見出し画像

#679 バンド論120|BACK DROP BOMB

ついに、このバンドについて紹介できるタイミングが来ました。
無駄に勿体ぶって溜めていましたが、大好きなバンドBACK DROP BOMBを紹介いたします。


BACK DROP BOMBとは?

結成は1994年、デビューが1997年ですかね?
メンバー全員の音楽のルーツがバラバラであり、パンクもレゲエもヒップホップもスカも好きだったので、そうした音楽を全部バンドで表現しようとORIGINAL CHAMPION SOUNDを掲げ、日本のミクスチャーロックの先駆者として、唯一無二の存在として90年代後半~2000年代前半は、かなり全方位にリスペクトされたバンドでした。
とにかく、本当にカッコよかったです。

暗雲が漂い始めたのは2005年くらいでしょうか?
ドラムの益男が脱退(のちに復帰)し、歌詞が日本語になってダ…ちょっと違和感となり、ライブでも全然盛り上がらず・・・悲しいループに突入してました。

しかし、そんな中で最高に熱いライブをやったり、リリースされる曲がメチャクチャカッコよかったり、良い時と悪い時が代わる代わる訪れて・・・
本当に見ていてハラハラするというか、退屈しないバンドですね笑


BACK DROP BOMBと私

RISING SUNで見逃したので、初めてライブで見たのは2003年のNIPSONGのツアーですかね?
そこからHEIGHTのイベントSTREET CALLING、そしてまだライブ論で書いてないんですけど、最近紹介したBAD FOOD STUFF 2024までの間で15回くらい見てます笑

この後書きますが、昔はカッコよかったし、人気もあったんですが、STREET CALLINGが全然盛り上がってなくて、「もうBDBはダメだね」と友達と言ったりしていたんですが・・・その後2019年に行ったMAXIMUM SOUND STYLEというライブ、トリがBDBだったんです。
で、序盤のセットが良くなくて全然盛り上がってなかったんですが、REMIND ME辺りから徐々に盛り上がり始め、最終的にはモッシュ&クラウドサーフ!
まさに漫画BECKの「グレイトフル・サウンド」を見ているようでした!

この辺で僕等の中でメッチャ盛り上がって、次のライブも行こうぜ!と盛り上がって、行って、「・・・今日はハズレだったな・・・」とその不安定ながらもホームランを楽しむスタイルに変更しましたね笑


BACK DROP BOMBの魅力

1. ミクスチャーロックの手本

ギター、ベース、ドラムの楽器隊に2MCという編成で登場した第一人者であるバンドだと思ってます(もしくは山嵐
ヴォーカルって1人じゃなくていいんだと思わせてくれたのがBDBでした。

ヘヴィーなリフにラップを乗せてとにかく言葉と音の洪水を浴びせ、尚且つメロディアスでカッコいいというのは新鮮でした。
2254まではマジで捨て曲無いですし、NIPSONGもほとんどの曲がカッコいいんですが、以降は大分好みで分かれてしまうのですが・・・


2. とにかくオシャレだった

1stのMicroMaximumなどは本当にセンスに溢れています。どこを切り取ってもカッコよく、とにかくサウンドが相当シャレオツでした。
そしてファッションもカッコよく、TAKAをまねたビーニーやスタジャンを着ているTAKAモドキが2000年前半はウヨウヨいましたね笑
empireのオーナーだけあります。empireも流行りましたね。


3. 進化し続けるサウンド

1stのMicroMaximumと、2ndのNIPSONGまでの英語路線は凄くカッコよいんですけど、3rdのbreakdawnで日本語歌詞が増えて急激にダ(略)
そして4thのVeno~もほとんど聞いてなかったりなんですが・・・それでも5thのThe Orcracyは結構好きだったり、ミニアルバムの59days~はクソカッコよかったり・・・と、作品によって評価が分かれるのですが、それでもアグレッシブに進化し続ける姿勢は素晴らしいですよね。



BACK DROP BOMBの聞いておきたい10曲

10位 greySONGzone

この曲は2006年3月、東京に上京して初めて買ったCDです。
社会人1年目の頃、家から会社に通う時にこの曲を聞きながら、辛い思いで会社に向かっていた記憶がありますね笑

この曲は結構BDBの中で分水嶺となった曲で、前述の通りBDBは3rd以降日本語路線になって悪くなったという声が圧倒的で、僕もそう思ってるフシもあるのですが、3rdアルバムの先行シングルであったこの曲から日本語になったんです。

その日本語が下記のような感じでして・・・

俺らは全ての人が踊るサウンドを創りたい
俺らは全ての人が笑うサウンドを創りたい
俺らは全ての人々がぶっ飛ぶサウンドを創りたい

みたいな感じで当時はなかなか琴線に触れなかったのですが、今は大好きです。

そしてこの曲は構成がB-DASHの野球みたいな感じで、繰り返しが基本無いんですよね。
Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ→Eメロ→Fメロ・・・みたいな感じでとにかくカオスな構成ですが、僕は最後の「想像を実態に伝えろ」の所が一番好きですね。

そんな感じで実は3rdだったらアティピカルの方が好きだったりするんですけど、やはりこの曲は外せないですね。
これだけ見てるのに未だにライブで聞いた事無いんですが、聞いたらあの社会人なりたての辛い時期を思い出して、ウルッとしてしまいそうです笑


9位 Mastadabestah

2nd・NIPSONGは1曲目のIntro、2曲目のFlip Outとかなり攻撃的な曲が続き、そして3曲目のこの曲「Mastadabestah(マスタダバスタと多分読む)」でやられました。何というモンスターアルバムと思ったものでしたが、4曲目以降(略

この曲はマジでミクスチャーの見本のような曲で、イントロのリフや演奏が最高にカッコよく、ラップもいい感じに乗って、更にライブでは全員がタオルをぶん回す「ヘリコプター」が行われて最高にアゲアゲになる曲なんです。
ギターがマジでカッコいい曲で、特に終盤の「ザッツライ、ザッツライ」の部分からのアウトロのリフが美しくメロウで最高に好きです。
ライブでもちょくちょくやるんですけど、毎回僕はフロアで一番早くタオルを回している気がします笑


8位 READY ON THE GROUND feat.在日ファンク

5thのThe Ocracyは久しぶりに結構好きなアルバムでした。
リードトラックのProgressもいい感じですし、Now Everという曲も綺麗でメッチャ好きだったりするんですが、このアルバムは外部ゲストを呼んだ曲が良いんです。
IGNITION MANを呼んだ「THE SOUND DISTILLATION」も良いんですが、僕はこの曲READY ON THE GROUNDが一番好きですね。
在日ファンクを招いての曲なんですが、ハマケンのラップもいいんですけど、サビのメロディですね。
「We Got The Beautiful」のところ、マサの凄く綺麗なボイスが響くサビのメロディが美しく、この曲は大好きです。


7位 TURN ON THE RIGHT

BDBを代表するダンス・ナンバーですね。
トリビュートでLOW IQ 01が歌っていましたが、ライブでかなり盛り上がる曲ですね。
僕は過去にそこそこBDBを知っている女性を連れて2回ライブに行ったことがあるんですけど、2人とも「TURN ON THE RIGHT聞けて良かった」と言ってた位なので、コアなファンにもライトなファンにもオーディエンスに愛されているナンバーです。
ベースラインも綺麗で好きですね。

とにかくマーティンのMC~最初のスネアとホーン隊の入りの最初から最後まで、ずっとシンガロングできて盛り上がれる曲ですね。


6位 BOUNCE IT〜BLAZIN’

これは別々の曲ですが、これらの曲は「ニコイチ」なので一緒に紹介しましょう。
これらの曲はフェスとかではほぼ100%やる曲なんですが、このBOUNCE ITのジンのギターのリフを聞いたらオールド・ファン達は「おっ!」と拳を固くして盛り上がります。それ位この曲のリフには青春が詰まっているんですねえ。
そしてBOUNCE ITは即効終わるんですけど、「ON!」で次のBLAZIN'に繋がりますが、このBLAZIN'も相当カッコいい。
この曲のギターのリフはBDBの中でも1、2を争う位カッコいいリフで、まさに歌詞にもありますがオリジナル・チャンピオン・サウンド。
この曲を1999年に出していたというのが恐ろしいですね。

最後のマサが歌うパートが一番好きですね。


5位 FLOW(IT’S LIKE THAT)

この曲も好きですね・・・昔はこの曲が一番好きだった時期もありました。
バラードでも無いんですけど、ゆっくり目の聞かせる系の曲です。
サックスが最高にいい味を出しており、超名盤と呼ばれたMicroMaxmumのラストを飾るに相応しい曲です。
BRAHMANのカヴァーもいい感じでしたね。

ライブで盛り上がる曲とかとは少し違うのですが、ゆっくり聞きたくなる感じの曲です。
車とか電車とかの帰り道とかで聞いて、しんみりする系の曲ですかね。

I Can Not See BUDDAH,GOD and RASTA
I only Wanna Move By Myself

仏陀も神もラスタも見えないから、自分だけで動きたい。
この辺の歌詞もいいですね。


4位 ROAD

ここ最近のBDBの中で一番のヒットはこの曲ですね。最高にカッコいいです。
益男が戻ってきて一発目がこの曲が収録されている「59days preface」のミニアルバムのリリースだった記憶してますが、この曲以外の「Ebtered Again」とかもカッコよくて、これからのBDBが非常に楽しみになったものでしたが、やはりこの曲ROADがずば抜けてカッコよかったです。

もう全盛期のMicroMaximumの時に近いようなサウンド、展開、メロディですし、サビのメロディもメチャクチャ好みです。
もっと日の目を浴びて欲しい曲ですね。


3位 BACK DROP BOMB

そしてこの曲です。
自らのバンド名を冠したこの曲はデビュー1stミニアルバムの1曲目でもあり、とにかくバンドにとって大事な曲ですね。
ドラムのカウントからこの曲が始まった時の破壊力たるやハンパなく、毎回モッシュを誘発するモンスター・キラー・チューンです。
僕が初めてBDBを知ったのもこの曲でしたね。当時は難解でそこまで琴線に触れなかったのですが、自分がミクスチャー系の音楽を覚えてからは、「あ、かっこいいかも・・・」と思い、そこからはフェイバリットになりましたし、ライブでも拳を高く掲げてアホみたいに盛り上がってしまいます。

前述のMAXIMUM SOUND STYLEで聞いたこの曲はマジでヤバかったですね。


2位 THAT’S THE WAY WE UNITE

この曲も最高にカッコいいですね。
毎回ライブでシンガロングできる最高のミクスチャーナンバーです。
最初にボイパの「ブッブプス、ブッブッブップス」から入るんですけど、何故かこれは途中から一切やらなくなってしまいました笑

そして激アツのイントロから、ベースソロ!このベースが大好きです。
そして裏打ちのレゲエ風なAメロが始まり、「フィライカ、フィライカ」の大熱傷。ここが毎回本当に楽しいです。
そしてサビ(?)も体を揺らしながら楽しめて、2番目のサビが終わって、
「 Bob Marley Wanna Told You」の所とかも盛り上がりますね。

ライブではやらないこともあり、その時はやっぱり物足りないですね。
ライブで絶対聞きたいミクスチャーアンセムです。
DAのカヴァーも最高にカッコよかったです。


1位 REMIND ME

そして何と言ってもこの曲でしょう。
初めて聞いた時にはそのセンスに度肝を抜かれました
BDBを、いや日本のミクスチャーサウンドを代表する曲ですね。

ノイズから始めるジンのギターリフから畳み込むように始まるAメロのラップとバンドサウンド。最高にカッコいいです。
この曲のタカとマサの掛け合いはマジで芸術。鬼カッコいいです。
シングルとアルバムで歌詞が大分違うんですけど、インプリンティングされてるのでシングルの方が僕は好みです(ライブはアルバムverですが)

そしてBメロでのハンドクラップ、ギターがカッコいいCメロ、そしてDメロが終わってタカが歌うサビも最高にカッコいいんですが、僕が一番好きなのはサビが終わってまたもジンのクソカッコいいギターリフを「Oiコール」で盛り上げて、盛り上げて、盛り上げてからの・・・

非楽音偶因 歪み間と間
非楽音偶因 You Taught Me To Do It Up
非楽音偶因 歪み間と間
非楽音偶因 You Taught Me To Do It Up

ここが昔から死ぬほど好きです。
マジで好きすぎてこのワードを色々な所で使いまくって、一時期このワードで検索したら僕のブログとかが上位を占めてました笑

それ位大好きな曲ですね。人生でBEST10に入ると思います。


まとめ

そんな感じで思わず長くなってしまいましたが・・・本当にBDBは最高です。
上記の通り、まだ書いていないライブ論が15本くらいありますし、アルバム論でも語っていきたいので、これからもORIGINAL CHAMPION SOUNDを引き続き紹介していきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?