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ぎもんがあります

来月「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されますね。

一応最初のテレビ版をリアルタイムで毎週見ていたので、思い入れはそれなりに持っています。

とりあえず私がシンジなら、一話の「乗るならさっさとしろ。でなければ帰れ」で即「さよなら」でした。終劇。それが人にものを頼む態度かよって思いませんか? 相手が年下だから、子どもだからという理由で居丈高に振る舞うのはおかしい。

あとエヴァのパイロットって給与体系はどうなっていたのか? 人類の存亡を懸けて命のやり取りをしている以上、相応の見返りは不可欠。でもそういう描写はなかったと思います。もし14歳を無給で働かせていたのなら、ネルフはバリバリのブラック企業です。

子どものころ、ドラゴンクエストをプレイしていて疑問に思ったことがあります。「俺は世界を救うためにひとりで竜王と戦うのに、何でコイツら俺からカネを取るんだ?」武器屋に「すまないが、お金が足りないようだね」と言われるたびにムカッとしました。王様が最初にくれたカネではこんぼうしか買えないし。忌野清志郎じゃないけど「ボスしけてるぜ」って話です。いきなり炎の剣とかくれれば、すぐレベルアップできるのに。それだけ早く世界を救えるのに。

ファミコン版で竜王に「世界の半分をおまえにやろう」と言われて「はい」を二度選ぶとバッドエンドになるのは有名な話ですね。当時の私が「はい」を選んだのは純粋に怖い物見たさでしたが、いまの自分があの勇者だったら本気で「はい」を選ぶかも。こんな扱いをされるぐらいなら、竜王と組む方が得だろって。

「ザンボット3」という悲惨なアニメがあります。
地球のために敵と戦っているのに「おまえらのせいで家が壊された」みたいな苦情を散々言われ、家族や仲間を失い、最終回で敵の目的は全宇宙の平和に脅威を及ぼす存在を滅ぼすことだったと知る。つまり地球人こそが悪だと(敵も子どもを爆弾に改造するようなクズだから、決して正義ではないのですが)。だったら主人公は何を守ろうとして命を張ったのか? 大切な人たちを殺されてまで、いったい何のために戦ったのか?

エヴァの新作がこういうテーマに踏み込んでいたら見たいです。最初の劇場版は人生で二本の指に入る胸糞の悪いラストでしたが、いま思うと赤裸々に曝け出していたなって。今回も期待しています。




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