TAHARA_Sapporo
記事一覧
【閲覧録202208-09】(20220816-20220915)
20220816
『柳宗悦全集 第七巻 木喰五行上人』(筑摩書房 1981)。「凡例、解説 [『木喰上人作 木彫佛』]」。7月30日に観覧した日本民藝館「復帰50年記念 沖縄の美」展も盛況だった。「民藝」がなぜ日本に定着し得たのか、という研究テーマもありなのではと思う。一個人の個性の歴史的反映。
20220817
大西克智『『エセー』読解入門 モンテーニュと西洋の精神史』(講談社学術文庫 202
閲覧録 202205-06 (20220516-20220615)
20220516
『網野善彦著作集 第二巻 中世東寺と東寺領荘園』(岩波書店 2007)。例によって、網野先生の文章が巧みなので読まさるものの、意味内容全く入ってこず、しくしく泣きながら頁を繰る。「付論 鎌倉・南北朝期の評価について」から印象に残った箇所、p369「古い「道理」の世界から「実利」の世界への転換がここに始まったと考えられるので、平家物語の世界と太平記の世界を区別するものは、すでにいわ
閲覧録 202202-03
20220216
『内村鑑三全集 2 1893‐1894』(岩波書店、1980)。士族階級出の内村鑑三(1861‐1930)は、彼の中では何の矛盾もなく、愛国者・憂国の士であると同時に熱烈な基督教徒であるらしい。「士族の商法」ならぬ「士族の信教」。士族の商法はしくじったらそれまでだが、士族の信教はしくじる度に確固たるものになるようだ。1891年が不敬事件の年で、3年後の1894年は「後世への最大遺
閲覧録 202201-02
20220114
『内村鑑三全集 2 1893‐1894』(岩波書店、1980)。不敬事件の発生が1891年1月、内村の流感がうつった妻が同年4月に病死。その厳しい時期を乗り越え回復・再生しつつある流浪・窮乏時期の著述。「文学博士井上哲次郎君に呈する公開状」、内村が正面から「事件」に言及した唯一の文章らしい。
20220115
『中谷宇吉郎集 第三巻 低温室だより』(岩波書店、2000)。「雪後記
虫の本 その1 『どくとるマンボウ昆虫記』
羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド
2017年11月 008/120
虫の本 その1 『どくとるマンボウ昆虫記』世界中の虫嫌いと利尻島の虫好き
「虫嫌いの人間が虫を毛嫌いするのと同様に、私は虫嫌いの人間を毛嫌いする」という警句がある。そして私は、虫嫌いの人間の言動よりかは、そんな警句を発する人間の言動に共感を抱く。
そんな私が書くのだから、この小文は虫嫌いの人には唾棄すべき内容になるかも
百五年のあゆみ 富貴堂小史補遺
羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド
2017年03月 007/120
百五年のあゆみ 富貴堂小史補遺
『七十年のあゆみ 富貴堂小史』という本は実在する。A5判・219p。奥付によれば「発行 昭和四十三年三月十二日(富貴堂創業七十周年記念日) 非売品/発行所 株式会社富貴堂 札幌市南一条西三丁目」。
ところが、この札幌の書店「富貴堂」の名前は、「小史」刊行から35年7ヵ月余り後、2003
5年かけて『ファインマン物理学』を読む:1年目「Ⅰ力学」
羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド
2017年02月 006/120
「”星も地球にあるのと同じ原子からできている“.私はいつもこのような小さな話題をとりあげて話を進めることにしている.物理学は星の美を色あせさせ,気体原子の単なるかたまりにしてしまうだけだと詩人はいう.しかし”単なる“で片付けられるものはない.私といえども砂漠の夜,星を見,それに心を動かされる.しかし私のみるものは
すべてのクレイジートラベラーの道はトゥバに通ず All roads for crazy travellers lead to Tuva.
羊 狼 通 信 ブックレビュー&ガイド
005/120 2017年01月
すべてのクレイジートラベラーの道はトゥバに通ず All roads for crazy travellers lead to Tuva.
等々力政彦(とどりき・まさひこ 1965‐ )は1992年の夏、南シベリアに位置するトゥバ自治共和国を初めて訪れた。そこはよほど魅力的な場所なのだろう、それ以降2013年まで、等々力は