【初めて就職した会社】

バブル景気がもう末期の頃、僕は学生から社会人になった。希望通りあまり大きくない会社に就職した。従業員は合わせて25~30名程の会社、今から考えれば零細企業にしては大きな会社だった。

初めに研修と称した教育を1週間程受けた。内容は極めて酷いものだった。とにかくまずは否定。僕達の考えを徹底的に否定する。「それではダメだ」「それではダメだ」とにかく否定された。その後お客様は金ヅルだお金を持ってくる奴だけがお客様だ。これぞ元祖ブラック企業だった。しかし、社会を出て右も左も分からない。同期3人で「こんなものなのだろう」と励ましあった。

研修が終わるとすぐに営業に出された。僕は運良くすぐに結果が出た。しかし、ここでも褒められはせず、大きく否定された。否定をしていたのは上司ではなく先輩の人達だった。特に陰口がひどかった。

すぐに僕は精神を病んだ。しかし、そんな頃は精神の病など認められる時代ではなかった。精神を病むのが長くなれば長くなるほど仕事は出来なくなる。最後には自分が行った出張の精算すら出来なくなった。当然、会社にはいられない。僕はお払い箱になりボロ雑巾のように捨てられた。

もし今、僕と同じ様な思いをしている方がいたら勇気を持って逃げてください。立ち向かうのは簡単ですが逃げ出すのはとても勇気が要ります。どんな手を使っても逃げてください。病んでしまってからではどうしようもありません。健康が保てるうちにとっとと逃げ出しましょう。

#初めての就職 #ブラック企業

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