#川口俊和 #やさしさを忘れぬうちに
コーヒーが冷めないうちに、シリーズ最新作です。
過去に戻れるという噂の喫茶店。
ただし、過去に戻るにはいくつかのルールがあります。
・過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない。
・過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
(そのほかのルールは本をお読みくださいね☕️)
今回も4つのお話です。
第一話「離婚した両親に会いに行く少年の話」
第二話「名前のない子供を抱いた女の話」
第三話「結婚を許してやれなかった父親の話」
第四話「バレンタインチョコを渡せなかった女の話」
生きていたら直接伝えられる訳ですから、過去に戻るとなると、どうしても死にまつわるエピソードが多くなってしまいます。
泣ける作品が多いのでご自宅で読むのをお勧めします。
しかし、本作の第一話少年の話に出てくる登場人物は珍しくみんな生きています。
心優しい少年の言動に私はやりきれない気持ちになりました。
私はこの少年が「自分が生まれて来なければ...」という負の感情を抱いていないか心配になってしまいました。
もっと自分のことを大事にして欲しい。
もっと自分勝手に生きて欲しい。
どうか、幸せに生きて欲しいと思ってしまいました。
お前のせいで離婚できないと母親に言われ続けた私。
どこか、少年と幼い頃の自分を重ねてしまって辛い気持ちになりました。
...なんてね。
ちょっと暗くなってしまったので終わります。
なんだか、このシリーズはまだまだ続きそうな予感がします。
シリーズそれぞれブログを書いているのでよかったら覗いてください。
1作目 #コーヒーが冷めないうちに
2作目 #この嘘がばれないうちに
3作目 #思い出が消えないうちに
4作目 #さよならも言えないうちに