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人は無視をされると殴られると同じダメージを喰らう

「何者にもなれない」
最近そんな漠然とした思いが頭の中を超えて、心までも費やしている。

「何者かにならなくてもいい」
「あなたはあなたしかいないんだから」
そんなことは分かっている。
でも、何者かにならないと自分を肯定できないかもしれないと思う。
その境地にいないからこその不安。

それはなぜそう思うか自分の中でなんとなく分かっている。

幼い頃、両親がディズニーランドに連れて行ってくれた時も顔色をひとつも変えなかったらしい。
しかし、帰ると「すごく楽しかった」と言うので母はこの子は感情が表に出にくいんだと思ったそう。
それは今でも変わっていない。

そのせいか私は学生という立ち位置にも慣れなかった。
中学生、高校生がキャピキャピと恋愛の話をするのも、誕生日をワイワイお祝いするのもあまり得意ではなかった。
少しばかりは『学生の私』を演じることは可能になったけど、それでも心の中は違和感であった。

学生が終わるとだんだん自分が人と馴染めていなかったことを実感する。
誕生日会や忘年会には呼ばれないし、旅行なんてもっと呼ばれない。
本当に仲がいい子以外のコミュニティが存在していない。大人になってもBBQやサーフィン、キャンプが苦手なのだ。

自分の調子がいい時は、そんなことどうだっていいし気にも留めない。
私は私。
キャンプやBBQを馬鹿にすることだってできる。
でも調子が悪い時が訪れるとキャンプやBBQが眩しくて仕方がない。
「私がつまらない人間だからだ」
「感情が表に出ないから一緒にいても面白くないよね」とネガティブを通り越して暗闇の影が私を覆う。

どこかで「人は無視をされると殴られた時と同じダメージを喰らう」と本に書いてあったし、どっかの大学が研究したデータ付きであった。

私は何回フルボッコにされるのだろうか。

今日は調子がよさそうだ。

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