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散文とか短編小説とか

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僕の回りくどい手紙のような散文
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#読書好きな人と繋がりたい

3人目のソムリエール

あらすじ 読書ソムリエなるソムリエール氏から突然ナルシスト、サルトル仮称のもとにダイレク…

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ハルキストの憂鬱な宴

僕のここ最近の読書まとめです。 6月ー8月読んだ文学や哲学の作家たちと好きな音楽家たちとロ…

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七夕、銀河鉄道の夜

こと座のベガ、わし座のアルタイ、はくちょう座のデネブ 夏の大三角形は、これらの一等星を結…

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檸檬

妻から檸檬🍋を帰りに買ってくるように頼まれた男。いつもの西村さんがそこへ登場する。 縦書…

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不穏な人びと

スーパーで出会ったヒステリックな女にジャムパン持って追いかけ回されながら親友を回想する滑…

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春の朝と諜報員たちのルーティン

サルトル先生とシモーヌシリーズ ショートショート ー春の朝と諜報員たちのルーティンー はじ…

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アスファルト

 駅を降りて、右手に曲がり、まっすぐ海の方へ伸びるアスファルトの上を駆け抜ける。途中にある川の近くでいつもひと息入れていた。  丸いお月さまと星々が囁き合う冬の夜、僕らはその川沿いの桜の木のそばで出会い、恋をした。  その日から、僕らはいつもそこで落ち合うようになった。冬が終わり、春がきた。いつものように、彼女の待つ場所へと向う。アスファルトの上で観光客の捨てたくしゃくしゃの紙袋が転がっているのを僕は少し高いところから見つけた。その中に、まだ何かが残されていたのも僕は確認した

文章を書くことが好きになる方法

東大式文章書くのが好きになる方法  これは、上手な文章を書く方法ではなく、頭でっかちを育…

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3月に100パーセントの妻と出会う

3月に100パーセントの妻と出会う 今日はホワイトデー。 妻は外国人なのでホワイトデーと…

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散歩道 鎌倉文学館

午前中、お姫様をかーちゃんに預け、妻と歩いて鎌倉文学館(旧前田邸)へ。 9時過ぎの外は曇り…

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ハルキスト

一時期、ハマって一気に当時出版されていた本をほぼ完走していたくらいに好きだった村上春樹。…

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惚気

絵は妻が描いたもの 惚気 気分転換に午前10時の休憩中書いたものをこうして書き直したりして…

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帰り道のサルトル先生

帰り道のサルトル先生 こんにちは。こんばんは。 資格試験が終わり、ようやくまとまった時間…

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草履

草履 俺は草履フェチだ。 少し前の季節、秋の昼下がりの草履の話を聞けば、如何様にして俺が、草履フェチであると気付いたか判っていただけるかもしれない。 どの草履でも良いというわけではなく、妻の脱ぎ捨てる草履が好きなのだ。 日に日に大きくなる妻の腹を見ているうちにどうしてか、着物を着た妊婦の妻を見たくなった。 俺は小さな大正ロマンを謳った写真館と建長寺の近くにある料理屋を予約しておいた。 その日は朝から少し肌寒かったが、よく晴れており、何もかもが清々しい。 横で眠る妻を眺