TAHARA_Sapporo

田原洋朗 TAHARA Hiroaki 1958年生 身長175cm 有限会社ブックスボックス取締役/ブックスボックス田原書店店主/北海道大学大学院文学院人文学専攻修士課程在学中 利尻島→札幌→川崎→大阪→堺→京都→吹田→江別→札幌なう

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田原洋朗 TAHARA Hiroaki 1958年生 身長175cm 有限会社ブックスボックス取締役/ブックスボックス田原書店店主/北海道大学大学院文学院人文学専攻修士課程在学中 利尻島→札幌→川崎→大阪→堺→京都→吹田→江別→札幌なう

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    • 閲 覧 録 202201‐

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    【閲覧録202208-09】(20220816-20220915)

    20220816 『柳宗悦全集 第七巻 木喰五行上人』(筑摩書房 1981)。「凡例、解説 [『木喰上人作 木彫佛』]」。7月30日に観覧した日本民藝館「復帰50年記念 沖縄の美」展も盛況だった。「民藝」がなぜ日本に定着し得たのか、という研究テーマもありなのではと思う。一個人の個性の歴史的反映。 20220817 大西克智『『エセー』読解入門 モンテーニュと西洋の精神史』(講談社学術文庫 2022)。自分の中では、兼好法師・モンテーニュ・寺田寅彦・中谷宇吉郎・伊丹十三あたり

      • 【閲覧録202207-08】(20220716-20220815)

        20220716 『宮本常一著作集 5 日本の離島 第2集』(未來社 1970)始。「利尻島見聞」所収。巻頭には宮本撮影の、こないだ周防大島の記念館で見てきた、利尻の写真も掲載。さて、離島振興法の施行は1953年だと。利尻島も対象地域。1958年利尻生れなので、その法制下に生まれ育った。要検討。 20220717 筒井清忠編『昭和史講義3 リーダーを通して見る戦争への道』(ちくま新書 2017)了。渡邉公太「広田弘毅 「協和外交」の破綻から日中戦争へ」・高杉洋平「宇垣一成

        • 【閲覧録202206-07】(20220616-20220715)

          20220616 北海度神宮例祭(151回) 神輿渡御(141回) 神輿渡御往路 2022年6月16日09:18~ 北1条通×西20丁目通交差点付近はこちら:Facebook  神輿渡御復路は写真で 15:15 大通西24丁目 20220616 『岩波講座 世界歴史 03 ローマ帝国と西アジア~前三~七世紀』(2021)了。前日の圧倒的に広々としてる『梅棹忠夫著作集 第4巻 中洋の国ぐに』(中央公論社 1990)と比較すると、やはり若干窮屈な感じ。文章にも開放系と閉鎖系、二

          • 閲覧録 202205-06 (20220516-20220615)

            20220516 『網野善彦著作集 第二巻 中世東寺と東寺領荘園』(岩波書店 2007)。例によって、網野先生の文章が巧みなので読まさるものの、意味内容全く入ってこず、しくしく泣きながら頁を繰る。「付論 鎌倉・南北朝期の評価について」から印象に残った箇所、p369「古い「道理」の世界から「実利」の世界への転換がここに始まったと考えられるので、平家物語の世界と太平記の世界を区別するものは、すでにいわれているようにこの点にあったといえるであろう。そして長い混乱と停滞のあとをうけて

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            閲覧録 202204-05 (20220416-20220515)

            20220416 橋本治『蓮と刀 どうして男は”男”をこわがるのか?』(河出文庫 1986、原本 作品社 1982)了。ご本人も本書の中で触れているが、著者33歳の作品。こちらがもう63歳なせいもあるが、やはり若書きの印象が残った。同性愛にしろ異性愛にしろ、セックスのことを的確に書くには、ある程度以上の行為の回数とそれを可能にした歳月の経過が必要なのではないか。山里勇吉さん版「六調節」の「きみとあたしは硯の水よ すればするほど濃ゆくなる」みたいな性的境地は33歳の若者には書け

            閲覧録 202203-04 (20220317-20220415)

            20220317 『内村鑑三全集 2 1893‐1894』(岩波書店 1980)。村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の第一部第二部の年代設定は1984年(『1Q84』と同時進行?)。その百年前に内村は実在してたわけで、彼の思想・行動・人間性の特異さに触れると、「事実は小説より奇なり」としか言いようがない。 20220318 山室信一『思想課題としてのアジア 基軸・連鎖・投企』(岩波書店 2001)。「第一部 アジア認識の基軸」了。p34「認識を思想基軸による言語ゲームと考える

            閲覧録 202202-03

            20220216 『内村鑑三全集 2 1893‐1894』(岩波書店、1980)。士族階級出の内村鑑三(1861‐1930)は、彼の中では何の矛盾もなく、愛国者・憂国の士であると同時に熱烈な基督教徒であるらしい。「士族の商法」ならぬ「士族の信教」。士族の商法はしくじったらそれまでだが、士族の信教はしくじる度に確固たるものになるようだ。1891年が不敬事件の年で、3年後の1894年は「後世への最大遺物」口演の年。事件の社会問題化で東京を追われ、流寓の果て辿り着いた京都で、地元便

            閲覧録 202201-02

            20220114 『内村鑑三全集 2 1893‐1894』(岩波書店、1980)。不敬事件の発生が1891年1月、内村の流感がうつった妻が同年4月に病死。その厳しい時期を乗り越え回復・再生しつつある流浪・窮乏時期の著述。「文学博士井上哲次郎君に呈する公開状」、内村が正面から「事件」に言及した唯一の文章らしい。 20220115 『中谷宇吉郎集 第三巻 低温室だより』(岩波書店、2000)。「雪後記」(1940)p187の「白銀荘」ググったら命名者は第21代北海道庁長官佐上信一

            虫の本 その1 『どくとるマンボウ昆虫記』

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 2017年11月 008/120 虫の本 その1 『どくとるマンボウ昆虫記』世界中の虫嫌いと利尻島の虫好き  「虫嫌いの人間が虫を毛嫌いするのと同様に、私は虫嫌いの人間を毛嫌いする」という警句がある。そして私は、虫嫌いの人間の言動よりかは、そんな警句を発する人間の言動に共感を抱く。  そんな私が書くのだから、この小文は虫嫌いの人には唾棄すべき内容になるかもしれない。あるいは何の関心も呼ばず、無視され(虫だけに)て終わりかもしれない。し

            百五年のあゆみ 富貴堂小史補遺

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 2017年03月 007/120 百五年のあゆみ 富貴堂小史補遺  『七十年のあゆみ 富貴堂小史』という本は実在する。A5判・219p。奥付によれば「発行 昭和四十三年三月十二日(富貴堂創業七十周年記念日) 非売品/発行所 株式会社富貴堂 札幌市南一条西三丁目」。  ところが、この札幌の書店「富貴堂」の名前は、「小史」刊行から35年7ヵ月余り後、2003(平成15)年の10月26日限りで消えてしまう。  奇しくも「北海道100年」の

            5年かけて『ファインマン物理学』を読む:1年目「Ⅰ力学」

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 2017年02月 006/120 「”星も地球にあるのと同じ原子からできている“.私はいつもこのような小さな話題をとりあげて話を進めることにしている.物理学は星の美を色あせさせ,気体原子の単なるかたまりにしてしまうだけだと詩人はいう.しかし”単なる“で片付けられるものはない.私といえども砂漠の夜,星を見,それに心を動かされる.しかし私のみるものは,それ以下なのか以上なのか? 広大な天をみていると私の想像はひろがる――この自然

            すべてのクレイジートラベラーの道はトゥバに通ず All roads for crazy travellers lead to Tuva.

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 005/120 2017年01月 すべてのクレイジートラベラーの道はトゥバに通ず All roads for crazy travellers lead to Tuva.  等々力政彦(とどりき・まさひこ 1965‐ )は1992年の夏、南シベリアに位置するトゥバ自治共和国を初めて訪れた。そこはよほど魅力的な場所なのだろう、それ以降2013年まで、等々力はトゥバの地にほぼ毎年足繁く通うようになる。その20年ほどの間に現地の音楽家たちと

            柳家の人びと(一) 「宗悦と兼子」

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 004/120 2016年12月 はじめに  柳宗悦(やなぎ・むねよし 1889‐1961)の名前を知らない人でも、「民芸」という言葉はどこかで耳目に触れているのではないだろうか。「民衆的工芸」の意味を含むその言葉が現れた日は特定されていて、宗悦はその提唱者の一人だった。その日は1925(大正14)年12月28日、木喰佛調査のために紀州を旅していた宗悦の同行者は、ともに日本を代表する陶芸家となる河井寛次郎(かわい・かんじろう 1890

            読まず嫌い読者のための村上春樹長編小説案内

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 003/120 2016年11月 「二人はもう一言も口をきかなかった。言葉はそこでは力を持たなかった。動くことをやめてしまった踊り手たちのように、彼らはただひっそりと抱き合い、時間の流れに身を委ねた。それは過去と現在と、そしておそらくは未来がいくらか混じり合った時間だった。二人の身体の間には隙間がなく、彼女の温かい息は規則正しい間隔をとって彼の首筋にかかっていた。つくるは目を閉じ、音楽の響きに身を任せ、エリの心臓が刻む音に耳を澄ま

            昭和7年秋、札幌の寺田寅彦

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 002/120 2016年10月昭和7年秋、札幌の寺田寅彦  寺田寅彦 (1878―1935)は1932(昭和7)年秋、その生涯において最初で最後の札幌滞在を終え、東京へ帰ってほどなく札幌に住む門下生中谷宇吉郎 (1900-1962)宛に書簡を送っている。 「十月十五日(土) 中谷宇吉郎 消印午後4時―8時    本郷区駒込曙町二四より札幌市南一条西二十丁目 中谷宇吉郎宛 「御手紙難有拝見致しました。又写真を沢山難有う御坐い

            「日本世間噺大系」としての『徒然草』

            羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド 001/120 2016年9月 「日本世間噺大系」としての『徒然草』  『徒然草』の作者とされる兼好(1283頃-没年不詳)を、彼が生きた鎌倉時代末期から南北朝時代初期にかけての京都を舞台にした大河ドラマに登場させるなら、「俳優」伊丹十三(1933‐1997)が適役ではないかと私は勝手に想像する。そんなドラマを見てみたいが、残念ながらそれはもう妄想でしかない。    私は二十歳をすぎてすぐに、「エッセイスト」伊丹十三の諸作品と『徒然草