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多分,私達には立派な道徳が自然と備わっているはず

今日は遥か昔、数百万年もの生活を通じて私達の祖先が心がけていた道徳に関してです。
まあ気楽に行こうよ って程度の内容です。

COVIDー19により人様に迷惑をかけない様に自粛を要求される日々が数ヶ月続いています。色々と必要以上に気にすべき道徳は沢山ありますが、この数ヶ月は特にキツイ気がします。
そんな状況なので外への行動を控える中、地面に根っこを早そうと集中的に文化人類学、人類史、心理学や脳科学、経済学の研究をする中で道徳に関する面白いと思った内容について書きます。

世の中で一番過激な一つだとと思われる 「元気ですか?」という意味の言葉は何でしょうか?

下ネタじゃ無いんですが、、、、
インドネシアのブナン族の「ボッキしているか?」 です。

何だ!下ネタかよ!!と思われ方。別のページに行くのはご自由に(笑

彼らはこの言葉を下ネタでは無く、挨拶として使用します。
相手を間違えるととんでもないことになる気がしますが。。。。

せいぜい日本では中学生か高校生くらいに下ネタとして言い合う程度で、大人になってからはその様な挨拶はしないですがブナン族は普通に挨拶として使用します。そんなブナン族について面白く感じた文化は、
「ありがとう」 も 「ごめんなさい」も言わない事です。
そして、反省もしません。

ん?反省しないってどういう事?悪いことしたらどうするの?感謝をするときはどうするの?と思います。

反省しない社会とはどういう社会なのか?


文明社会・・・螺旋をえがきながら社会は発展していく、
        連続的時間である社会
未開社会・・・進歩や発展を目指す概念がなく、時間は不連続で
        同じ様な事を繰り返す

私達が住む文明社会とは大きくかけ離れた未開社会に生活している彼らにとっては進歩も進化もありません。成長を目指さないのであれば、同じミスを繰り返しても良い。誰もとがめ無い。そんな社会なので彼らは自殺や精神的ストレスは無い(顕在化していない)と言われています。
それゆえに、彼らは負い目が蓄積されない、忘れ去られてしまう社会なのです。

そんな彼らにも彼らなりの道徳があります。
与えられたものを寛大な心ですぐ他人を分け与える事です。
そしてそれを最も頻繁にできる人物が尊敬され、ビッグマンと呼ばれます。
そうしたリーダーのあり方は、高級なスーツを身にまとったり、高価な時計を腕に着けたり、高級車を乗り回したり、平気で公金を私的に流用したりする先進国のリーダーとは大きくかけ離れています。

彼らには「ありがとう」という言葉はありません。
その代わりに「良い心がけ」と彼らは言います。
贈り手を褒めているのでなく、贈り手の精神性を称えており、分け与える精神こそが褒められるています。
人でなく精神性自体に名誉を与えるということは、人に名誉が蓄積されないこと事を意味しているのだと思います。


人が人を支配しない構造となっており、誰も反省はしないんだけど、ゆるりと生活をしている彼らの生活をどう思いますでしょうか?

実はこの社会は特殊ではなく、農業が開始される旧石器時代以前の人類としてはまあまあ共通の思考だった様です。詳細はまた次回書くとして、

原始の人々の価値観は、  
・個人の利益よりも社会集団によって公布された道徳を優先する
・禁欲的で、中庸の思想を持つ。
  これにより本能を抑え混んで世の中とのバランスをとっていた。
・奴隷を作る可能性があるので、計算や記憶はしない。
・富の蓄積は悪である。


人類史の99%以上の原始時代から得られた思考法は、意外と私達の脳に染み込んでいると感じる時がどなたにもあるのでは無いでしょうか?
私達には遥か昔の祖先の活動に基づき立派な道徳が備わっている。
だから今の社会や環境が作った堅苦しい道徳を一生懸命身にまとわなくて良いのかもしれません。

参考文献)


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