五月病を乗り越えるための4冊を紹介
ゴールデンウィーク(GW)を境に、心身の不調に悩む人が増える。いわゆる『五月病』。
今回は連休明けの『五月病』を乗り越える手助けとなる、おすすめの小説4冊を紹介します。
人間の悩みの多くは『人間関係』。
GW中にそのことが頭の中をぐるぐる巡って、連休明けには学校や会社に行けないほどに。
何かに夢中になる、他人ではなく自分のペースで動く、こういったことが悩みを解決するカギに。
そんな観点から選んだこれらの作品をGW中にゆっくりと読むことで、心を落ち着かせ、充実した日々を送ることができるでしょう。
過去は変えられない、だから未来を見て成長しよう
『君の膵臓をたべたい』の著者が送る、幸せの意味を問う物語。
主人公の奈ノ花が、『友達』を通して成長していく姿は、大人である我々から見ても見習うべきところが。
人間関係に悩む人にとって、この作品は大きな支えとなり得ます。
自分にとっての『幸せ』とは何か?
『行動』を起こすための指針として読んでほしい1冊です。
夢中になれるものに夢中になる
「これがチャンスだってことには変わりないよ。迷った時は大変なほうを選べって、うちのおばあちゃんが言ってた」
天才の名をほしいままにする響子。
大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。
伝説の映画プロデューサーである芹澤が開いた異色のオーディション。
鬼気迫る女優たちの争いの中に突如として巻き込まれた飛鳥が取った行動。
迷いや挑戦の瞬間に対峙する彼女たちの物語は、GW中に新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。
夢中になれる何かを、GWを利用して探してみてもいいですね。
青春時代に好きなことに打ち込む姿は美しい
都立駒川台高校演劇部の奇想天外な日常を描くこの作品は、キャラクターたちのユニークな魅力が光る一冊です。
青春時代に部活に打ち込んだ経験がある人には、心温まる読書となるに違いありません。
演劇という特別な舞台に立つ高校生たちの情熱と挑戦が、読者に元気を与えてくれる。
あなたも夢中になれる何かを見つけて、抱いていた嫌なことを忘れちゃいましょう!
好きなことに打ち込んでいたって悩みはある。でも、その悩みの先に未来がある!
ハケンアニメ、とは・・・
覇権、いわゆるそのクールで最も評価されたアニメ作品がそう呼ばれる。
アニメの制作現場というものが、こんなにたくさんの人たちが関わっているものだということを、この小説を読むまで知りませんでした。
30分のアニメを一人の人間が描き切るわけではない。
完全分業制。
それをまとめ上げるのが監督の仕事。
さすが辻村深月さんだけあって、それぞれの立場の人々の、それぞれの個性が際立っていて、本当におもしろい。
劇中作のアニメ、観てみたい、と思わせるほど、細部にまでこだわりを魅せる、辻村さんらしいいい作品。
自分の仕事の成果を受け取ってくれる人の笑顔を得るために、頑張って仕事をする。
数字だけじゃない成果を想像して、自分の仕事に誇りを持って挑もう!
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