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台湾の路上園芸

街中の園芸に興味があって、という話をすると、これまで何人もの方から「台湾はすごいよ」というタレコミ情報をいただいた。
ここ数年、手帳や携帯のメモ帳に「台湾に行きたい」と、うわ言のように走り書きしては、台湾への思いを募らせてきたが、今年、ありがたいことに二度も訪れる機会があった。
結論から言うと、台湾は路上園芸天国だった。

今年訪れたのは台北。台湾の北部だが、気候は亜熱帯。何といっても植物の勢いがすごかった。

雨樋から、生える生える。

結果、庇が毛深い。

草原みたいになっている庇もあった。

植木鉢から伸びた植物が、建物全体にフッサフサに覆い被さる。ノウゼンカズラかな。

ブーゲンビリアの壁面ガーデンも壮観。

この建物は、ガジュマルと一体化していた。おそらく廃墟のよう。このまま時が経つと、森になってしまいそうだ。

日本と同じように、道沿い・軒先にも植木鉢が置いてあった。

しかし台湾では、ベランダや窓枠も目一杯活用されていたのが印象的だった。

窓枠の周りが鉄格子で覆われ、そこに植木鉢が所狭しと置かれている建物を多く見かけた。

見上げても見上げても植木鉢。「こんなに植木鉢の底を見る機会ってなかなかないですね」と、前回台湾にご一緒したドンツキ協会さんがしみじみとおっしゃっていた。

ここのお宅は特にすごかった。並べて、吊るして、乗せて。壮観の立体庭園。いくつぐらい植木鉢があるのだろう。どれも植物がみずみずしい。

しかしさすが亜熱帯な台湾、植物は植木鉢に大人しくおさまらない。至る所で根っこが植木鉢をぶち破りまくっていた。

これなんか、一見地植えされたようなパキラだが・・・

よく見ると、根元に植木鉢の残骸が。

この木も一見すると街路樹のようだけど、よく見ると根元に植木鉢が。完全にアスファルトに根ざしてますね、コレ。

こんな感じで、とにかく根っこがすごかった。

とろけるチーズ・・・よりは超強力な粘着テープ状態のガジュマル。

根っこでパッツンパッツンになった街路樹の植え枡。

発酵したのかってくらい膨れる根っこ。

以上、写真と共に備忘録的に台湾の路上園芸の振り返り。街中で植物を育てていると言うよりは、街と植物とが一体化して育っているような感じだった。

気候が熱帯となる台南は、台北とまた違った雰囲気なのだろうか。次回はぜひ南へ下ってみたい。

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