み・カミーノ

翻訳歴20年のアラフィフ特許翻訳者(2021年フリーランス転向) / 平日は毎日ガシ…

み・カミーノ

翻訳歴20年のアラフィフ特許翻訳者(2021年フリーランス転向) / 平日は毎日ガシガシ翻訳している翻訳好き / 大きくなった子どもが3人います / ゴスペル歌って12年 / #推したい会社 グランプリ受賞 #挑戦している君へ note審査員賞受賞

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「特許翻訳」について語らせて。

自分の仕事が好きです。 そう思える仕事に出会えたのは、人生の中でラッキーなことの1つ。 「特許翻訳」の仕事に就き、20年になりました。特許事務所で翻訳者の経験を積み、フリーランスになったのが3年前。ありがたいことに仕事の依頼は途切れず、納期に追われる日が続いています。 「特許翻訳」と聞いて「あぁ、あの仕事ね」と、ピンとくる人は少ないと思います。 これまで、なんの仕事をしているの?と聞かれて「特許翻訳です」と答えたときに、多くの人の頭上にクエスチョンマークがたくさん並ぶ

    • 「子ども」と「地域」の共通点

      市主催の祭りに行った。この土地に住んで25年ほど経つが、祭りに変化を感じたのはここ3年くらい。 パンデミック前は、地域の名士や自治会が中心の祭りだった。そこに足を運ぶのは、小さな子連れの30代ファミリー、小中学生、40~60代のグループや夫婦。それはそれで楽しかったけれど、いつもちょっとした違和感を拭えなかった。 10代後半~20代の若者がほとんどいない。市主催の祭りから、その世代がゴッソリと抜け落ちていた。 祭りに変化が現れたのはパンデミックが明けてから。 そこには

      • 遠い土地から思う「地元ネットワーク」

        いちばんの親友は中学時代の同級生。もう40年以上の付き合いになる。 高校も大学も別々。そのあとの進路もバラバラ。わたしは卒業と同時に家を出て別の土地で暮らしたが、彼女はずっと地元で生活し、地元の人と結婚し、いまでも地元に住んでいる。 中学で1度同じクラスになっただけの彼女とは、不思議とウマが合う。 進路が別々になってからもちょくちょく会い続け、近況報告を欠かすことはなかった。 その関係はお互い結婚してからも変わらず、いまでも家族ぐるみで付き合っている。500キロも離れ

        • ゆるっと書きたい気分  #note1本書くほどでもないけれど

          創作大賞2024の応募期間が終わり、正直ホッとした。 創作大賞のために「ちゃんとしたモノ」を出さなくては!と気負いながら書いていた気がする。 「ちゃんとしたモノ」ってなにさ? 書きたくて書いてるだけなのにねぇ。ひとから頼まれたわけでもないのにねぇ。自分、なんのプライドだよ、それ?変なの。 ♢ ちょこっとなにか書きたいなぁ、と思ったときにピッタリなのがコチラ。 大阪・関西万博ボランティア世間ではなんだかんだ言われている大阪万博。ほかの地域ではあまり盛り上がっていない

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        記事

          社会人4年目の息子が初めてごちそうしてくれた夜

          オットと息子とわたし。3人だけで外食なんていつ以来だろう。 LINEの画面を見ながら、ぼんやりとそう思う。 ♢ 息子は小学校の低学年まで一人っ子だった。彼にとって両親は自分だけを見てくれている存在。どこに行くにも家族3人。近所の公園も、スーパーも、長距離ドライブも、遠出の旅行も。 もちろん、外食だって家族3人。 そんな状況は、下の子たちの誕生とともに変わった。長いあいだ一人っ子だった息子は「お兄ちゃん」になった。泣き続ける妹たちをあやしたり、一緒に遊んだり、ちょっか

          社会人4年目の息子が初めてごちそうしてくれた夜

          アイドルに疎いアラフィフがアイドルのイベントに行き「推している人を推したい」と思った話

          アイドルへの興味が薄れたのはいつだろう。 見分けのつく男性アイドルは「嵐」までで、そのあとのグループはさっぱり分からない。「SixTONES」のグループ名を「シックストーンズ、シックストーンズ」と連呼し、友人に「あんなに有名なグループ、名前まちがえることある?」と大ウケされた。 しかし、あの文字列をなぜ「ストーンズ」と読むのだろう。謎である。 K-POPグループも誰がだれだか分からない。みんな同じ顔に見えてしまう。この疎さは、我ながらかなり重症だと思う。 女性アイドル

          アイドルに疎いアラフィフがアイドルのイベントに行き「推している人を推したい」と思った話

          翻訳は孤独な仕事だからこそ

          あぁ、翻訳ってやっぱり孤独な仕事なんだな。 フリーランスになって実感したことの1つです。 1つの案件を1人の翻訳者が訳す。フリーランスになっても、この翻訳作業自体は、特許事務所で翻訳していたころとまったく変わりません。ただ、特許事務所には他にも翻訳スタッフがいました。お互い自分の案件について相談したり、どう翻訳したらより適切か、どうすればネイティブに近い英文になるか等、翻訳談議に花を咲かせていました。 特許事務所では、特許明細書に書かれている技術内容で分からないことがあ

          翻訳は孤独な仕事だからこそ

          信じる何かをもっている、ということ

          子どもたちが驚いたのも無理はない。大人のわたしだって初めてそれを目にしたとき、視線が釘付けになった。 ホストファミリーをしていた頃、ムスリム(イスラム教徒)の留学生を何度か受け入れたことがある。彼らは1日5回、決まった時間にメッカの方角を向き、お祈りをする。彼らにとっては幼い頃からの習慣で、母国では、家族も友人も近所の人も会社の人も、みんなお祈りをする。 そのお祈りの様子を見た子どもたちは「うちらはお祈りしなくてもいいん?」とわたしに聞いた。 特定の宗教をもたず、初詣に

          信じる何かをもっている、ということ

          「ナースの卯月に視えるもの」を読んで

          病棟看護師としての経験がある人にしか書けない小説だ、そう思った。 note創作大賞2023で、別冊文藝春秋賞を受賞した秋谷りんこさんの「ナースの卯月に視えるもの」を読み終えた。 病棟や患者の様子、病気の背景、医学的な知識などは、執筆前に多くの参考文献に当たり、実在の看護師からたくさんの現場エピソードを集めれば、物語を書くための材料は集まるかもしれない。 でも、この小説の主人公、病棟看護師「卯月」の心の揺れや動きは、実際に体験した人にしか分からない種類のものだ。実体験はや

          「ナースの卯月に視えるもの」を読んで

          「柄物」好きのヘビロテかばん

          「柄物」との距離がグッと縮まったのは、大阪に住むようになってからだと思う。 若いころから、淡色の小さめ模様は好きだった。たとえば、小花柄、細いストライプ、小さな水玉。 年齢を重ねたから大柄模様を好きになったのか、それとも、大阪という土地がわたしを大柄模様好きにさせたのか。それは定かではないが、大阪住みになってから、わたしはすっかり「柄物」推しになった。 上下無地のシンプルコーデでは飽き足らないし、きれいな色の落ち着いた組み合わせでは、わたしの心が落ち着かない。  無地

          「柄物」好きのヘビロテかばん

          【後編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

          前編はコチラよりどうぞ。 昨日あんなに食べたのに、朝からモリモリ食べる母娘。胃袋の働きには尊敬の念を禁じ得ない。 雨が少しパラついているけど、こんぴらさんの石段上りには問題なさそう。JRで行くという選択肢もあったが、すっかり「ことでん」ファンになったわたしたちは、今日も「ことでん」に乗る。 座席の足元から吹き出すヒーターの熱、窓からの牧歌的な眺め、ガタンガタンというリズミカルな列車の音。どれもとても心地よく、娘はうつらうつらしていた。高松駅から1時間で琴電琴平駅に到着。

          【後編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

          【前編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

          「うどんの食べ歩きしたいねん」 末娘がぽそりと言った。 彼女は食べることが大好きだ。暇さえあれば食べている。休日には友達と食べ歩きに出かけたり、食べ放題の店に行ったり、牛丼屋めぐりをしたり。食に費やすエネルギーは、華のJKとは思えないほどだ。 今までの娘との旅行を振り返っても、あのテーマパークに行ってみたいから〇〇県に行こう!ではなく、カニが食べたいから〇〇県に行こう、ホタルイカが食べたいから〇〇県に行こう、というパターンが多かった。 「うん、ほんなら香川に行こう!」

          【前編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

          明治「チェルシー」に思いを馳せる

          このニュースがネットをざわつかせたのは、多くの人の知るところだろう。私も少なからず動揺した。 いまは亡き母が「チェルシー」好きだったため、幼少のころから幾度となく家で見かけたチェルシー。今回初めて知ったのだが、チェルシーは1971年生まれらしい。私と同級生だ。なるほど、納得。それで幼いころの記憶にもチェルシーが刻まれているのか。 そっか、1971年生まれなんだね。チェルシーも、チェルシーの道を53年間、歩いてきたんだね。私が歩いてきた53年と同じように。この53年間、チェ

          明治「チェルシー」に思いを馳せる

          映画館と男たち

          「一緒に映画観に行かない?」 令和のいまでも、これはデートの誘い文句なのだろうか。 わたしが独身だった頃、映画館はデートスポットのド定番。まだ正式には付き合っていない人を初めて誘う時に使われるのが、映画だった。人並みに恋愛してきたクチなので、男の人に誘われて映画館に行ったことは、まぁ、何度もある。 なかにはお蔵入りにしたい映画デートの話も、記憶の彼方に吹っ飛んでいった話もあるのだけど、今回は、いままで一緒に映画を観た男たちとの忘れられない話をしようと思う。 ♢ 大学

          映画館と男たち

          誕生日と豆まき

          恵方巻き、焼きイワシ、ケーキ。 息子に物心がついたころから、息子が社会人になって家を出ていくまで、これが毎年2月3日の夕飯メニューだった。 2月3日は息子の誕生日、そして節分。 子どもの誕生日と節分。実のところ、どっちが大事なのかずっと決め兼ねていた節がある。息子は第一子なので、もちろん彼の誕生日が特別なのは言うまでもない。 でも、節分だって大事じゃね?だって豆まきの日だよ。 「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と考えられていたため、邪気を払い、無病息災を願うために

          誕生日と豆まき

          「雅楽」をまったく知らなかった私が、東儀秀樹さんから教わったこと

          知らなかったことを知ったとき。新しいなにかに興味が湧いたとき。 脳の回路が増え、その回路がほんのり明るくなるような気がするのはわたしだけだろうか。 50歳をとうに過ぎているのに「雅楽」と聞いてもピンと来なかった。頭の中は「???」となるし、説明もできずに口はパクパクするし。これって日本人としてどうなのよ、自分?という焦りを感じたことがある。 雅楽とはなんぞや? この疑問に道すじを見せてくれた人がいる。 それは、雅楽師の東儀秀樹さん。先日、講演会でお話を聞くチャンスが

          「雅楽」をまったく知らなかった私が、東儀秀樹さんから教わったこと