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ソクラテスが簡潔にサイバーエージェント決算と業界インプリケーションをまとめておきます

こんばんは。ちょっと余裕ができたのでたまっていたエンタメ界隈の決算分析しようと思います。最近思うのがTwitter界隈には優秀な企業分析勢がたくさんいるので、彼ら/彼女らさえ追っていれば決算概要は大方把握できるってことですね。

早速今回のサイバーエージェントの決算のポイントですが、一言で言いますと、

広告の回復とゲーム「ウマ娘」のヒットで好決算

ポイントとしては、以下4点

・決算自体はゲーム事業の上振れで2Q累計営業利益329億円と通期目標達成:営業利益は前年比70%~80%成長の600億円前後に上方修正

・1Qで対前年比+13.8%だったインターネット広告事業は2Qで同水準の10%で業界並みに成長

・新規リリースタイトルのウマ娘が大ヒット:従前から複数メディアで展開したこともあり、ロケットスタートからの500万DL

・Abemaは順調にダウンロード・WAUが推移したものの、赤字幅は縮まらず

以下ソクラテス的に注目すべきポイントと感想をさくっと共有していきたいと思います。

いくつか決算資料からまとめを拝借させていただきますと以下のようになります。

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各セグメントに対する一言コメント

インターネット広告:昨年対比の成長率は10.8%。決算説明会資料上は好調と書いてありますが、1Qも成長率14%弱・業界平均も軒並み10%程度成長していることから大きなサプライズはないですね。

ゲーム事業:育成シミュレーション・二次元少女・競馬というパワーコンテンツを組み合わせたウマ娘による空前絶後のヒットは言うまでもないのですが、注目したいのはその戦略ですね。もともと2016年から、マンガ・アニメと複数メディアで展開してコアなファンづくりをした上でロケットスタートを切って、あとは話題作りとピュアなコンテンツ力で伸ばしていく構図ですね。これからも新しい1つのゲームの売り出し方になりそうです。

メディア事業:前回決算時のnoteでも書かせていただきましたが、WAUやダウンロード数は順調に伸びているものの、今期も引き続き34億円の赤字。売上/営業利益規模は1Qとほぼ同じなので、それだけコンテンツ作成にお金がかかっているという見方は変わらないのですが、1点注目したいのが売上のミックス。

ABEMA中心としたメディア事業は広告収入・会員収入・PPV収入・ショッピングなどを含む周辺事業収入がありますが、今回は周辺事業収入比率が上がっています。もし会員あたり単価をショッピング等の周辺事業やPPVの活用で伸ばしてそれによって赤字の縮小が顕在化すれば一気に同社の見方が変わりそうですね。

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