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居酒屋のモバイルオーダー戦記

駅直結の居酒屋で仕事終わりにちょこっと飲むのが最近のストレス解消法だ。もちろん、旦那には内緒で。

そこの居酒屋にも最近支流になってきた「モバイルオーダー」がある。卓上に設置しているバーコードリーダーをスマホで読み込むと、居酒屋のメニュー表のページに飛ぶので、そこから注文していくという便利なオーダー方法だ。

1人で居酒屋に入ると、酒が入るまではコミュ力皆無人間になるので、正直モバイルオーダーはありがたいと思っていた。

が、最近、モバイルオーダーにも落とし穴があると思い始めた。その落とし穴とは、「オーダーが通っているかどうか問題」だ。

その居酒屋には3回ほど行ったのだが、2回ほどモバイルオーダーをスルーされてしまったのだ。

・・・・・・・

(1人、居酒屋にて)
モバイルオーダーをしてから10分。お酒が来ない。

店員さんに直接オーダーを言うとモバイルオーダーの存在意義が分からなくなるので、来るまで待っていようかと思ったのだが、店員さんが皿洗いを始めてしまった。オーダーしたお酒が全く来る気配が無い。仕方ないが、店員さんに直接言おうと決心した。

「すみません。頼んだお酒がまだ来てなくて……(コミュ力0)」

「確認しますね。(モバイルオーダーちらり)めっちゃ待たせてしまってすみません!すぐにお持ちします!」

私は全く怒ってないのだが、店員さんに変な気を使わせてしまった。私ももう少し早く言ったらよかったかなと変に気を使ってしまった。(長い時間待ったお酒は美味しいから全然気にしてない。)

その日のお店は繁盛していて、口頭で注文するお客さんが多く、モバイルオーダーの呼び出し音に気付かなかったのだろうと私が勝手に推測してみた。

でも、口頭で注文すると、モバイルオーダーの存在意義がよく分からなくなってくる。

この前旦那と行った居酒屋にもモバイルオーダーがあったのだが、壁に貼ってるメニューはモバイルオーダー非対応で、店員さんに直接言って注文しなくてはいけないシステムになっていたのだ。

「もうこれ、モバイルオーダー使わんと全部口頭で言ったほうが早ない?」と、思ってしまったが、店員さんの負担が減るのであれば仕方がない。感染症予防にもなるし、多分。

居酒屋に行くたびにモバイルオーダーとの戦いが始まる予感がした。

《完》

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