見出し画像

外国住民が地域の日本人とつながる場へ。浅草橋で「にほんごカフェ」をスタート

みなさん、こんにちは!ボーダレスハウスです。

私たちは、日本(東京・関西)、韓国、台湾の3カ国で、国籍や年齢の異なる若者たちが一緒に暮らし共同生活を送る「国際交流シェアハウス」を全拠点70ハウス以上運営しています。

浅草橋オフィス1階にある異文化交流ステーション「ボーダレスステーション」では、“「ちがう」を楽しもう!”を合言葉にした地域との異文化交流も行なっています。
6月のリニューアルオープンでより開放的で明るいデザインになったボーダレスステーションで、日本語教師兼多文化共生コーディネーターである山藤弘子先生の協力の下、台東区在住の外国住民に向けて生活に役立つ日本語を学ぶ新しい取り組み「にほんごカフェ」をスタートさせました。

新生ボーダレスステーションで目指す未来を語った前回のnoteに引き続き、代表李がにほんごカフェの取り組みについて、熱く語ります!

⏫前回のnoteはこちら

⏫記事のサマリーはショート動画からもチェックできます!


外国住民が抱える困りごとに寄り添って生まれた「にほんごカフェ」

──日本語教室を始めるに至った経緯について教えてください。

アイデアとしては、随分前から心に秘めていたんですよ。個人的に日本語教育への関心もあり、日本で暮らす外国住民の方を対象に日本語を教える活動を行いたいと思っていたんです。

その後2022年にボーダレスステーションをオープンし実験的にさまざまな活動をしていく中で、近隣の外国住民の方に私たちの活動を認知していただくのは容易ではないと思うようになりました。来日直後の外国住民の方の多くは、日本語の読み書きができない場合が多いからです。

そこで、もっと彼らの困りごとに寄り添ったプログラムを届けなければいけないと思い、外国住民の方を対象にした地域の「にほんごカフェ」を開講しています。

──今までになかった取り組みなんですね!どのような内容なのか教えてください。

ボーダレスステーションがある台東区に住む、日本に来たばかりの外国住民の方を対象にしていて、すでに4回の講座が終了し、次回はこの秋に開催予定です。生徒となる外国住民の方が日本語母語話者のボランティアさんと一緒に、シチュエーションに沿った日常会話の練習をしています。

希望者みんなで、ランチのカフェ営業をしている「QuizunaCafe」オーナーのはなさんが振る舞うプレートランチを囲んで懇親会も行うなど、和気あいあいとした雰囲気で皆さんコミュニケーションを楽しまれています。

──皆さん、楽しそうですね!

4回の講座を終えて、嬉しいことにポジティブな感想をたくさんいただいています。とある中国出身の参加者さんは、にほんごカフェをきっかけに仲良くなり、一緒に遊びに出かける友人ができたと話してくれました。

築き上げたいのは、「先生」「生徒」などの上下関係ではなく、対等な関係性です。外国住民の方は日本で生活するために必要な日本語を学び、参加した日本人ボランティアの方も外国住民の方と接することでその方の国や文化について学ぶことができる。
そしてこの場所を通して、それぞれ異なる文化を持つ者が出会いかかわりあう……そんなきっかけになればいいなと思っています。

台東区人口約1割が外国人。ビジョンへの共感が多文化共生社会への一歩につながる

──にほんごカフェで学ぶ内容の作成はどうしているのですか?

実際に地域の外国人の方々にどうやって周知していくのか、そして講師は誰が担うのか、という2点の壁がありました。でも、私が参加した台東区民カレッジの多文化共生ボランティア育成プログラムで、「多文化共生コーディネーター」として活躍されている山藤弘子先生との出会いで、それらを乗り越えることができたんです。

日本語教師の山藤弘子先生

山藤先生は日本語教師歴25年。私たちが持つボーダレスステーションという場所や、思い描いていた日本語教室の内容について話すと、心から賛同してくださったんです。さらに山藤先生は台東区でも日本語講師として活動されていて、さまざまな理由で区の日本語教室に通えずにいる外国住民の方もいるのだと教えてくれました。

そこで、ボーダレスステーションの日本語講師も山藤先生に担当していただき、生徒さんをつないでいただくことに。他にもたくさんの日本人ボランティアの方々の支えもあって、無事にほんごカフェを実施するに至りました。

──にほんごカフェの運営について、今後はどのような広がりを見せていくと思われますか。

単に日本語を教えるという機能だけではなく、外国住民の方々と地域住民の方々とのつながりを生み出し、異文化理解のきっかけを作る場になっていくと感じています。

台東区は、東京都23区で4位に当たる、人口の約1割が外国住民で構成されています。さらに1番割合が高い新宿区の外国住民の多くが、留学生などの若年層であることに対して、台東区はファミリー層が大半。つまり、この地で仕事をし子育てをして、生活の基盤を築いていく方が多いのです。

もしにほんごカフェでつながりを感じられたら、お祭りや地域のイベントなどにも自然と足が向き、きっと自分自身で積極的にさらなるつながりを作っていくきっかけにもなるはず。生活に寄り添いながら、多文化共生社会に向けた足がかりを作っていけたら嬉しいです。

──最後に、今後への意気込みをお願いいたします!

私たちの主軸事業は国際交流シェアハウスの運営で、現在東京・関西エリアに50を超えるシェアハウスを展開しています。浅草橋のボーダレスステーションでさまざまな取り組みに挑戦しながら、ここで得た経験・知見を他の地域にも展開し、より広い範囲に異文化交流・地域交流の輪を広げていきたいと思っています。

今後のイベント予定は、Instagramで随時情報更新中!

ボーダレスハウスでは、気軽に異文化交流を楽しめるさまざまなイベントを実施中!Instagramでカレンダーを更新し、新たな情報をお知らせしていますので、ぜひお気軽にフォローをお願いいたします。
気になるイベントがありましたらぜひ足を運んでみてくださいね。

▲アイコンをクリックすると
ボーダレスステーションのInstagramが確認できます!

山藤先生をゲストにお迎えした「せかいまちラジオ」も、ぜひご視聴ください!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?