こんな人とは関わりたくない登場人物が出てくる小説4冊
人間関係は、生きていく上で避けては通れないもの。
しかし、どうしても関わりたくないと感じる出会いがあるのも事実です。
今回は、そんなあまり関わりたくない人たちが登場する小説を4つ紹介します。
これらの作品を通じて、もし現実で遭遇したらどう対処するか、あらかじめシミュレーションしておくのもいいかもしれません。
モテたい、けどこんなモテ方は嫌だ
「デートしてみよっか」
恋をあきらめていた僕に奈々が言った言葉。
それは上司のパワハラに悩みながら資格試験の勉強をしているさえない僕の毎日を一変させた。
奈々への恋心を確信した頃、ある同僚女性から好意を寄せられるようになり、何かが狂い始める。
これは恋か罠か、それとも・・・・・・
「こういうの、まずいと思うんです。僕ら同僚ですし・・・」
この一言から始まった悪魔の所業。
会社を首になり、さらに賠償金まで請求され・・・・・・
後から考えると、このタイトル、どの登場人物の立場に立っても成り立つような。
悪寒の走る一気読み必至の1冊です。
みんな秘密を抱えてる
小説版ではなく、映画(アマプラ)を視聴。
誰しも他人には話せない秘密がある。
しかし、その秘密が、ある一つの事件をきっかけに疑いへと変わっていく。
吉田さんらしい、人間の心の闇の描写が秀逸。
イギリス人英会話学校講師を殺害し、逃亡した市橋達也の事件が基になっているのは明らか。
願わくばラストは、犯人以外の皆がハッピーになってほしかった。
現代日本に巣食う問題を知るためにも見てもらいたい作品です。
伏線の狙撃手による、小説版デスノート
「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」
読みながら『デスノート』を思い出させる作品だな、と思いました。
しかし、『デスノート』とは根本的に違うところもある。
複数人の異能力者がいて、それぞれ能力が異なる。
口外不要なので、本人以外は誰がどんな能力を持っているのかは分からない。
タイトルからアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を想起したのだけれど、このタイトルにはもっと深い意味があった。
それぞれの能力の意味。
どうして4人は『自殺』しなければならなかったのか。
どうやって『自殺』したのか。
すべての謎が解き明かされてもすっきりしない思い。
10代を経験したすべての人に読んでほしい作品。
SCRAPの謎解きゲームを想起させる本格医療ミステリー
目覚めると、病院のベッドで点滴を受けていた。
いつここに来たのか?
誰に連れられてきたのか?
制限時間6時間の決死の脱出ゲームが始まった・・・・・・
もし自分がこんな状況に追い込まれたら、絶対にパニクって何も考えられない状態に陥りそう。
私も何度か参加したことのある『リアル脱出ゲーム』。
制限時間内に様々な謎を解き、閉鎖空間からの脱出を試みる。
小説を読みながら、いつしか自分も謎を解く方法を考えていました。
前作『仮面病棟』と同じく、病院内で繰り広げられる死のゲーム。
読者の裏の裏の裏を突いてくる、今乗りに乗っている知念さんにしてやられた、と思える作品。
脱出ゲーム好きな人はこの作品に絶対はまるはず。
これまで参加したことのない人でも、読んだらリアル脱出ゲームに参加したくなるのではないでしょうか。
万人にお勧めできるミステリー作品。
このシリーズは絶対に読んどかないとな~という作品に巡り合えました。
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