主催のかくれんぼだけは燃えました ・場違いな場、違う種類の人々の集まりにて…―片倉の心強い友達 猫と火 ・のかぜ談「田舎のヤンキー的集団」に納得―彼らに合わせない片倉が謎の評価をされる珍現象 ・岩槻暮らしでは得られない毒の摂取という利点―精神の均衡は複合作用による 3:面接前夜 ・万全の状態で臨んでいるはずの状況だが… ・不安による自己鼓舞 俺は思った以上に計画的だ!と言い聞かせて面接に挑みます。

      • 第14回_文学部博士課程出身_元害獣駆除業者のフォークリフト技能講習受講記録_2024

        4月の有給暮らしに入った片倉がフォークリフトの資格を取得した模様をお伝えします。あと、Note10周年おめでとうございます。 1 有給期間突入 ・害獣駆除業務終了 ・近所に温泉旅行して「新年度」を眺める ※当初は群馬などの温泉宿にでも行こうかとでも思いましたが、自転車で15分程度の距離に温泉あるならそれでいいのではと妥協。 ・ようやく岩槻暮らししてる実感 2 フォークリフト講習受講記 受けるまで ・あらゆるところで使われるフォークリフト ・講習時間の種類―35時間、31時間、11時間(大抵は31時間) ・岩槻と蓮田の間―近いようで遠い交通網 ・ここで連想するさいたま市地下鉄延伸計画―浦和美園と岩槻、さらに蓮田へ ※1月の報道だと建設費概算が1300億円に増加したそうです。 ・異様に高評価な教習所―F教官に対する具体的な評価 3 フォークリフト講習1日目 ・1日目開始―「近々辞める」と言われていたF教官との対面 ・強烈なF教官―強烈過ぎて細かく話せません ・1日目学科―授業から試験まで詰め込み「専門的な内容だから暗記するしかない」(F教官) ・フォークリフトという殺人機械―F教官による具体的すぎる事故例と管理体制の厳重さの指南 4 フォークリフト講習2日目 ・受講生の面々―幅がありすぎる年齢、経験層(歴代最速記録者もいたよ) ・4日目の試験に向けてひたすら練習―走行、荷役の基本操作から試験練習で難易度急上昇 ・さすがに伏せるF教官が話すフォークリフト講習の裏事情―なんと今月で閉鎖 5 フォークリフト講習3、4日目 ・駅から歩いていく余裕が出てくる ・試験の行程と制限時間 ・歴代最速記録樹立からトロいのび太君まで―タイムもミスも十人十色 ・「覚えが地味にいい未経験者」という片倉の微妙な立場 ・最終日は自転車通い―たった40分で到着 ・実技試験―本番に弱い片倉の場合 ・F教官も満足の講習修了―様々な悪例 ※コースの柵には車体やフォークが擦れた痕跡が多数ありました。 ・免許と資格の違い―フォークリフトは「免許」ではなく「労働衛生法による技能講習修了証」です。 途中で咳き込んで以降、自分で聴いていてもイラつくくらい咳払いが頻出しますのでなるべく気にしないでください。

        • 第6回耽楽的楽曲紹介 Missisippi Rail Company「Coal Black Train」(『Missisippi Rail Company』(2012))

          第13回_列車の季節_2024.3.23|耽楽的音声記録 (note.com)より。 卒業、就職、退社、出会いと別れなどといった展開が起こるであろう季節は列車のような大きな運動体に似てる。この季節は人々の事情など構う事なくどこかへ運んでいく。 Coal Black Train | Mississippi Rail Company (bandcamp.com) Jenny crashed her '82 Chevrolet ジェニーは82年型シボレーで衝突した Left t

        第16回_腸事情と90年代映画からの教訓_DVDメニュー文化_2024.5.4

        第16回_腸事情と90年代映画からの教訓_DVDメニュー文化_2024.5.4

          第13回_列車の季節_2024.3.23

          3月も下旬となり、古情の引っ越しを見送った片倉にも退職が来週に迫る。が、さほど思う事もなく消化日程の感が強い。それは今に始まった話でもなく、これまでの3月にも繰り返し生じてきた感覚だった。片倉の近況とこれまでの3月を振り返ります。 近況 ざまあみやがれ弊社 ・古情の引っ越し完了 ・退職寸前の心境―消化日程感ばかりが強い ・辞める会社の程度―辞めて正解、その後の傾き ・ドキドキ入札体験―来週辞める社員が見た入札 業務スーパーで流れるa子 ・公共の場で好きな曲が流れる羞恥 ・2019年の学生パーティでの出会いから偶然知ったa子さん ・メジャーデビューの年にa子さんとチームはJPOPとアートのバランスを保てるか注目 灰色の季節の次の季節 ・片倉の3月―大学院修了→就職 大学への名残なし   高校卒業 長い時間は苦しい時間  中学卒業 地元からの脱出だけが目的 ・この季節は単に結果が現れるだけの時期で、結果によって運ばれる時期ではないか 第6回耽楽的楽曲紹介 https://note.com/brainy_azalea673/n/n51e204a10855 Mississipi Rail Company「Coal Black Train」 ・おなじみ消息不明グループ ・ルイジアナ州のグループなのにバンド名は隣のミシシッピ ・ミシシッピの鉄道周りの物語―乗り込め、あの黒い蒸気機関車へ ・同名曲を踏襲?―Banjo Dan And The Mid-Nite Plowboys「Coal Black Train」  https://www.youtube.com/watch?v=fIXmjRj2GCo ・大きな運動体の比喩としての列車―時代、社会運動、季節… ・連想例の朗読 ・傑作を超えられずに消えた人々の哀愁 灰色の季節から列車の季節へ。

          第13回_列車の季節_2024.3.23

          第13回_列車の季節_2024.3.23

          第12回_古情の引っ越し_北綾瀬の思い出_2024.3.9

          ゲスト:古情さん 久々のゲスト登場。3月中に引っ越しをする古情さんが引っ越しの経緯と立ち去る北綾瀬への思い出を語る。片倉は久々に聞き役ができた喜びで発声が疎かになりがち。 古情さんの引っ越しに関する経緯 ・感慨深くはない北綾瀬 ・重要アイテム、大型ガス窯の入手 ・古情の引っ越し遍歴―湘南→阿佐ヶ谷→小田原→幡ヶ谷→北綾瀬→ ・友人母の助言「X歳までに生き方を決めないと…」 ・ガス窯入手の経緯―数百万を譲渡で入手という大飛躍。だが窯が重すぎる ・引っ越し先の周辺環境―粘土質の土豊富な裏山、廃墟、アーティスト集落 ・ガス窯以外の出費―窯運搬費、初期費用… ・就労先候補―遺跡発掘、コールセンター、電車の塗装 北綾瀬の思い出 ・冷たい、さっぱりしてる ・アパートの思い出1―ゴキブリ大量発生、発生源は… ・アパートの思い出2―雨漏り工事業者と全裸でご対面 ・アパートの思い出3―窓の閉め忘れに厳しい大家 ・アパートの思い出4―地元の業者の面々の漫画っぽさ ・北綾瀬に江戸っ子を見た―池の観察者、90代の居酒屋店主 ・東岩槻の文化のなさ―岩槻城と城下町のさらに外側の湿地帯  さよなら北綾瀬 よろしく横須賀!

          第12回_古情の引っ越し_北綾瀬の思い出_2024.3.9

          第12回_古情の引っ越し_北綾瀬の思い出_2024.3.9

          耽楽的楽曲紹介第5回 灰色の季節っぽい楽曲

          第11回_片倉は灰色の季節に恐れている_2024.0225|耽楽的音声記録 (note.com)より。 今回は長年うんざりしながらも色々と考えさせられてきた「灰色の季節」(1月中旬~3月くらいにかけて寒さと曇り多めの風景がずっと続く季節)に合っている感じの楽曲を紹介。 1曲目 Giles Corey「Hinterkaifeck」 2曲目 8th wonder「徒然なる街に」 全く灰色とは無縁の番外編 Vanessa Carlton「A Thousand Miles」

          耽楽的楽曲紹介第5回 灰色の季節っぽい楽曲

          第11回_片倉は灰色の季節を恐れている_2024.0225

          2月の3連休を怠惰に過ごす 近況 ・灰色の2月の3連休から ・退職後の有給消化 ・古情さんがまた引っ越し 映画感想 ・「ボーはおそれている」鑑賞―片倉的「王道」を求めて ・ホアキン版「ジョーカー」からヒーロー系、なろう、異世界転生系忌避感情 ・アリ・アスターの「好き放題」は思ったほど映画を破壊してない ・映画3本分の満足感があって思ったより良かった… ・片倉的注目点―まさかの「A Thousand Miles」に爆笑 第5回耽楽的楽曲紹介 「灰色の季節」を表した曲を求めて https://editor.note.com/notes/n27761dc559aa/edit/ ・「灰色の季節」について―1月中旬以降の代わり映えのしない憂鬱な季節 ・大学院生時代の思い出―論文以外に時間経過がない時期 ・こういう季節を描いた曲はないのか?―晴れと雨の曲はあっても曇りの曲がないのはなぜ? ・片倉式「灰色の季節」楽曲の条件  展開がありすぎてはいけない  灰色で憂鬱な雰囲気が欲しい  かといってアンビエント系は× 1 Giles Corey「Hinterkaifeck」(2013) ・2013年以降活動不明なアーティスト「自殺、歴史、幽霊をテーマにしたアコースティックアーティスト」 ・初見では意味不明なタイトルと歌詞のネタ明かし―昔々ヴァイマル共和国で… 2 8th Wonder「徒然なる街に」(2009) ・初めてまともにラップに触れたアーティストが8thで良かった、という経緯 ・「詩を書く焦燥」というテーマの一貫性と文芸性の両立 ・「徒然なる街に」―3人の詩人が言葉を求める日常 ・片倉のリリック朗読と感想 ・MC3人のその後―若手と関わるFake?批評家になったMASASHI、消息不明のKSK 音楽が最優先事項ではないアーティストはカッコいい ・「灰色の季節」に最も近い曲 大学院生当時の片倉の手記より ・論文への態度と8th wonderの焦燥の共鳴 ・恥ずかしい引用―むしろ劇的な区切りとされる4月よりも、それ以前の灰色の季節の方が劇的なのではないか。あれだけ創造性と虚無に満ちた季節なのだから… ※自分の記録を自分で解釈するお姿をお楽しみください。 結論:灰色の季節に立ち向かう態度は虚無に向かう態度に等しい。

          第11回_片倉は灰色の季節を恐れている_2024.0225

          第11回_片倉は灰色の季節を恐れている_2024.0225

          耽楽的楽曲紹介第4回Noble Hunter 「In Between」(『Noble Hunter』(2012))

          第10回後編_耽楽的楽曲紹介第4回_2024.1.28|耽楽的音声記録 (note.com) より。今回は色々と惜しい可能性を残しながら消えてしまったグループの楽曲を紹介。 Ooo, I'm still chasing you ずっと君を追いかけてるよ Only thing I knew 一つだけ確かなのは I'm outside your door, looking for 僕は君のドアの外にいて、探してるという事 You, 君をね Tired of all you

          耽楽的楽曲紹介第4回Noble Hunter 「In Between」(『Noble Hunter』(2012))

          第10回後編_耽楽的楽曲紹介第4回_2024.1.28

          紹介曲Noble Hunter「In Between」―1曲目の良さとグループ名を曲解して以降の楽曲で勝手に幻滅… 訳詞はこちらから https://note.com/brainy_azalea673/n/nc89fc3f92acb グループ概観 ・消えてしまったアーティストの面白さ―これ以上の物は作れないという悟り? ・1曲だけ異質なところからの連想―脇道1 Scoobie Doの「茜色が燃えるとき」 ・グループ概観―ニューヨーク大学の学生が卒業後これから、というところで消失… ・グループ名秘話―単にボーカルの人の名前の別言語訳でしたとさ ・文芸分野における曲解は元から逸脱する程良い―※人間関係での乱用は危険 アルバム概説 ・1曲目から連想した物語はなく、短編集 ・2曲目「Lexington」―独立戦争の地についての歌かと思えば… ・3,4曲目もそれなりに良いけど5曲目以降は散漫化… ・アルバムに対する「In Between」の役不足―脇道2 Hellsingにおける睡蓮「The Dawn」の役不足 ・片倉的「In Between」からの曲解空想―独立戦争を背景にしたイギリス貴族を狩る物語でも展開すれば良かったのに… グループの謎の消失 ・2013年の証言―期待の新人「2年後にはEPを1,2枚出してアルバムも1枚出したい」はずだったのに… ・片倉的解釈―これ以上の曲を作れなかったのでは ・結局可能性を色々と感じただけに消失は残念 連想例の音読(聞き流してね) 睡蓮について補足―芍薬氏の消失… ・消失も必ずしも悪いとは限らない―表現と継続が共鳴するとは限らない

          第10回後編_耽楽的楽曲紹介第4回_2024.1.28

          第10回後編_耽楽的楽曲紹介第4回_2024.1.28

          第10回前編__東京都同情塔_雑感など_2024.1.27

          手探りで始めたこの記録も10回目。個人的には好循環だと感じていますが今週は悪循環を体現してるような例について考えさせられる羽目に。 そもそも話そうと思っていた話題については後回しになりましたが意外と関係はあったかもしれません。最新の小説履歴が「瘋癲老人日記」な片倉には久々に最近の文学を読むのはきつい部分もありましたが、結果的には一連の出来事が緩やかに関係した勢いですぐに読了できました。 今回は勢いで話し始めてるため あの… その… まあ… と言いまくりで自分でも気になりますがあまり気にしないでください。 1ある本を求めて本屋めぐり―東岩槻は中古屋天国だが… 2関わりたくない類型との遭遇―彼らが一定数いる理由 ・謎の自分ルールの他人への適用によって自滅―脳や記憶へゴミや不純物累積してません? ・共通点―全員疎外、精神疾患持ち(本人は認めない) ・片倉式対処法―不愉快な出来事からも有用な生成物を抽出して利用 ・敵認定の心理と意見対立の必然―「敵」という前提ありきの判断、逆もまた然り 3探していた本「東京都同情塔」雑感(26:30あたりから) ・五輪が強行開催され、ザハ・ダディドの競技場が建築された後の2030年とその5年後 ・屹立した「同情されるべき人達(ホモ・ミゼラビリス)」収容施設が与える世界への影響―もちろん塔へも建築した牧名への評価も二分 ・ぐらぐら小説―言葉自体への執拗な自己検閲と不信感 ・たかが言葉、されど言葉―存在する無意味を隠そうと建築される「必然性」 ・自分の法則と矛盾の向き―牧名には建築という還元先がある ・互いの言葉が通じない理由―前提が元から違う上、他人のそれを考慮しないのであれば当然か ・ディストピア的矛盾を抱えたユートピアの規模―「ハーモニー」は世界規模、「東京都同情塔」は東京のある一点 本作はより文学的な「ハーモニー」とも言えるかも ※「メディケア入れてない人が感情なくなる」と言ってますが、正しくはメディケア入れてる人が感情なくなるでした。 ・「東京都同情塔」は言語の建築と崩壊の運動だ!? ※人物ごとの文体の違いに言及しましたが、本作で最も話題になったAIについては何故か一切触れてませんでした。言語表現に執拗なこだわりを持つ牧名、ふわふわした感じの拓人、主観性と露悪的でありながら正直でもあるクラインにAIの文体が入る事で各言語の差異や同一性について比較するのも面白いでしょう。

          第10回前編__東京都同情塔_雑感など_2024.1.27

          第10回前編__東京都同情塔_雑感など_2024.1.27

          耽楽的楽曲紹介第3回 榎本夕食「沼に潜む月」(『魚眼街』(2020))

          第9回_ただ暮らす事の重さと軽さ_2024.01.13|耽楽的音声記録 (note.com)で紹介した楽曲について。いつもなら訳詞を載せるのですが今回は邦楽であるため話し忘れた軽い感想でも。 本作は架空の街、「魚眼街」を舞台にした作品となっており題名通り作品全体から水の底のように静かで湿った場所のようだというのは確かです。アルバムはその夜が更けていく様を描いており、その水の底のような場所のとある住人は雨の降る風景を眺めながらさらに記憶の中、心の中にも潜っていきます。この叙事

          耽楽的楽曲紹介第3回 榎本夕食「沼に潜む月」(『魚眼街』(2020))

          第9回_ただ暮らす事の重さと軽さ_2024.01.13

          埼玉でも雪が少しだけ降った土曜日、前回から記録に対する意欲が高まってきたのと、先行きに対する諸々の思いがあって自宅で収録。 ・前回収録後から右耳の違和感―隣の耳鼻科で今朝あっさり解決 ・今度は肩甲骨周りが痛い―痛みの自覚は若さとのお別れ? ・加重アイマスクで眼が冴える?―心眼が開いてしまってあら大変? ・退職までの日々―惜しむ気にはならずに流れてゆく… ・無職体験予定?―単に生活するだけの金銭的な重さ ・関東最強の縁切りスポット門田稲荷神社―去年は見物、今年は絵馬奉納 ・弱者の態度―自責の念の克服から始めよ ・音声記録への意欲の高まり―記録の構成と閲覧数からの想像 第3回耽楽的楽曲紹介 https://note.com/brainy_azalea673/n/n76bd1cf2eaf8 榎本夕食「沼に潜む月」(『魚眼街』(2020)) ・初の国内アーティスト紹介―「湿気のある曲」を求めて正体不明の榎本氏と遭遇 ・歌が上手いより“合う”か―表現したい世界観、雰囲気と合うかどうかが重要なのではないか。 ・アルバム概観―優しさを偽ることしかできない町の夜… ・現実の重苦しさを踏まえての生活の重さ、応援―「ひっそり生きる事」もまた難しい 榎本夕食「魚眼街」はこちらから https://yushokuenomoto.bandcamp.com/album/-

          第9回_ただ暮らす事の重さと軽さ_2024.01.13

          第9回_ただ暮らす事の重さと軽さ_2024.01.13

          耽楽的楽曲紹介第2回 The Dead Brothers「Diamond Mind」(『Death is Forever』(2023)より

          第8回後編_邪口の読書会企画、谷崎潤一郎評_2024.1.2|耽楽的音声記録 (note.com)より。 個人的には2023年度で1番当たりだと思った曲です。思わず真似したくなるだみ声を全く出せていない見苦しい様に自分の聞いてる自分の声と実物の乖離を思い知らされる。 皆も思い思いにDiamond Mind…と連呼しましょう。 Diamond Mind | The Dead Brothers (bandcamp.com) 片倉洸一 拙訳 (歌詞はDeath is Foreve

          耽楽的楽曲紹介第2回 The Dead Brothers「Diamond Mind」(『Death is Forever』(2023)より

          第8回後編_邪口の読書会企画、谷崎潤一郎評_2024.1.2

          1:邪口が読書会を始めたい理由 ・大学中退後、映画を撮りたい思いで職を転々 ・書く事と地元「阿佐ヶ谷界隈」への関心から文学へ ・「伊豆の踊子」から喰らってしまう。この経験を他の人達へも 2:邪口と詩の遺伝 ・祖母→母→邪口 祖母は家族詩集を作り、母も詩を書いていた ・母の芸術的感性の低下を嘆く ・邪口の詩の感想―「女性的なものを感じた」 ※いつの間にか読書会を「二人で画策している」と言われる(笑) 3:谷崎潤一郎研究の手伝いの顛末と谷崎評 ・片倉の出る幕なし ・谷崎潤一郎概観―「瘋癲老人日記」感想 死後も踏まれて気持ちイイ ・文壇論争―筋も他メディアも取った谷崎、小説に固執し過ぎた?芥川 「気持ち良ければ全てよし」は強し ・「春琴抄」の見どころ分かれる ・谷崎はもっとカジュアルに受容されるべき―「純文学」は谷崎にとっては損する評価か? ・「秘密」からの系譜―江戸川乱歩は谷崎の派生種? 4:第2回耽楽的楽曲紹介 The Dead Brothers「Diamond Mind」 https://note.com/brainy_azalea673/n/n3ce4f9dbcf85 ・スイス出身の「唯一無二の死のブルース葬式ガラクタオーケストラ」 ・ボーカルAlain Croubalian氏の死去で実質最後のアルバムか? ・公用語4つのスイスならではの文化混交? ・「Diamond Mind」とは―「澄み切った心」? ・「ダイアモンド」の肯定的な扱われ方への皮肉?―松下幸之助マインド、「ダイヤの原石」扱いへの嘲り?達観? ・連想例の朗読(聞き流してね) ・グダグダな終わり 「Diamond Mind」を信用するのは危険だ!

          第8回後編_邪口の読書会企画、谷崎潤一郎評_2024.1.2

          第8回後編_邪口の読書会企画、谷崎潤一郎評_2024.1.2

          第8回前編_孤独について_2024.1.2

          ゲスト 邪口広美さん 今回は谷崎潤一郎研究に関するあれこれで関わったK君こと邪口さんのところへ。鉄塔が人の敷地に突き刺さってる景色に驚きながら谷崎関係の話になるかと思いきや、前もって話題を用意していた邪口さんの話を聞いているうちに「孤独」について移行し、いつしか片倉が精神分析される羽目に。やっぱり実家が精神科医の人は注目点がはっきりしてますわ。 ・邪口広美さんの周辺環境―その手の愛好家でなくとも驚くマンション横に生える鉄塔、170㎞まで出るバッティングセンター… ・邪口さんの同居人と同居する経緯―インカレサークルからの縁 邪口の問い1:孤独について ・同居人Aからの問い―「いつから君は孤独を感じているか?」 ・邪口の答え―「精神的自由を得る事は孤独と同義」 ・友人Bの答え―インド旅行と「百年の孤独」を踏まえて 全ての現象は孤独 ・友人Cの答え―芸術に触れる事が孤独を癒す、他者と交錯する瞬間 ・片倉も巻き添えに―片倉の答え…孤独は所与のもの。 ・深い孤独にあるA君と片倉らの違い―哲学的孤独は余裕のある者が実践できる? 邪口の問い2:片倉の記録に対する態度 ・至極簡単な答え―どこにでも持ち込める目的と理由だから ・書いた物は公開する気はないけど音声程度なら… ・邪口の「片倉の記録に対するフェチズム」へのしつこい問いへ渋々返答 ・単なる記録の理由―状況が最悪だったから。高校での合法的逃避手段 ※精神科医のように片倉を「理解」し、単に手帳に記録をする行為を執拗に「フェチズム」扱いしようとする邪口と、その理解からやんわり逃れようとする片倉のやりとりに注目してもらえると面白いかも。

          第8回前編_孤独について_2024.1.2

          第8回前編_孤独について_2024.1.2