ソクラテスが簡潔にサイバーエージェント決算の業界インプリケーションをまとめておきます
こんばんは。世間は4連休ですが、読者の皆さん体調には気を付けながらお過ごしください!米国では決算ラッシュですが、先日インターネット広告最大手のサイバーエージェントが決算を発表しました。同社決算レビューと合わせて業界インプリケーションを整理させていただければと思います。
早速要約ですが以下4点です!
・3月まではなんとか好調を維持(対前年比+9.2%)していた広告出稿は、4月-6月期間で対前年比横ばい
・AbemaTVのWAUは1,000万―1,500万人くらいのレンジで引き続き高水準。有料会員サービス「ABEMAプレミアム」の会員は72.9万人(2Q:67.6万人)。
いくつか決算資料からまとめを拝借させていただきますと以下のようになります。(ついでに重要な関連リンクも貼らせていただきました)
2QはAbemaのWAUが市場予想を上回る伸びを見せたことなど好材料が多かったですが、個人的な印象としては3Qも総じて悪くない印象です。最終的にAbemaの赤字体質からの脱却が1番の焦点となりますが、それに向けて引き続き、1)リアルタイム/オリジナルコンテンツ配信を通じた有料会員獲得、2)継続的なコンテンツ作成を行うためのキャッシュフローの創出が出来ている状況だと思います。
リアルタイム/オリジナルコンテンツ配信につきましては、新型コロナウイルスに絡んで総理や都道府県知事の会見などの中継、藤井聡太の棋聖戦、田中みな実の怪演が話題となった安斉かれん主演のドラマℳ等の優良コンテンツで着実に動画配信サービスがしのぎを削る中、ユーザー数を伸ばしています。
また、コンテンツ用の予算を確保するために必須な広告・ゲームからなる主力事業ですが、なんとか持ちこたえています。これまで2桁成長を続けてきたインターネット広告市場において横ばいというのはやはりコロナショックの影響が避けられておらず市場の期待値次第ではネガティブですが、少なくとも減収という事態は避けています。ゲームについては、『プリコネR』がテレビアニメの大ヒットも相まって日本のみならず中国でもヒットしたことが言及され、継続的な新規ヒットタイトルを生み出している同社の開発力の強さがうかがえます。
今期の同社Abemaヒットコンテンツの1つであったドラマℳの内容及び同社2Q決算のポイントを確認したい方は合わせて下記記事ご参考ください!
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