【詩】いっしょに

僕達の目印はしだれ柳
しだれ柳を曲がれば君の住む部屋
別れを惜しみしだれ柳の下で
いつまでもお喋りをしたね
ケンカをした時もしだれ柳が見ていた
ぶらりとぶら下がったしだれ柳
しかし、ある日突然だった
しだれ柳は切り取られた
僕達の目印が無くなった
でも、僕達にはもう必要なかった
目印がなくてもいつも通り曲がれる
お喋りも続けられる
これから何十年、何百年も
僕の隣で

#詩

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