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#927 雑誌論26|Indies MAGAZINE

本日はIndies MAGAZINE(インディーズマガジン)を紹介しましょう。

前回紹介したBASS MAGAZINEと同じく、リットーミュージック社が刊行していた雑誌ですね。


Indies MAGAZINE(インディーズマガジン)とは?

Indies MAGAZINE(インディーズ・マガジン)は前述の通り、音楽と楽器生活の最強サポーターとして多数の音楽雑誌を出版するリットーミュージックでかつて刊行されていた雑誌です。

歴史を辿ってみると、めでたく第1号が創刊されたのが1995年Winterとのことなので、今から約30年前になりますが、その後は月刊化されて、90年代後半と言う一番インディーズが盛り上がっていた時期に、これでもかとインディーズ・アーティストを紹介してくれるこの雑誌はかなり価値はあったと思っております。
しかし!他の雑誌同様、やはり出版・印刷業界は斜陽産業であり、そのあおりをうけたのが原因かは不明ですが、2001年10月号(Vol.52)が恐らく最終となり、その歴史に幕を閉じた感じですね。


Indies MAGAZINE(インディーズマガジン)の魅力

90年代はCDバブルがハンパなく、多くのメジャーアーティストも誕生しましたが、プロデビューしていなくても草の根で活躍する「インディーズバンド」も多く活動しており、そのインディーズシーンは非常に盛り上がっていました。
その中でもやはりハイスタの影響はメチャクチャ大きかったですが、ハイスタだけでなくハイスタ周辺のバンドも基本的にカッコよかったんです。
故に「カッコいいバンドがインディーズに多い」という感覚で、インディーズ市場は伸びていった感じなのかなと思ってますし、そうしたアーティストに絞って、フォーカスを当てたこの雑誌の功績は大きかったでしょう。

僕は2冊しか持っていませんでしたが、過去のバックナンバーを紹介しましょう。


Indies MAGAZINE(インディーズマガジン)バックナンバー

Vol.1(1995年WINTER)

記念すべき創刊号の表紙がハイスタなのは嬉しいですね。
95年なのでちょうどGROWING UPがリリースされた直後でしょう。
この煽りも熱いですね!

日本初!インディーズのみのCDブック!
これを抜きにして90年代ロックは語れない!
いいから聴いとけ!いいから読んどけ!

ハイスタフリークの僕をもってしてでもこの雑誌は読んだことが無いです!
他の特集アーティストも「ロリータ18号」「ギターウルフ」「スーパージャンキーモンキー」とかが熱いですね。


Vol.5(1996年10月号)

Vol.1~3まで不定期に刊行されていた本誌ですが、Vol.4(1996年8月号)から晴れて「隔月」で刊行される運びとなり、Vol.5の表紙はヌンチャク
暴れん坊ヌンチャク登場!で紹介されているのが凄い。
時期的にちょうど「マラダイス」「はけ口ドール」などの名曲を収録した2nd、「ヌンチャクラ」をリリースしたタイミングですね。


Vol.8(1997年6月号)

これは言うまでもなくANGRY FISTをリリースしたタイミングですね。
この号に関しては、ブックオフで発見して「熱い!」と即買いしたんですが、ハイスタ好きの後輩に貸して借りパクされた悲しい思い出があります笑

覚えてるのは・・・インタビュアーがイノマーだったんですけど、相変わらずのテンションで「ANGRY FIST FUCKにしなかったの?(笑)」とか聞いていて、難波かケンも大人なので「一瞬考えたんですけど…」とかで答えていたのと、あとは「Fighting Fists~」の作詞がケンだったという情報くらいですね笑


Vol.15(1998年6月号)

イースタンが表紙なのも嬉しいですね。
この時期は名曲「夏の日の午後」を収録した超名盤「旅路ニ季節ガ燃エ落チル」をリリースした時期ですね。吉野さんもまだ若いです。
他の特集アーティストも熱いですね・・・


Vol.16(1998年8月号)

THUMBが表紙というのは本当に今考えても熱いですね。
恐らく最初で最後の表紙でしょう笑
この時期は超名盤にして、歌詞カードがバラバラになってしまいがちな「LET'S GROW UP TOGETHER」がリリースされたタイミングですね。


Vol.17(1998年10月号)

この時期のKEMURIはいかついですね笑
この時期は名盤「77days」がリリースされたタイミングですね。
この時期に僕も買いました。懐かしいですね・・・


Vol.18(1998年12月号)

そしてハスキンの表紙、写真もいいですね。
この時期は「PUT ON FRESH PAINT」をちょうどリリースしたての時期で、ノリに乗っていた時期ですね。この時期のハスキンは最高です。


Vol.19(1999年1月号)

そしてこの辺から「月刊」になるんですかね?
とにかく99年は僕の中で最もインディーズ業界が熱かったピークの1年だったとも思っているので、月刊になったのは納得ですね。
表紙はPOTSHOTで、名盤「ROCK 'N' ROLL」をリリースした直後くらいで、まだベースがICHIKAWAの前ですね。
この辺がPOTSHOTがグイグイ来たと思っているので、流石のチョイスです。


Vol.22(1999年4月号)

コークヘッドです!
表紙に書いている通りでコークヘッドが解散したタイミングでの巻頭表紙ですが、コークヘッドをここまで愛した雑誌はインディーズマガジンしかなかったでしょう笑


Vol.24(1999年6月号)

小島が表紙と言うのも今考えても凄い世界ですが、写真もうちょっとまともなの無かったんですかね?笑
ヒッチャメンの刺青だけが凶器を感じさせます。
この時期は1stにして超名盤である「パンキッシュ・ロック・フューチャー」をリリースしたてで、バンドとしてはまだまだフレッシュで大事な時期だというのに・・・誰もまともに映っていないという笑


Vol.26(1999年8月号)

これはリアルタイムで唯一買ったインディーズマガジンですね。
残念ながら中身は全く覚えてなく、コンピレーションCDに提供していた曲がTURNING BACKだったことしか覚えていないんですが・・・
言うまでもなくこの時期、1999年6月30日は日本を代表するパンクロックアルバム「MAKING THE ROAD」が発売された時期で、その特集号ですね。


Vol.28(1999年10月号)

黄金時代のSOBUTですね。
時期的に自らのバンド名を冠した「Sons Of Bitches United & True」をリリースした時期で、この時期は結構SOBUT流行ってましたね。


Vol.32(2000年2月号)

そしてBDBです!熱い!
この時期は超名盤「MicroMaximum」が出た時期で、BDBが最も人気があった時期ですね。
この頃はマジでおしゃれでカッコよかったですが、そんなBDBも来年30周年で盛り上がっています。3月のライブ先行も申し込んでしまいました!


Vol.34(2000年4月号)

この時期のスネイルランプは「FRESH BRASH OLD MAN」リリースの少し後ですね。
この時期は流派は違えどハイスタと双璧を成すくらい人気があり、僕も確かこの時期ライブに行ってますが、チケット代1,500円とかでしたね笑


Vol.36(2000年6月号)

この表紙メッチャカッコいいですね!
ちょうど3rdのSCAtegoryをリリースした直後の特集ですね。
そしてこれが2024年現在、最後に出したアルバムになるとは誰も思わなかったですね笑


Vol.38(2000年8月号)

この時期はメロコア最盛期で、青春パンクも出始めていた時期と思いますが、そうした流れに迎合せずにレンチとかを特集するのもなかなか粋ですよね笑
ちょうど、SKY, LIQUID, MENが収録されているアルバム「bliss」がリリースされたタイミングですね。


Vol.51(2001年9月号)

そしてめっちゃ飛んで、こちらがラス前のVol.51です。
出たての氣志團をフォーカスするあたりは流石です。先見の明がありましたね。


まとめ

そんな感じでインディーズマガジンを振り返りましたが、改めて熱い雑誌でしたね。
やはりインディーズが一番盛り上がり楽しかったあの頃、当時を思い出しながら同窓会的な感じで振り返ることができました。
自分の年齢も1995~2001年なんて、小6~高3と正に音楽を一番聞いていたど真ん中で、尚且つインディーズを最も聞いていた時期だったので、振り返れて楽しかったですね。

どっかでまとめて読みたい限りです!


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