石川ぼうず

詩人もどき。精神を病んでいます。統合失調症、複雑性PTSD、解離性障害、鬱病など。

石川ぼうず

詩人もどき。精神を病んでいます。統合失調症、複雑性PTSD、解離性障害、鬱病など。

最近の記事

真夜中の猫とコンビニと

精神を病んですぐの頃は 昼夜が完全に逆転していた 昼間は引きこもり眠る 深夜になるとコンビニへ 深夜のコンビニだけは 僕を拒否することなく 受け入れてくれた 帰ってくると猫がお出迎え まるで朝帰りのやましい気分 心配そうに僕を見る そしてベッドまで付き添い 何とかして病を治さねば 猫を見る度に心から思った 深夜のコンビニと猫 この2つがなかったら 僕はどうなっていただろうか? #のらポス文芸部_夜行性

    • 【初めて就職した会社】

      バブル景気がもう末期の頃、僕は学生から社会人になった。希望通りあまり大きくない会社に就職した。従業員は合わせて25~30名程の会社、今から考えれば零細企業にしては大きな会社だった。 初めに研修と称した教育を1週間程受けた。内容は極めて酷いものだった。とにかくまずは否定。僕達の考えを徹底的に否定する。「それではダメだ」「それではダメだ」とにかく否定された。その後お客様は金ヅルだお金を持ってくる奴だけがお客様だ。これぞ元祖ブラック企業だった。しかし、社会を出て右も左も分からない

      • 【解離性障害】もう1人の自分 #解離性障害 #かいちぐ

        僕は解離性障害。世間で言う二重人格だ。しかし、もう1人の僕はどんな性格が分からない。でも限りなく僕に近いようだ。 なぜ、その性格を選んだのだろうか?普通だったら抑圧された人格が顔を出すだろう。コロナでずっと家にいて特に昼間、記憶がなく、きっと乖離していただろう。しかし、家族までも誤魔化し性格など僕に似せてくる。 幼少の頃、心を別のところに置くことを思いついた。それから、心がとても楽になった記憶がある。心は楽だがあまり自分と乖離した性格ではバレてしまう。それを誤魔化すためにし

        • 【詩】いっしょに

          僕達の目印はしだれ柳 しだれ柳を曲がれば君の住む部屋 別れを惜しみしだれ柳の下で いつまでもお喋りをしたね ケンカをした時もしだれ柳が見ていた ぶらりとぶら下がったしだれ柳 しかし、ある日突然だった しだれ柳は切り取られた 僕達の目印が無くなった でも、僕達にはもう必要なかった 目印がなくてもいつも通り曲がれる お喋りも続けられる これから何十年、何百年も 僕の隣で #詩

        真夜中の猫とコンビニと

          あいのうた

          僕は君を愛している 君を常に笑顔にしたいし 君の笑顔で僕は幸せになる この思いは一生変わらない 君がつらい思いの時は そのつらさを僕が変わって 引き受けて歩くよ 僕の大切な人 さあ、こっちにおいで 僕の愛で包んであげるよ 前フリが長いな バカバカしい愛の詩 #詩 #愛の詩

          あいのうた

          鋼のメンタルを手に入れた

          精神を病み、病み上がりで職場に復職した時。僕より少し先輩が僕の事を影でかなり酷い悪口を言っていた。 「あんなやつはうちの職場にはいらない」 「気持ち悪いから早く仕事を辞めて欲しい」 「精神力が弱いやつは必要ない」 などなど。僕が風の噂で聞いただけでもこんな感じで、もっと酷く差別的な言葉を発していたと思う。 精神を病んだ方ならわかると思うが、精神を病み社会で生きていくには『鋼のメンタル』がないと生きていけない。 他人からの悪口、差別、無理解など。 これらを聞かされなが

          鋼のメンタルを手に入れた

          男として終わった瞬間

          精神病院に入院していた時の事。 一回りほど年下の女の子と仲良くなった。その子は絵がとても得意で僕が無茶なお題を出しても、嫌がるどころか考え『こんな感じ?』と楽しみながら絵を書いていた。とにかく馬があったのだろう。僕も彼女と話しているととても楽しい気分になった。 ある日 「ぼうずさん、私の好みのタイプ」 と言われた。とても嬉しくまだまだ僕もいけるなと思ったが 「私、パパ的な雰囲気の人が好きなの」 それは男として見れてないということかと落ち込んだ。「もう、男としては終わりかな」と

          男として終わった瞬間

          母の誕生日に和菓子を

          先日、母の誕生日に和菓子をプレゼントしようと近所の和菓子屋さんに行った。 母はきんつばが好きで特にそこのお店のきんつばがお気に入りだ。1年に1回行くかどうかの和菓子屋。駐車場に車を停め中を眺めるとなんだか活気がない。お客さんがわんさか来る有名な和菓子屋ではないのでそんなに気にせずお店に入った。 暗い 入った第一印象。まあ、でも美味しいので少しくらいはと思いつつ、きんつばを注文すると「きんつばはない」との返事。なぬ! と思いショーケースを見てみるときんつばどころか半分くら

          母の誕生日に和菓子を

          ダメな日々を刻む

          僕の字はよく女性に間違われた それはずいぶんと昔の話 いつの頃からか癖字になり それをあっという間に通り越し 悪筆になってしまった 今から振り返ると悪筆を自覚した時は きっと精神を病んだと思われる時期 ダムが決壊するように 女性の字から悪筆へと変わった 他人に心があるなどと 痛みに鈍感な僕は 考えた事など無かった ましてや自分にも心があるとは だから神様は僕を処罰した 悪筆になったのはダメだった僕を刻む為 僕の思考が停止するまで つらく苦しい精神の病で日々を刻む #統合失調

          ダメな日々を刻む

          生活保護は不幸?

          精神を病んだ僕は以前、通っていた精神病院でデイケアを利用していた。初めはわけも分からず通っていた。まだ、若かった(デイケアの中では。世間的にはいい年齢)僕は色々な人とコミュニケーションを取った。しばらくして気づいたのだが生活保護の人がとても多い。それまでの僕の生活保護のイメージは『人生の負け組でアパートに引きこもっている』と勝手に想像していた。話を聞いていると皆とても明るい。そして金銭的には不自由だがそれ以外は明るく楽しそうだ。 僕の価値観は大きく変わった。 マンションの最

          生活保護は不幸?

          趣味の相違

          僕の友人に撮り鉄がいる。申し訳ないが楽しい気持ちは共有できない。鉄道だけではなく飛行機にも詳しい。やっぱりこれも残念なことに楽しさを共有できない。 以前、その友人(独身)と僕達夫婦で季節外れの海に出かけた。 久しぶりの海に僕は少しテンションが上がった。最初に目に付いたのは、野球の軟式ボール。少し割れているが中は見えなかった。目玉おやじのポーチに入れる。流木も何本か良さそうなものがあったが、以前妻に怒られ家に持ち込み禁止なので眺めるだけ。鳥の足跡発見!鳥の名前は分からないが

          ホンモノの美味しさ

          マカロンがあまり好きではない。正直、美味しいと思えない。友人とその話になった時、友人曰く 「本物のマカロンを食べてないからだよ。今度本物のマカロンを食べに行こう」 別に食べたくは無いので何度も断ったがしつこく言うので『機会があれば』とお茶を濁した。 少し前だが連絡が入り 「マカロンを食べに行こう」 と誘われた。行きたくはなかったが『ひょっとしたらマカロンを克服出来るかも』と色気が出てきて半分渋々だがついて行くことにした。 お持ち帰りだと当然思っていた。しかし、喫茶エリ

          ホンモノの美味しさ

          間違ったコンプレックスの克服法

          遠い昔の記憶ですので間違いがあるかもしれません。あしからず。 僕は背が低い。背が普通の女性が高いヒールを履くと同じくらいの高さになってしまう。思春期の頃はそれがコンプレックスだった。 そんな僕が中学生の頃から気になるアイテムがあった。エロ本の1番後ろのページにある『背がグングン伸びる』という怪しげな広告だった。うたい文句は 『薬も道具も使わず背がグングン伸びる』 だった。僕は自分のコンプレックスからその怪しげな広告を暇さえあれば隅から隅まで眺めていた。 ある日、僕より背

          間違ったコンプレックスの克服法

          精神疾患の第一歩

          自分が『何か他人と違う』と思ったのは中学2年の時だ。だが『このままではまずい』と初めて思ったのは社会人一年目すぐの半年もたたない頃だった。 その時は出張で遅い晩御飯を食べているときだった。もう、ホテルの人は誰もおらず1人で食事をしていた。お酒は飲まずご飯だけ食べていた。おかずもほとんど食べて白いご飯を食べていたのだが、満足感が得られなかった。業務用のジャーが置いてあったのでそこからご飯をよそって食べていた。4~5杯ほど食べたが満足どころか『もっともっと』となった。ついにはジ

          精神疾患の第一歩

          晩秋の男祭り(女人禁制)

          皆さんは風俗に行ってますか?僕は今は全く行ってません。しかし、若き日を思い返すとそこそこ通っていました。 そこで風俗のお姉さんによく言われたセリフがあります。 「あなたは出世するわよ。目力が違うから」 お世辞だとしてもいろいろな風俗のお姉さん達に同じ事をよく言われた。風俗のお姉さん達の予言といったところでしょうか? あれから何十年と経ちますが出世どころか社会人からドロップアウト。精神を患いその日暮らしです。 風俗のお姉さん達の言葉は話半分どころか信じてはいけません。ニコニコ笑

          晩秋の男祭り(女人禁制)

          精神疾患と神の声

          精神病院に入院中、色々な宗教を信仰している方と出会った。歴史ある宗教から新興宗教まで。幅広く出会った。 中でも印象的だったのは細かい詳細は伏せるがキリスト系の宗教の信者の女の子だ。彼女はとても幸せそう、というか幸せだった。何せ神様からの声や啓示が聴こえるのだから。統合失調症だな、と思いあえて否定はせず彼女の話を細かく聴き、質問したりしていた。 そんなある日、彼女は困惑していた。神の声が聴こえなくなったのだ。傍から見たら薬が効いてきて治療は順調、と言ったところだろう。すぐに彼女

          精神疾患と神の声