古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるため…

古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるための本、旅、冒険の本、ポップカルチャーの本、コミック、アートブックやデザインの本などを中心にした、古本と新刊を販売しています。 アイコンは森田るりさんに描いて頂きました。since2022。

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    ゾンビと資本主義 主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて

    著者:遠藤徹出版:工作舎発売日:2022年10月仕様:四六判 356ページアフリカの民間信仰を源流とし、19世紀にハイチのヴードゥー教の「生ける死者」となった「ゾンビ」。1932年にアメリカ映画で吸血鬼に次ぐモンスターとして登場後は、またたくまにスクリーンを席捲し、やがては社会のさまざまな事象を代弁し、刻印できる便利な「表象・隠喩」として定着した。理性も知性ももたず人を襲い、噛まれた者も同類になっていく―本書はこうしたゾンビのあり方に、この世/主体/資本主義/人種/ジェンダーの枠組みから逃避する道の可能性を見出す。多彩な現代思想の手法を駆使して、現代社会でゾンビ表象が担う意味をあぶりだした知的冒険の書。目次第1章 この世からの緊急避難第2章 主体からの緊急避難第3章 資本主義からの緊急避難第4章 人種からの緊急避難第5章 性からの緊急避難第6章 緊急避難口から振り返る
    ¥2,750
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    作家の仕事部屋

    編:ジャン=ルイ・ド・ランビュール出版:中央公論新社発売日:2023年7月仕様:文庫判 320ページ好みの筆記具。能率的な部屋の間取り。作業のはかどる時間帯…忙しい日常の中で、本当に書きたいものを書くためには、そうした手段や環境を整えることも大事。でも、どうすれば?バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど、二十五人の巨匠達がインタビューで具体的に明かす、自分だけの執筆スタイルを見つけるためのヒント。目次ロラン・バルト―筆記用具との、ほとんどマニヤックな関係アルフォンス・ブダール―監獄や病院は不思議な現像液の役割を果すエルヴェ・バザン―なにひとつ偶然にはまかせないミシェル・ビュトール―人格の二重化の企てジョゼ・カバニス―私は時間に賭ける、それは卓越した小説家だからギ・デ・カール―小説はラファイエット百貨店のようなものですエレーヌ・シクスー―書いていない時の私は死んだも同然ですアンドレ・ドーテル―私は彷徨する…夢と街と言葉のなかを…マックス・ガロ―書く楽しみのなかでもっとも本質的なもの、それは驚きですジュリアン・グラック―仕事は一日に二時間マルセル・ジュアンドー―私は生きた録音機ですジャック・ローラン―手で書く書物もあれば口述する作品もあるJ・M・G・ル・クレジオ―私は夢を見ないために、苦しまないために書くミシェル・レリス―書物の一部は犬の散歩のあいだに出来あがるクロード・レヴィ=ストロース―私のなかには画家と細工師がおり、たがいに仕事を引き継ぐフランソワーズ・マレ=ジョリス―人から聞いた話を利用するJ・P・マンシェット―あまり長いあいだ人を殺さずにいてはいけないA・P・ド・マンディアルグ―筆が進むのはパリとヴェネツィアだけパトリック・モディアノ―嘘をつく術を習得することロベール・パンジェ―もっとも難しいのは冒頭の一句ですクリスチアーヌ・ロシェフォール―部屋のなかのハプニングフランソワーズ・サガン―書くこと、それは自分を忘れようとすることですナタリー・サロート―スナックの片隅のテーブルフィリップ・ソレルス―回教僧の踊りミシェル・トゥルニエ―私は泥坊かささぎに似ている
    ¥1,320
    古本と新刊 scene

マガジン

  • 本屋営業日誌

    タイトル通り、当店の営業日誌です。日々のちょっとした記録を週1回、7日分まとめてお届けしています。

  • 今週のおすすめ本

    毎週金曜日更新。店頭、オンラインストアで販売している本の中から、特におすすめのタイトルを紹介しています。

  • 本屋開業日記

    2022年、熊本市で本屋を開きます。開業にあたり、これからやっていくことや、これまでにやってきたことを書いていきます。

記事一覧

本屋営業日誌 2024年4月29日〜5月5日

4/29(月)雨 また雨。きのうおととい、近隣で剣道の大会をやっていたらしく、人通りだけは多かった(集客には繋がっていない)のだけど、今日は大会も終わって本当に静かで…

本屋営業日誌 2024年4月22日〜4月28日

4/22(月)雨 今日も雨、やだね。 熊本日日新聞社の方に取材を受ける。長崎次郎書店の休業をきっかけに、熊本の書店のことを取材することになったんだとか。開業のきっかけや…

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今週のおすすめ本 vol.11

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、名古屋の書店「TOUTEN BOOKSTORE」か…

本屋営業日誌 2024年4月15日〜4月21日

4/15(月)雨 まーた雨だ。昨日、新刊本の注文をするのを忘れていたので、早めに出てきて先に済ませる。 あとは通販の発送をしに郵便局に行って、コンビニで昼ご飯を買って食…

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本屋営業日誌 2024年4月8日〜4月14日

4/8(月)雨 今日も雨。毎日よく降る。 漏水の影響で扉の開閉に支障が出まくっていたので、工務店さんに連絡。昼過ぎに来て、接触している部分を削ってもらったらスムーズに…

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今週のおすすめ本 vol.10

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 先月お店の方で漏水が起きてしまい、少し久しぶりの更新に…

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本屋営業日誌 2024年4月1日〜4月7日

4/1(月)曇り 今日から4月。新年度、新学期で気持ちを新たにするにはうってつけの日なのだが、うちの店はさきの漏水で営業を再開できておらず(先週のnote参照)、ひとりだ…

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本屋営業日誌 2024年3月25日〜3月31日

3/25(月)雨 昨日に続き、しっかり雨で客足は遠い。 通常営業のみだったら1日誰も来ないまま終わっていたかもしれないけど、今日は19時から読書会。少ないながらも来てくれ…

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本屋営業日誌 2024年3月18日〜3月24日

3/18(月)晴れ 先週の日記に書いたけど、古本市に出てから左胸あたりがずっと痛んでいて、ちっとも良くならない。 今朝起きても症状が変わらなかったので、今日の営業は休み…

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今週のおすすめ本 vol.9

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回は、これまでと少し趣向を変えて、取り上げる本を1冊…

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本屋営業日誌 2024年3月11日〜3月17日

3/11(月)晴れ 土日の出店を終えて、やることがかなり溜まっている。 まずは、土曜日に来ていた選書依頼のリスト作成から。久しぶりの1万円選書は、以前通販も利用してくれ…

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本屋営業日誌 2024年3月4日〜3月10日

3/4(月)晴れ 散々だった土日が終わり、今日から平日の12時オープンが始まる。ありがたいことにオンラインの注文が多めに来ていたので梱包作業をしながら、古本の入荷処理を…

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今週のおすすめ本 vol.8

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 いわゆる「独立系書店」と呼ばれるような店の多くは、週刊…

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本屋営業日誌 2024年2月26日〜3月3日

2/26(月)曇り 郵便物を出して、買い出しを済ませてから店へ。 オープン前に電話があり、駐車場についてのお問い合わせ。今日このあとご来店いただけそう。 17時のオープン…

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本だけ売って暮らしたい

2022年の7月に、熊本市で「古本と新刊scene」というひとり本屋を始めた。 オープン当初は、平日の4日間、日中は別の仕事をしながら、18時から22時まで本屋を開け、土日や祝…

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本屋営業日誌 2024年2月19日〜2月25日

2/19(月)雨 やることがあって早めに店に出てきたのに、気が散ってなかなか作業が進まず。しまいにはやることをやらずになぜか掃除を始めるという、集中できない時のテンプ…

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本屋営業日誌 2024年4月29日〜5月5日

本屋営業日誌 2024年4月29日〜5月5日

4/29(月)雨
また雨。きのうおととい、近隣で剣道の大会をやっていたらしく、人通りだけは多かった(集客には繋がっていない)のだけど、今日は大会も終わって本当に静かで、祝日という感じはしない。
今日はのんびりやるかと思っていたけど、意外と最初の来店は早い時間帯から。その後雨もやんでくれて、断続的ながらも来店が続いたものの、15時くらいでピタリと止まってしまい、そのまま21時まで来店なしで終わる。

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本屋営業日誌 2024年4月22日〜4月28日

本屋営業日誌 2024年4月22日〜4月28日

4/22(月)雨
今日も雨、やだね。
熊本日日新聞社の方に取材を受ける。長崎次郎書店の休業をきっかけに、熊本の書店のことを取材することになったんだとか。開業のきっかけやら書店の状況など、個人店をやってると聞かれそうなことをひと通り尋ねられたので、良いことも悪いこともありのまま話した。
自分は、紙の本の文化を守りたいとか、困ってる人を助けたいとか、そういう使命感みたいなもので本屋をやっているわけでは

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今週のおすすめ本 vol.11

今週のおすすめ本 vol.11

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。

今回取り上げるのは、名古屋の書店「TOUTEN BOOKSTORE」から刊行された『読点magazine、増補版』です。

2021年1月に開業した個人書店TOUTEN BOOKSTORE。開業までの準備について書かれた「本屋ができるまで」と、オープンしてから3年が経った現在までの近況「本屋

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本屋営業日誌 2024年4月15日〜4月21日

本屋営業日誌 2024年4月15日〜4月21日

4/15(月)雨
まーた雨だ。昨日、新刊本の注文をするのを忘れていたので、早めに出てきて先に済ませる。
あとは通販の発送をしに郵便局に行って、コンビニで昼ご飯を買って食べていたらもう開店時間。雨も降ってるし、今日はのんびりやろうと思っていたけど、思いのほか来客もあり、悪くない1日になった。

4/16(火)晴れ
通販で大型本の注文が入っていた。普段使っているクリックポストやレターパックではサイズオ

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本屋営業日誌 2024年4月8日〜4月14日

本屋営業日誌 2024年4月8日〜4月14日

4/8(月)雨
今日も雨。毎日よく降る。
漏水の影響で扉の開閉に支障が出まくっていたので、工務店さんに連絡。昼過ぎに来て、接触している部分を削ってもらったらスムーズに開閉できるようになった。
今日はnoteの更新、補償関連の文書作成、各所への連絡などで1日終わってしまった。

4/9(火)晴れ一時雨
連日降っていた雨がようやくあがってくれた。はぁ。
今日も事務作業に追われる。減った在庫を補充すべく

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今週のおすすめ本 vol.10

今週のおすすめ本 vol.10

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。
先月お店の方で漏水が起きてしまい、少し久しぶりの更新になります。

今回は、ご紹介するのは、「個人書店が選ぶ、いま読んでほしい海の本」。タイトル通り、「海」をテーマに個人書店が選んだ4冊の本を紹介するという選書企画を本にしたものです。
37の書店が参加しているのですが、当店もそのお仲間に加えて

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本屋営業日誌 2024年4月1日〜4月7日

本屋営業日誌 2024年4月1日〜4月7日

4/1(月)曇り
今日から4月。新年度、新学期で気持ちを新たにするにはうってつけの日なのだが、うちの店はさきの漏水で営業を再開できておらず(先週のnote参照)、ひとりだけ3月に取り残されている気分だ。
今日は初めて建物のオーナーさんと直接連絡を取ることができた。復旧に向けて大きな進展だ。具体的なやり取り内容をここに書くのはさすがに控えるけど、良い形に落ち着けばと思う。

4/2(火)曇り
水濡れ

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本屋営業日誌 2024年3月25日〜3月31日

本屋営業日誌 2024年3月25日〜3月31日

3/25(月)雨
昨日に続き、しっかり雨で客足は遠い。
通常営業のみだったら1日誰も来ないまま終わっていたかもしれないけど、今日は19時から読書会。少ないながらも来てくれる人がいたので助かった。

3/26(火)雨のち曇り
開店前にはまだ雨が残っていたけど、ほどなく止んでくれた。
そのおかげもあり、夕方までの時間帯に何組か来店が続く。しかし夕方以降の来店はなく、前半好調だった分からの積み上げはでき

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本屋営業日誌 2024年3月18日〜3月24日

本屋営業日誌 2024年3月18日〜3月24日

3/18(月)晴れ
先週の日記に書いたけど、古本市に出てから左胸あたりがずっと痛んでいて、ちっとも良くならない。
今朝起きても症状が変わらなかったので、今日の営業は休みにして1日静養することにした。ただの筋肉痛なら良いんだけど、よくなる気配がないなら病院行かないといけないかな。骨にヒビとか入ってる可能性もあるし。しかし転んだりどこかにぶつけたりしたわけでもないのに骨折れてるとかなったら、さすがに老

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今週のおすすめ本 vol.9

今週のおすすめ本 vol.9

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。

今回は、これまでと少し趣向を変えて、取り上げる本を1冊に絞って、詳しく中身をご紹介したいと思います。

◎クック・トゥ・ザ・フューチャー  3Dフードプリンターが予測する24の未来食

著者は、食品学を専門にする大学教授・石川伸一さんと、イラストレーター・ライターの石川繭子さん。デザインやア

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本屋営業日誌 2024年3月11日〜3月17日

本屋営業日誌 2024年3月11日〜3月17日

3/11(月)晴れ
土日の出店を終えて、やることがかなり溜まっている。
まずは、土曜日に来ていた選書依頼のリスト作成から。久しぶりの1万円選書は、以前通販も利用してくれていた方からだった。ありがとうございます。
その後、自治体関係の方から依頼されていた本の取り寄せのための見積書作成。諸々年度内に終わらせたいとのことなので、本の注文も並行してやっていく。
明日は確定申告をやらないと。

3/12(火

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本屋営業日誌 2024年3月4日〜3月10日

本屋営業日誌 2024年3月4日〜3月10日

3/4(月)晴れ
散々だった土日が終わり、今日から平日の12時オープンが始まる。ありがたいことにオンラインの注文が多めに来ていたので梱包作業をしながら、古本の入荷処理をして棚に並べる。
今日の来店は、営業時間を伸ばした12時から17時の間に2組、元々の営業時間である17時から21時の間に2組で、合計4組。土日より良いじゃないの…。平日の昼営業はしばらく様子を見ていこうと思う。

3/5(火)雨

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今週のおすすめ本 vol.8

今週のおすすめ本 vol.8

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。

いわゆる「独立系書店」と呼ばれるような店の多くは、週刊誌や月刊誌のような雑誌をあまり取り扱いしていません。しかしながら、一般書店ではあまり見かけない、個人店だからこそ推したい雑誌というのもありまして、今回はそんなおすすめ雑誌をいくつか紹介したいと思います。

◎RITA MAGAZINE

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本屋営業日誌 2024年2月26日〜3月3日

本屋営業日誌 2024年2月26日〜3月3日

2/26(月)曇り
郵便物を出して、買い出しを済ませてから店へ。
オープン前に電話があり、駐車場についてのお問い合わせ。今日このあとご来店いただけそう。
17時のオープン直後にその方に利用していただいたあとも来店が何組か続き、9時間営業した一昨日の土曜日よりも良い売上が出てしまった。まぁこんなことが簡単に起きるのも、ベースの売上規模の小ささゆえなのだけど。平日にしては良かったとか言っている場合では

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本だけ売って暮らしたい

本だけ売って暮らしたい

2022年の7月に、熊本市で「古本と新刊scene」というひとり本屋を始めた。
オープン当初は、平日の4日間、日中は別の仕事をしながら、18時から22時まで本屋を開け、土日や祝日は11時から19時まで1日本屋、といった生活をしていた。
ダブルワークをしばらく続けたのち、2023年には勤めていた職場を退職することになった。本屋の仕事に集中したくて辞めた、というわけではない。むしろ経済的には不安があっ

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本屋営業日誌 2024年2月19日〜2月25日

本屋営業日誌 2024年2月19日〜2月25日

2/19(月)雨
やることがあって早めに店に出てきたのに、気が散ってなかなか作業が進まず。しまいにはやることをやらずになぜか掃除を始めるという、集中できない時のテンプレみたいなムーブをしてしまった。
開店時間も近づいてきたので棚の整理などをしていると、一足早くご来店が。お子さんのプレゼント用に絵本をとのことで、いくつかご紹介しながら選んでもらう。以前も同じように絵本を購入してくださった方だったのを

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