古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるため…

古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるための本、旅、冒険の本、ポップカルチャーの本、コミック、アートブックやデザインの本などを中心にした、古本と新刊を販売しています。 アイコンは森田るりさんに描いて頂きました。since2022。

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    家から5分の宿に泊まる ※著者サイン入り

    著者:スズキナオ出版:太田出版発売日:2024年7月仕様:四六判 337ページ行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より)
    ¥2,090
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    正義はどこへ行くのか 映画・アニメで読み解く「ヒーロー」

    著者:河野真太郎出版:集英社発売日:2023年12月仕様:新書判 256ページ世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。しかし二一世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか?そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか?本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する“新しいヒーロー像”を縦横無尽に論じる。ヒーローを考えることは社会を考えることだ!目次序章 多様性の時代の正義第1章 法の外のヒーローたち第2章 二つのアメリカと現代のテーレマコス第3章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」第4章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか?第5章 「オレはまだまだやれる!」―中年ヒーローの分かれ道第6章 障害、加齢とスーパーヒーロー第7章 日本のヒーローの昔と今第8章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い第9章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ第10章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」終章 私たちの現在地
    ¥1,056
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マガジン

  • 今週のおすすめ本

    毎週金曜日更新。店頭、オンラインストアで販売している本の中から、特におすすめのタイトルを紹介しています。

  • 本屋営業日誌

    タイトル通り、当店の営業日誌です。日々のちょっとした記録を週1回、7日分まとめてお届けしています。

  • 本屋開業日記

    2022年、熊本市で本屋を開きます。開業にあたり、これからやっていくことや、これまでにやってきたことを書いていきます。

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    家から5分の宿に泊まる ※著者サイン入り

    著者:スズキナオ出版:太田出版発売日:2024年7月仕様:四六判 337ページ行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より)
    ¥2,090
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    正義はどこへ行くのか 映画・アニメで読み解く「ヒーロー」

    著者:河野真太郎出版:集英社発売日:2023年12月仕様:新書判 256ページ世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。しかし二一世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか?そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか?本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する“新しいヒーロー像”を縦横無尽に論じる。ヒーローを考えることは社会を考えることだ!目次序章 多様性の時代の正義第1章 法の外のヒーローたち第2章 二つのアメリカと現代のテーレマコス第3章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」第4章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか?第5章 「オレはまだまだやれる!」―中年ヒーローの分かれ道第6章 障害、加齢とスーパーヒーロー第7章 日本のヒーローの昔と今第8章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い第9章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ第10章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」終章 私たちの現在地
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    なぜBBCだけが伝えられるのか 民意、戦争、王室からジャニーズまで

    著者:小林恭子出版:光文社発売日:2024年6月仕様:新書判 336ページ2022年に開局100周年を迎えた「BBC」こと英国放送協会。20世紀初頭にラジオ放送局として設立されると、間もなく世界に先駆けてテレビ放送を開始。長きにわたって市民生活の基盤を成してきた。二度の大戦による危機、時の政権からの圧力、そして王室との確執まで。その100年を紐解くことは、メディアと公共放送の歴史そのものを一望することに他ならない。BBCの航跡を辿りながら、メディアと公共のこれからのあり方をも模索する。
    ¥1,078
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最近の記事

今週のおすすめ本 vol.18

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回は、青木真兵さんの『武器としての土着思考』をご紹介します。 「土着思考」という聞き慣れない言葉と、荒廃した都市で闘うレスラーが描かれた表紙。この謎めいた本についてご紹介していきます。 「土着思考」とは何か? 「土着」という言葉には、「先祖代々その土地に住んでいること」といった意味がありますが、青木さんの言う「土着」は独自の意味合いを持っています。 現代社会で

    • 本屋営業日誌 2024年7月15日〜7月21日

      7/15(月)雨のち曇り 今日はたしか祝日だったはずで、そのつもりで出てきたんだけど、普段以上に人の気配がない。外を眺めても歩いている人はおろか、車の通りすらほとんどなく、静まり返っている。 降っていた雨も昼過ぎには止んだけど、人の姿は相変わらず見当たらない。何も起きないまま1日終了。売上はゼロではなかったけど、平日の平均にすら届かず。 7/16(火)曇り 14時頃に来てくれたお客さんが、うちと同じように新刊書店を個人で開きたいと思っているとのことで、少しお話した。こういう

      • 本屋営業日誌 2024年7月8日〜14日

        7/8(月)晴れ 週末から微妙な体調不良が続いている。葛根湯、風邪薬、栄養ドリンクを飲む。 今日は15時から30分ほど、オンラインで雑誌の取材を受ける。来月出る本に少しだけ載せてもらう予定。個人的にも好きな雑誌なのでうれしい。 今日は誕生日だった。最近自分が何歳になったかもあやふやで、iPhoneのカレンダーアプリで自分の年齢を確認した。今日で45歳になっていた。 7/9(火)晴れ一時雨 最近地上波のテレビ番組でTemuの広告が流れているらしいけど、ネットだと「Ninten

        • 今週のおすすめ本 vol.17

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回は、「sceneの定番本」というテーマで、店舗やオンラインストアでよく手に取って頂いている既刊本をいくつかご紹介します。 安達茉莉子『私の生活改善運動』 日常において何気なく使っている、タオル、ゴミ箱、本棚といった道具たちを、本当に自分の納得がいくものに選び直していき、選択肢がなければ自分で作る。小さなところから少しずつ、自分の暮らしをより良いものにしていくこと

        今週のおすすめ本 vol.18

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        • 今週のおすすめ本
          19本
        • 本屋営業日誌
          106本
        • 本屋開業日記
          16本

        記事

          本屋営業日誌 2024年7月1日〜7月7日

          7/1(月)雨 イベント出店が終わり、熊本に戻ってきて営業再開。 売り場の復旧やら本の発注やら、急いでやらないといけないことは大方昨日のうちに済ませていたので、通販の発送作業をまずやっていく。そういえば、昨日の夜から椋本湧也さんの「26歳計画」の注文が続いていて、残っていた在庫は全部売れてしまっていた。またSNSで誰かが紹介していたとかかな? 溜まっていた注文分の発送を終えて、ようやくnoteの更新。伝票整理など月末業務のやり残しもあるけど、それはまた明日。 今日は雨が結構強

          本屋営業日誌 2024年7月1日〜7月7日

          今週のおすすめ本 vol.16

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、香山哲さんの『レタイトナイト』です。 ドイツでの移住生活を綴ったエッセイコミック『ベルリンうわの空』が大きな話題を呼んだ香山さんの最新作は、ファンタジー世界を舞台にした冒険物語。『ベルリンうわの空』とは全く違うアプローチですが、香山さんらしさがしっかり詰まった作品になっています。 テーマは「生きるための旅」 主な登場人物は、レタイトの集落に住む

          今週のおすすめ本 vol.16

          本屋営業日誌 2024年6月24日〜30日

          6/24(月)雨 詳しい内容は書けないのだけど、ちょっとした気の緩みで取り返しのつかないミスをしてしまった。ダメージをくらう(主に金銭面)のは自分だけで、人に迷惑はかけていないという点は不幸中の幸いではあるけれど、本当に気をつけないといけない。 19時から読書会。雨も降っているし、前回は参加者ゼロだったのもあって不安だったのだけど、今回は5名来てくれた。今年も折り返しということで「2024年上半期のベスト本」という参加しやすいテーマにしたのが良かったんだろう。 とある出版社さ

          本屋営業日誌 2024年6月24日〜30日

          本屋営業日誌 2024年6月17日〜6月23日

          6/17(月)雨 なかなかエンジンがかからない日。来客もないまま夕方を迎える。雨も降っているし、今日は駄目かもなと思っていたら、取り置きの受取に1人来てくれたので助かった。その後作品集を自費出版で作ったという写真家さんの来店もあり、手持ちの本をその場で受け取り、取り扱いさせてもらうことになった。 6/18(火)雨 今日も客足が遠い。降り続く雨もあって悪い流れは断ち切れず、今日は1ヶ月半ぶりくらいに売上ゼロを記録してしまった。梅雨はまだ始まったばかりだというのに先が思いやられ

          本屋営業日誌 2024年6月17日〜6月23日

          本屋営業日誌 2024年6月10日〜6月16日

          6/10(月)晴れ 月末の鹿児島出店用に宿を予約する。会場から少し離れていたけど、一度泊まってみたいと思っていたマンションタイプの宿にした。当日10時スタートで、3時間前から搬入と設置をしないければいけないので、前日から2泊する。「ハンチョウ」のせいで、外泊がやたら楽しいイベントのように思えてくる。 デザイン用のiPadアプリ、Affinityを使い始めた。YouTubeの解説動画を見ながら、機能を少しずつ覚える。 6/11(火)晴れ 昨日SNSに投稿した本の反応が良く、い

          本屋営業日誌 2024年6月10日〜6月16日

          今週のおすすめ本 vol.15

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、小沼理(おぬまおさむ)さんのエッセイ『共感と距離感の練習』です。 とても心惹かれるタイトル。そしてそのタイトルのイメージにぴったりな、2人の人物が重なり合っているような装画は、イラストレーターの岡田喜之さんによるものです。 「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。 自分の気持ちを誰かに分かってほしい。だけど軽々しく分かっ

          今週のおすすめ本 vol.15

          本屋営業日誌 2024年6月3日〜6月10日

          6/3(月)晴れ 月末の締め業務も済んで、発注も昨日で終わらせていたので、少しのんびり。座っていると眠気が襲ってくるので、カウンターで立って仕事。 コーヒー豆とドリップバッグの販売用のパッケージを注文したり、月末の鹿児島出店のときの宿探しをしたり。 今日は昼過ぎに2組来店があったけど、それ以降は誰も来ないまま終わる。 6/4(火)晴れ 通販の注文が3件ほど。昨日あまり来店がなかったので、早めに梱包して近くの郵便局に出しに行こうと準備していたら、今日はオープンしてすぐに来店が

          本屋営業日誌 2024年6月3日〜6月10日

          今週のおすすめ本 vol.14

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、藤岡みなみさんのZINE『時間旅行者の日記』です。 1月1日から12月31日までの1年間、閏年の2月29日も含めた366日分の日記が綴られているのですが、ただの日記本ではなく、『時間旅行者の日記』というタイトルにまつわる、ある面白いアイデアが仕掛けられています。 36年間のタイムトラベル日記 本扉(タイトルや著者名が記された最初のページ)をめく

          今週のおすすめ本 vol.14

          本屋営業日誌 2024年5月27日〜6月2日

          5/27(月)曇のち雨 今日は1日雨かと思っていたけど、日中は曇りで持ちこたえてくれた。15時台に何組か来店があり、今日も無事「売上ゼロ」は回避。5月の営業日はあと3日。 取り寄せ依頼があったので、新刊本の注文をする。先週注文したばかりなので、今回はいつもより少なめに、必要な本だけに留める。 このところ毎日眠い。人が来ないと気が緩んでウトウトしてしまう。 5/28(火)雨のち曇り 昨日の夜から降り始めた雨は、昼頃には止んでくれた。 6月の営業スケジュールを決める。3月から始

          本屋営業日誌 2024年5月27日〜6月2日

          本屋を始めて、もうすぐ2年。

          5月30日、今月の最後の営業日が終わった。熊本市で「scene」という個人書店を始めてもうすぐ2年、これまでひそかに掲げ続けていた目標を、今月ようやく達成することができた。 その目標とは、「1ヶ月通して、すべての営業日に売上を立てること」だ。1ヶ月間、店を開けた日に、1冊でも良いので必ず本を買ってもらう。我ながらショボすぎる目標だけど、それすら達成するのに2年近くかかってしまったというのだから、本当に呆れる話だ。 言い換えると、これまで店を開けても1冊も本が売れない日が、月に

          本屋を始めて、もうすぐ2年。

          本屋営業日誌 2024年5月20日〜5月26日

          5/20(月)晴れ 昨日のイベントが終わって疲れて、通販の発送作業ができていなかったので、まずは事務作業から。週末、送料100円引きのキャンペーンをやったことで、3日間で17件注文がもらえたおかげで、通販の売上もだいぶ盛り返してきた。送料割引してるなかで、520円のステッカーを注文してくれる方もたくさんいて、大変ありがたい。 15時からちょっと店を閉めて私用。本屋をやりながら、空いた時間を使って別で収入を得るようなバイトができないか、ちょっとしたつてで知り合った方に相談に乗っ

          本屋営業日誌 2024年5月20日〜5月26日

          今週のおすすめ本 vol.13

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、小原晩『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』です。 2022年3月に刊行されたこのZINEが、現在改めて注目を集めています。 きっかけは、お笑い番組のプロデューサーで知られる佐久間宣行さんの「NOBROCK TV」というYouTubeチャンネルで4月20日に投稿された動画「ダウ90000蓮見 嫉妬した芸人&クリエイターベスト10!」にてこの本が

          今週のおすすめ本 vol.13