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癒されてばかりはズルイ

こんにちは。ぼーんぐんです。

「動物好きなひと」や「ペットを飼っているひと」に悪い人はいないと聞きます。

みなさんは良いひとでしょうか。

我が家はモルモットを飼っています。

玄関先のカゴの中に居るモルモットのもるちゃんは台湾生まれの女の子。我が家のアイドルなんです。

普段はとってもつれないんですけどね。

とても臆病な性格で名前を呼んでも近寄ってくれません。それどころか私が近くを通るだけで怯えて隠れる始末。何年経ってもこの状況に、ため息が漏れてしまいます。

そんなシャイなもるちゃんと私の日課は出勤前の朝の挨拶です。

私の"おはよう"の声に普段はジロリと目だけで挨拶を返してくれますが、たまに愛想よく鳴き声をあげてくれることもあります。

キューキューキュー

今朝もそうでした。よく通る可愛い声。

でも私は知っています。こんな時は決まって餌をねだる時。餌箱に餌を入れておくれと知らせてるだけのことです。

ペレット状の専用の餌を適量与えると、この時ばかりは待ちきれないと頭から餌箱に突っ込んでくる。この姿も可愛いんですよね。

あぁー癒される。

世の中には様々なペットが飼われていますが、どの子も飼い主にとっては安らぎを与えてくれる大切な宝物なんです。



先日通勤電車のシートに腰を下ろし"うたた寝"していましたら妙な違和感を感じました。

膝の上に置いた鞄を持つ私の手に、先ほどからサワサワと触れてくるものを感じるんです。

なんだろう。

初めは前に立つ乗客のコートの裾でも触れたのかと気にせずそのまま居眠りを決め込んでいましたが、繰り返し何度もサワサワするので不審に思い始めたんです。

うっすら目を開けて状況を確認してみますと黒い大きな塊が右へ左へと動いてたんです。

何事か。

驚いて飛び起きますとそこには真っ黒な盲導犬が一匹。黒く澄んだ大きな瞳で私を見つめてきます。

ワンちゃんかいな。

隣には目の不自由なご婦人が吊革に捕まって立っています。盲導犬はそばにぴったり寄り添ってご婦人の目として働いているんですね。

車内の様子を伺いますと乗客は皆一様に笑顔で盲導犬を見ています。中にはお利口な盲導犬に触れたくて仕方無い人まで現れます。

ご婦人の後ろに立つシニアの男性もそのひとり。堪らず盲導犬の頭や体を優しく撫でています。

優しいひとに撫でられると盲導犬も嬉しくなって大きなしっぽを左右に振り出します。

それが先ほどから感じた違和感の原因。この尻尾が私の手に触れていたんですね。

しかし本当は仕事中の盲導犬には触れたり、声をかけたりしてはいけないと聞いたことがあります。

厳しく躾けられている盲導犬といえども完璧ではありません。注意が他に逸れてしまうと、守るべきご婦人への役割が疎かになる恐れがあるからだそうです。

そっと見守ることが大事なんですね。

確かに職場で働く私たちも同じです。

集中して企画書の作成をしているお昼前に、隣の席で早飯されたら気が散りますよね。

しかもそれがカレー味のカップ麺など匂いのキツイものならば堪ったものではありません。

だから職場では仕事の邪魔にならぬようにお互いが気をつける事がエチケットになります。

場所や時間をわきまえるのは暗黙のルール。

それと同じことです。

先日テレビ番組を見ていましたら、盲導犬の休日の過ごし方について話が出ました。

実は盲導犬も仕事着のハーネスが外されると途端に元気になり走り回ると聞きます。仕事中に辛抱していた気持ちを一気に解放させるんです。

盲導犬も普段は他の犬とおんなじ。もっと遊びたいし、もっとみんなで走り回りたい。

それが本心なのでしょう。

私たちが仕事終わりにストレスを発散させ元気になるのと似ています。

ネクタイを外した時の開放感や、職場で着用する制服を脱いだ時の開放感に近いのかもしれません。

そう思うとペットもオンとオフが必要なのでしょう。

飼い主都合で檻に閉じ込めたり躾けたりする事が果たしてペットにとってはいかがなものか。ストレスになってやしないか。

最低限の共同生活のルールは仕方がない面もありますが、過剰になり過ぎるとね。

たまにはペットにも発散できる場が必要なのでしょう。

私たちが一方的にペットに癒しを求めるばかりじゃなくて、ペットにも安らぎが必要だということです。

冒頭の「動物好きなひとに悪い人はいない」の解釈が正しいか、機会がありましたら我が家のアイドルもるちゃんに聞いてみることにします。

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