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「健康に気をつけるには、まず食事から」のウソと本当



■「健康に気をつけるには、まず食事から」のウソと本当

ちょっと血圧上がったな、最近お腹に脂肪が増えたな、ちょっと疲れやすいな…などなど。健康に気をつけよう!と思う時、何をしますか?

みなさんに共通して気をつかうのが、まず「食事」じゃないかと思います。つまり、栄養ですね。確かに、これは正しいです。というのも、カラダの機能不全については「栄養を満遍なくとる」ことが最適解だから。

ところが、まったく逆のことをしてしまっていることも多いですよね。特定の食品に含まれる栄養が「●●に良いから」というテレビ番組があると、すぐにスーパーで売り切れになるのが、良い例です。。

こういったことで機能改善に繋がったことあるかな?と冷静に振り返るとどうでしょうか。きっとないな、ってことに落ち着くと思います。


■「栄養を満遍なくとる」は奥深い!

では、「栄養を満遍なくとる」。
これがカンタンなようでいて非常に奥深くむずかしいです。理由は3つ。

1)栄養価が高い食べ物を摂るのがむずかしい
2)栄養素を摂る=「作用機序がおこる」ではない。
3)遺伝リスク


■1)栄養価が高い食べ物を摂るのがむずかしい

旬でないの野菜と旬の野菜の栄養価は違ってきますよね。たとえば、ほうれん草。旬の冬に採れたものに比べ、旬ではない夏に採れたものはビタミンCの含有量に約3倍の差があります。(日本食品標準成分表2020年版(八訂))

また、近年では魚の漁獲不良で価格が高騰。以前なら日々の食卓に庶民が気軽に食べていたさんまやイカも高級な食べ物になってしまいました。
みんな仕事に子育てに忙しいですから、早く・カンタンに済ませたい。どうしても冷凍食品などの出来合いのものも増えてしまいますよね。

■2)栄養素を摂る=「作用機序がおこる」ではない

作用機序というのは、体がシステム通りに正常機能すること、と考えてください。1)については、食料にこだわったり、時短しながらも栄養価が高いものを作る工夫もできると思いますが、漠然と栄養を摂っていても、作用機序は起こりません。

例えば、みなさんも良くご存知の精神を安定させる役割を担う「セロトニン」という神経伝達物質。このセロトニンを体内で作るにはどんな栄養素が必要かご存知でしょうか?

【たんぱく質】

【トリプトファン】ーー【ビタミンD】  【葉酸】
↓ーー【鉄】  【ナイアシン】
【5-HTP】
↓ーー【VB6】
【セロトニン】
↓ーー【マグネシウム】
【メラトニン】

カラダって、実に精密で複雑な工場なんだなあ。このようにたくさんの栄養素が、それぞれの工程において必要な量・必要な順番で加わっているんです!

よく「大豆なんかでトリプトファンを摂るといいですよ」という情報を見るかもしれませんが、トリプトファンだけではセロトニンはできないのです。セロトニン1つとってもこうですから、カラダ全体のシステムを考えたら。。。特定の栄養素だけで機能がよくなるわけはないのは容易に推測できますよね。

※セロトニンの作用についてはよかったら、こちらの記事も読んでみてくださいね。
それはあなたの性格ですか?


■3)遺伝リスク

作用機序に「必要な栄養素」が不足すると、からだが適正に機能することが叶わないのは、上で見た通りでした。

ところが、もともと、こういった栄養素を摂っていても、体内工場で生成しにくいというような遺伝的リスクがあることもご紹介しておきます。上の例で言うと「セロトニンが合成されにくい」という遺伝リスクもあります。
どんなに食事で「トリプトファン」を頑張ってとっても、そもそも工場で生産できる量が少ない。食事からの補給はもちろんやるとしても、それだけでは間に合わない事も起こるわけです。

こういった遺伝リスクこそ調べておくと、自分の体質に合った対策を練ることが容易くなります。

例えば、セロトニン合成の量がそもそも少ないなら…
ストレスが多い仕事・家庭環境・人間関係などに置かれていると、セロトニンが使い果たされてしまいます。この場合、重要なのは「自分の感覚や意識で "ストレス?大丈夫だよ" かどうかは関係ない」ということです。あなたの意識に関係なく、カラダが「ストレスを受けた」と認識してるかどうかなのです。見えない所でセロトニンは抗ストレス対応に自動的に働いてくれちゃってますので。すると、「眠れない」「疲れた」「朝起きれない」「鬱っぽい」「やる気なくなる」「物事の俯瞰ができなくなる」「イライラする」など…

自分では関連がわからないところで、変化が出てきます。
もしくは、出てきていないにしても、出てきた時に、大きな作用となって、ケアに時間・費用・精神のコストが多大にかかる状態になってしまいます。

その場合、ライフスタイルの中で物理的なストレス要因を整理する。
ということも重要なヘルスケアの選択になります。

ちなみに、こういったストレスの受けやすさや、どんなところからストレスになるかも調べることができる遺伝子検査もあります。ストレスについては、今度もう少し詳しくブログに書こうと思います!



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