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#062 バンド論21|HUSKING BEE(ハスキング・ビー)

HUSKING BEE(ハスキング・ビー)は前回のハイロウズ同様、青春時代を共に駆け抜けたアーティストでした(1998〜2005年)


1stアルバム「GRIP」を買ったのは中3の秋くらいでした。
ハイスタにドップリハマっていた僕はハイスタ的な音楽を探していましたが、そこまでピンとくるアーティストは多くなく、そんな中でハイスタの何か忘れましたがアルバムに入っていた折り込みか何かで紹介されていた、このGRIPを買って、かなりハマりました。
受験勉強しながらめっちゃこのアルバムは聞いてましたね。

そして高校時代は周りにそんな聴く猛者はいなかったんですけど、大学時代の友人達は優秀だったので、カラオケで「ココロコリー」とか「A SMALL POTATO'S MIND」を歌える剛の者ばかりだったので普通に聞いていたんですけど、2005年3月解散!
悲しい思いで当時就活中の僕はスーツ着てTシャツ&ハーパンを携えてラストツアーに行ったんですが、ラストツアーがすごく良くてね…
以降、就活で滋賀から大阪に向かう電車の中で、ずっとハスキンのMD聞いてました。

そして社会人なってからも磯部正文バンドで結構ハスキン時代の曲やりだしたから行くようになり、時系列怪しいですけど奇跡の復活のGARNIのシークレット登場、DEVILOCK NIGHT FINALで奇跡の再結成、BAD FOOD STAFF、AIR JAM2012、尽未来祭etc…と「レアだ」「レアだ」と言いつつ日常化して結構見てましたね笑

ハスキンの良さはエモさにあり、イッソンの声が本当に感情を駆り立てられるというかなんというか。そして歌詞も日本語英語どっちもいいです。
100万人が聴くアーティストではないですが、100人が1万回聴くアーティスト、それがハスキング・ビーなのです。


HUSKING BEEのこれだけは聞いてほしいBEST10

10位 #4

3rdアルバム「FOUR COLOR PROBLEM」のオープニングナンバーにして、ライブの1曲目で最高にテンションが上がる曲ですね。音ちっちゃすぎるイッソンのアルベジオから始まり「Music Begin」で大爆発!モッシュ&ダイブ&クラウドサーフの嵐!
このイントロは最高に上がります!

そして本作からこれまでの3人体制に代わり、どんどんが加入して4人体制になりました。
ハスキンは3人時代もいいんだけど、どんどんが加入した4人時代も甲乙付け難い。こんなバンド無いよ。Xとかだったら絶対TAIJIがいた方がいいし、ジュンスカも呼人がいた方がいいし、バンドの「好きだった時期」ってのがあるんですけど、ハスキンに限ってはそれがない!それがいい!
とにかくどんどんのAメロのギターとサビのコーラスは至高。名曲です。



9位NEW HORIZON

これは4thアルバム「the steady-state theory」の1曲で、どんどんがメインボーカルを務める名曲です。ライブであがる、あがる!
この曲は大学時代に一緒にバンドをやっていたニッシーが死ぬほどこの曲を愛していて、カラオケに行ったらよく歌っていたので、どんどんが歌っていたのよりニッシーが歌っていた方が記憶に残っていたりするんですけど、とにかくロックサウンドで素晴らしいですね。

そしてやはりハスキンの魅力はエモすぎるボーカルのイッソンと、クリーンボイスのどんどんという2大ボーカルが存在してるところですが、この曲は声がいい感じに絡み合って素晴らしい。名曲です。


8位 PUT ON FRESH PAINT

2nd「PUT ON FRESH PAINT」の表題曲。この曲は本当によく聞いてました。普通にメロコアな曲です。
この曲も途中からどんどんがメインボーカルで歌うようになり、もっと言うとライブではどんどんverしか聞いたことないんですけど、イッソンverとは違った味があってこれはこれでいい。
てか10位からどんどんの話しかしていない気がしますが、とにかく名曲です。

このアルバムは高校1年生の頃に近所のCDレンタル屋で借りた記憶がまだありますが、その時はこればっかり聞いてましたね。


7位 GO IT ALONE

1stアルバム「GRIP」に収録されており、WALKとかANCHORに比べるとマイナーな曲なんですが、このGO IT ALONEはマジで本当にメロウでエモくて大好きです。
初期の曲すぎてライブとかではやってるのを見たことないですが、これやられたら本当に上がると思う。

全詞英語でメロコア仕立てで、まさに「初期ハスキン」って感じな曲なんですけど、これは相当聞いてました。
この曲をきくと中学の頃、部屋では集中できないから誰も使ってない部屋でMDでGRIP聴きながら受験勉強していたあの頃にタイムスリップしますねえ。


6位 THE SUN AND THE MOON

リアルタイムでハスキンを追うようになったのはこの曲からですね。これはシングル買いました。あの赤いケースに入っていて文字が最高に見にくいやつです笑

高1の秋くらいだった記憶ありますが、同時期に確かBRAHMANがdeepのシングルを出しており、deepを買った友人と、このTHE SUN AND THE MOONを買った俺で謎に順位を競い、確か俺が負けた記憶があります笑

正直最初は全然良いと思わず、なんかよく分からない曲と思っていましたが、気づけばそのエモさに魅了されておりました。ハスキンの転換期となった曲だったのかもですね。
シングルバージョンは女性コーラスが入っており、アルバムバージョンはどんどんverなんですが、アルバムの方が俄然いいです。どんどんの声は本当にいい。BECKのアニメでコユキの声に抜擢されるだけあります。


5位 BEAT IT

そしてこれですよ!1stの隠れた名曲、BEAT IT!
GO IT ALONEと双璧を成し、俺の中学校時代に影響を与えた大切な曲です。

GO IT ALONEよりパンクサウンドが冴え渡り、普通にメロコア王道な曲でして、とにかく初期衝動溢れる曲です。
「LOOK AROUND、LOOLK AROUND〜」のサビがとにかく染みて、泣けます。

この曲が一番脚光を浴びたのは、ハスキン解散後に出たトリビュートでLOW IQ 01がハスキン初期の曲をメドレー形式でカバーした「HB EARLY TRACKS」では無いでしょうか。あのトリビュートは1曲目の01のカバーが一番良く、なんかメドレーでいきなりそれをやっちゃうのはズルいと当時思ったものでした


4位 新利の風

後期のハスキングビーの代表曲と言っても過言では無いでしょう。
軽快なギターサウンドと、イッソンの言葉遊びのような歌詞、とにかく聞いてて楽しく、思わず踊ってしまう、そんな曲です。

この曲もシングルとアルバムでバージョンが違い、アルバム版では意図は不明ですが、「クラムボン」の曲の冒頭が歌われます。
上級者はカラオケで新利の風を歌い終えたあと「あーるいてーごーらんよ」とこの部分を歌いますね笑

そして関係ないですけど、2021年下期の会社のスローガンが「新風」だったので、振り返る納会でエンディング動画を作った僕は迷わずこの曲をセレクトしましたが、恐らく2〜3人しか「おっ、ハスキンじゃん」と気づかなかったでしょう笑

そしてこの曲は前述のBEAT IT同様、解散後のトリビュートアルバムでBACK DROP BOMBによってカバーされたのですが、それがあまりにも(略


3位 WALK

そしておそらくハスキンで最も愛されている曲・WALKです。
1stアルバムに収録されたこの曲はメンバーからも大事にされ、四半世紀を超えてもパンク・アンセムとしてシンガロングされ、歌い継がれています。
ken yokoyamaのカバーが有名ですね。

ライブでは毎回聞いていると思いますが、毎回終盤で演奏され、「あーもうそろそろライブ終わるんだな」と感じさせて一瞬アンニュイにさせておきながら、その数秒後に「ソオファアア、ソオグウウウ!」と叫ばせてしまう、そんな魔力を持った曲です。

この曲はギターもベースもドラムも全然簡単なんですけど、それでもこれだけカッコくてシンプルな構成で盛り上がるのはさすがです。


2位 SUN MYSELF

この曲は2nd「PUT ON FRESH PAINT」の1曲ですが、これは本当に大好きですね。ライブでやったりやらなかったりで準1軍と2軍の間を行き来する感じの曲で、「SING TO ME」然り、「LIFE」然り、「A SINGLE WORD」然り、「YOU CAME BACK」然りこのアルバムは全体的にそんな感じだったりするんですけど…

これといって特に解説もできないんですが、トータルですごく好きですね。どのパートも好きというか。
ただこの曲は訳詞が好きでしたね。イッソンの手書きの訳詞が味があっていいんです。手元に無くて確認できないんですが「選んで日陰にいよう」みたいな訳詞が良かったですね。

そしてトリビュートではBRAHMANが演奏してましたが、「らしく」演奏してましたね。リスペクトを感じました。
BRAHMANと言えば尽未来祭ですが、そこでこの曲を演奏してたのが印象に残ってますね(AIR JAM2012も)


1位 ANCHOR

そして1位はこれですね。
1stアルバムGRIPの1曲目であり、俺が初めて聞いたハスキンの曲でもあるANCHORが、やはり1番思い入れがありますね。

この曲はどちらかというと就活時代でしょうか。
滋賀に住んでいた僕はMDでラストライブで演奏していたセットリストに準拠し、演奏しなかった曲など僕なりのアレンジを加えた74分くらいのMDを毎日聞いて大阪に通っていたんですが、電車に座って「#4〜8.6〜PUT ON FRESH PAINT〜SING TO ME〜摩訶不思議テーゼ」と流れるんですけど、ラストが「ANCHOR」だったんです。
ライブのラストはWALKだったので、意図的になぜかそうしたんですが、大阪駅に着く直前でANCHORが流れて、「よし就活がんばるぞ」と自分を奮い立てせる、そんな曲でしたね。

演奏を聞いたので一番印象に残ってるのは何と言ってもGARNIのイベントです。
「QUESTION」というバンドがイッソン、テッキン、ドラムは不明の覆面バンドだったんですが、解散から5年くらいが立ち、まさかのシークレットで一夜限りのライブをやるなんて事前知識は全くなく、普通に一発目の01が終わってタバコを吸っていて、ちょっと会場戻ったら聞き覚えのあるこの曲のイントロが!!!
ハスキンじゃねえか!!!しかも俺の一番好きなAnchor!!!
ウオオオオオーッ!!!!!!

と、遼介(夜王を読め!)ばりに興奮した次第でした。
とにかく、大事で大切な曲ですね。


まとめ

昔が好きだったのと、やっぱオリジナルメンバーでやって欲しいので、再結成以降は正直聞いてないです。
初期メンバーのドラムのレオナに関しては言及もタブーになってしまっており、何をやったのかは知らないですが(本当はちょっと知ってますが)、やっぱりイッソン、テッキン、レオナ、どんどんの4人のハスキンが見たいですね。

とは言え、これから永遠に聞き続けるでしょう。
そんなアーティストですね。

この企画が楽しすぎて毎日合間に時間ある時に書いてるんですけど、今回のハスキンを持ってボチボチ中学時代を終える感じですかね。
そして次回以降、パンクロックに傾倒した高校時代に突入します。

次はブランキーで!

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