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こんにちは。ぼーんぐんです。

毎日寒いですね。

私はズボン下に履いているステテコを脱げずにいますがみなさんの防寒対策は万全でしょうか。

今の寒さももうしばらくの辛抱。寒さの先に春が待っていると考えてどうぞそれまで風邪などお召しになりませんようお気をつけください。

さて、昨年視聴したテレビのトーク番組で、ちょっと面白いテーマがありましたので紹介します。

そのトークテーマは

「あなたが今、手に入れたい動物の機能は何か」というものでした。

動物の機能とは例えば、

渡り鳥のように遠くまで空を飛べる"翼"
イルカのように伸びやかに海を泳げる"ヒレ"
ゴリラのように力が強い強靭な"体"
チーターのように早く走れる"足腰"

と言ったようなもの。

人間では決して敵わない機能が動物の体に備わっています。みな長い年月をかけて少しずつ進化を遂げ手に入れた生存の為の機能です。

どの機能も甲乙つけ難く、人間の体の一部となれば素晴らしいものばかりです。

さぁ、みなさんならどんな機能を手に入れたいですか。

わたしも考えました。何を手に入れたいかと。

でもふと普段の生活も考えたんですよね。

確かに大空を飛べる"翼"が身についたとしらどんなにも素晴らしいか。

駅前の公園に出かけるにもひとっ飛びです。今のように自転車に乗り交差点の信号で止まり駐輪場を探す手間などありません。すいーーっと公園まで向かうことができます。

その気になれば西に東に思うがまま。

電車の乗り継ぎなしに最短距離で移動できますから行動範囲も広くなるってもんです。

しかも省エネ!ガソリンを一切使わずエコで表彰されるかも知れません。

さらに将来仕事を失っても大丈夫。空飛ぶUberさんとして華麗にデビューできそうですからね。

しかしいいことばかりではありません。生活に影響がでる気もします。

そもそも私のように大きなお腹を蓄えた男性が空を自由に飛び回る"翼"を手に入れるのは大変です。

かなり巨大な翼にならざるを得ません。

その巨大な翼は常に私の背中にくっついているわけで、ソファでくつろぐ際も、お風呂でも、夜間床に入る際にも邪魔になってしまうと思うんですよね。

他の機能を選んでも同じこと。生活への影響は覚悟しなくてはなりません。

海を自由に回遊できる尻尾やヒレは人としての日常生活には馴染みませんし、強靭なゴリラの体もチーターの足も見た目がね‥。

相手を威嚇するにはもってこいですが、これでは誰も近寄ってくれなくなりそうです。

だから考えました。

外見ではない機能はないものかと。

人としての生活に支障がない範囲で動物の優れた機能を手に入れることはできないものか。

そしてやっと見つけたんです。

それは「冬眠」の機能。

冬眠を"機能"と呼ぶ事には抵抗がありますが、そこはお許しいただくとして、冬眠って素晴らしい機能だとは思いませんか。

もちろん冬眠といっても人里離れた寒く凍った雪の中で過ごすのではありません。

ぬくぬくしたお気に入りの布団の中やソファにもたれたままで好きな時まで目覚めない都合の良い機能です。

そして冬眠の間「体の老化は止まり」「記憶は保持されている」としたならば、こんな良い機能はありません。

今日のように寒い冬場には冬眠スイッチをオンにして眠りに入ります。そして気候の良い春になったら冬眠から目覚めて起き上がるんです。

ステテコを履かずとも寒さを感じずに済むなんてなんと都合の良い機能なんだ。

ジメジメした梅雨の時期やムシ暑い夏にももちろん最適。冬眠モードを発令して体内スイッチをオンにする。そして涼しくなって過ごしやすくなってきた収穫の秋に目覚めるんです。

目を覚ますと新米で松茸ごはん!

おぉー素晴らしい。

さらに良いことは冬眠中は食べ物を食べないので断食状態になるんです。今流行りの断食デトックス効果がありますから冬眠する毎に体が綺麗になっていく。

もうここまでくるとこの機能を選択しない理由が見つかりません。きっと冬眠ごとに若返ってるといっても過言ではありませんからね。

如何ですか。みなさんも是非冬眠ください。

現代社会に生きる全ての人に向けて冬眠によるストレスオフを提案します。

過ごしやすい季節に少しだけ目覚めて時代の変化を楽しむ贅沢な生き方はどうでしょうか。

目覚めた時だけ体内時計が動き出しますから大幅に寿命を伸ばすことも期待できます。

目覚めれば今の時代では考えられない未来の生活を今の姿のままで体験できるんですよ。

最高だよ!冬眠。サイコー。

いやでも待てよ。

みんなが冬眠を選んだらどうしよう。世界が進化していなければ何も変わらない事になりはしないか。

みんな冬眠して社会インフラが止まったら、目覚められない事だってあるかも知れません。

うーん困った。

そう言えば昔見た映画のワンシーン。カプセルに入った宇宙船の乗組員が時を超えて生き残るストーリーを思い出します。

目覚めた世界は荒廃した景色。その荒廃した世界がかつての場所と知った時に主人公が呟きます。

もう一度元の世界に戻りたいと。

そう思うと冬眠で時をワープした先には思い描く理想郷はないのかも知れませんね。

与えられた今の現実にこそ幸せを感じられる。

冬眠を願うのではなく、毎日懸命に過ごし快眠を願う事が人に与えられた幸せであり機能なのかも知れません。

太陽と共に寝起きする生活。

自然に抗わず四季を感じて共に生命を全うする意味を味わいたいと思います。

さぁ如何でしたか。

みなさんはそれでもなお手に入れたい動物の機能がありますか。

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