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2018年12月の記事一覧
酒屋のおじちゃんの園芸事情
このnoteで2016年の記事に、酒屋さんの植木鉢を定点観測していた記録が残っている。
以前住んでいた家の近くにあった酒屋さんだったのだが、お酒だけじゃなく、お菓子や野菜、ちょっとした食料品や日用品を売っているよろづ屋のような感じで、夜遅くまで空いていたので、わりかしよく立ち寄っていた。
ある日、窓際に置かれていたクワズイモの植木鉢の根元に、突然じゃがいもとサツマイモが置かれていた。
「え?
路上で営まれ、育まれる園芸
高校時代まで福岡で過ごし、北海道で大学生活を送った。
上京して下町の路地を歩いた時、軒先に所狭しと並ぶ植木鉢に圧倒された。
生まれ育った福岡や、学生時代を過ごした北海道では、ここまで路地をめいっぱい使って園芸活動する光景は見かけた記憶がなかったのだ。
植木鉢は、設置場所を選ばないポータブルな庭とも言える。とりわけスペースに限りがある都市部では、様々な事情で「庭」が路上にはみ出す。
建物の軒先や
意識・無意識のはざま
街中にあるものを、「意識されたもの」「無意識に存在するもの」という観点で観察してみる。
建物、信号機、ガードレールなどは、法律等に則り、あらかじめ計画・意図され、意識され設置されるものだ。
また、個人邸の軒先にある植木鉢や、「チラシお断り」といった貼り紙は、住人が意図して設置したものだけれど、あくまで私的な行為として設置されるもの。
ひとくちに計画して設置されたものといっても、公共的な意味合いが強