柔軟な思考
こんにちは。ぼーんぐんです。
商談先からの帰り道での話です。
最寄り駅の改札を抜け職場近くの交差点で、スーツ姿の中年男性2人が言い合っていました。
赤信号から青になる前に渡ろうとした先輩と思われる男性が「まだ信号が赤ですよ」と注意した後輩男性に言い返していたんです。
「お前は真面目か」
状況から見て、どう考えても注意した後輩男性が正しいのには違いはありません。しかし、続く言葉に先輩男性の思いが伝わってきました。
「あのな、世の中は真面目だけではダメ。柔軟に行かんとな。このままでは客先に間に合わんだろう。世の中には渡っていい赤もあるということ。逆に青でも渡ったらダメな時もあるんやで」
さらに先輩は続けます。
「そもそもルールや規則ってなもんは臨機応変に対応できない一部の人に合わせて作られたもの。だからそれを信じ過ぎて思考や行動を止めてしまってはいけないのや」
まあ暴論ですが、彼が言いたいことは理解できます。
世の中全体から見たら「ルールや規則は絶対が正論」です。
しかし長く人生経験を積んでいますと、そうとばかりも言ってはおれません。
この先輩男性が言うように「赤」を無視してでもしなくてはならない時はあります。逆に、ルール通り「青」で間違いはなくとも、現場の自分の判断でストップしなければならないことがあるのも事実ですからね。
多分その先輩男性は、真面目にルールを守ってこられて嫌な目にあった経験をお持ちなのではないでしょうか。
そこから「自分の頭で考えて行動しないといけない」と学んだのでしょう。
そういえば、世の中が進んできて今の時代には全くそぐわないにも関わらず、明治時代に作られたルールや規則に従って人を裁いていたり、また、青信号を守ったことで逆に事故に巻き込まれることだってありますからね。
誰もが「柔軟な思考」を求められるのでしょう。
みなさんは如何お考えでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?